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わたし、フリーランスだけど休職したい

去年の2月にキャリアスクールに入会した。キャリアは、夢や理想を叶えるための手段のひとつ。キャリアは、職種と働き方の掛け合わせ。わたしのちいさな世界では出会ったこともないような多様な背景をもつ受講生との出会いを経て、だいぶ「女性のキャリア」への考え方は柔軟になったんじゃないかと思う。

けど、まだお腹に落ちてきていないのがフリーランスの働き方。まだフリーランスになって三年目?そうか、もう三年目かとちょっとしたショックと焦りを覚えつつ、会社員経験のないわたしにとっては社会人としても3年目、大人3歳だとも言えるかもしれない。この三年間、少しはマシになっているんだろうか。

思い返すと一年目は結構人生に絶望していた。大学の友達とラッパーのクラブイベントを観に渋谷へ行って、「わたし、最近死にたいと思ってしまう」と大泣きしながら打ち明けた夏の夜とかあったなあ。もっと楽しい話をしたらいいのに。「大好きだから、そんなこと思ってもわたしの前では言わないでほしい」と怒られたのを覚えてる。

当時、地域日本語教室でボランティアをしながら、オンラインの日本語スクールで講師をしてた。ブログ代行やらホームページ用の記事やらライティングのお仕事もちょこちょこ。中国の会社と英語でやりとりしながら、アプリにマップ機能を搭載するお仕事もやっていた。どれもめちゃくちゃ楽しかったかと言われるとわからなくて、とにかく気持ちを殺してやっていた。

そんなこんなで、当たり前に週7日働いていた。たま〜に一日休みがあっても、怖くて気持ちが休まらなかった。めちゃくちゃ仕事をしていても、会社員じゃないだけで普通にニートだと思われていたし、なんならいまも思われているかもしれない。いまのパートナーに再会したときも、眩しくて眩しくて一緒にいるのが苦しいときも多かった。

二年目に差し掛かる頃、もっとできることを増やしたくてキャリアスクールに入会した。そこからのわたしは水を得た魚のようにぐんぐん栄養を吸収して、どんどん仕事を辞めてどんどん新しい仕事を始めた。フリーランスで働いているひとがたくさんいて、自分も「普通」でいられる場ができたような気がした。

お金を貰うことが怖くて国際ボランティアへの参加を決めた一年目からマインドにも変化が起きて、「わたし、やっぱり幸せになりたい」と泣きながら母に訴えた。「半年もあったら、気持ちは変わるよ」「のぞみちゃんのやりたいようにやったらええんや」と言ってくれるパートナーに何度も救われた一年だった。

幸せになるには、とにかく行動するしかないと思っていたから休めなかった。25歳、自分は既に遅れをとっているような気がしていた。誰から?と言われるとわからない。早く理想の暮らしに近づくには、早くこの苦しい時期を終えるには、いまのうちにもっともっと行動しておかなくては。

そんな日々のなか、数ヶ月に一回高熱を出しては寝込んで、何度も周りに迷惑をかけて、このやり方じゃだめだとやっと学んだ。それでも、染みついた不安は消えなくて、なかなか「罪悪感なく休む」ができなかった。「ちゃんと休んでね!」と言われてもうまく休めなくて、「本当は休みたくないんじゃないの?」と言われるほどだった。うまくできないのがずっと苦しかった。

そして三年目、やっと「ただの休み」ができそうな気がしてきた。実は収入だけで言ったら一年目のほうが多い。だって週7日働いてるし!平日フルタイムで仕事しながら、副業を3つ4つ掛け持ちしていたから当たり前ではある。この時期があったおかげでキャリアスクールに入会できたわけだけど、ずっとこんな頑張り方はできないししたくない。

今年、狙うは週4日休み。働く日数よりも休む日数のほうが多い暮らし。それでいて、収入も一年目より多くなるように。だってやりたいことがたくさんあるから!時間を気にせずのんびりドラマや映画を観たいし、人生かけても読みきれないぐらい気になる本がまだまだあって時間がほしい。友達とおいしいごはんを食べに行きたいし、推しのライブに行きたいし、自分へのご褒美も買ってあげたい。

と、いますぐにこれを実現したいのかと言われると違うかもしれない。いまのわたしは、やっぱり「休職」したいなあと思っている。一週間で飽きるのか、一ヶ月なのか、一年なのかはやってみないとわからない。

フリーランスだからって、休職できないという思い込みは捨てたいなあ。ただ収入がすっからかんになるだけだけど、な〜〜んにも仕事しなくなったら一体わたしはどんなふうに一ヶ月を過ごすんだろう。have to がなんにもなくなったら、やりたいことはなんだろう?

早くたくさん稼げるようになりたい!の気持ちと、早く休職したい!の気持ちは実は根っこで繋がっているんだと思う。早くたくさん稼げるようになって休みたいし、早く休職して心と身体のHPを満タンにしたい。結局いま求めているのは、不安なくぐっすり寝て疲れをとって元気になることだ。

一度、全部辞めてみようかと思う。辞めてみて、またやりたくなったらやればいいじゃないかと思えるようになってきた。価値のある人間になろうとか、誇れる人間になろうとか、かっこよくいようと無理するのはもう辞めよう。

「せっかくここまでやってきたのに」とか「せっかく応援してくれているのに」とか、未練がましい声もするけれどこればっかりはどうしようもない。どうしようもない、と思えるぐらいの気持ちになってきた。ゆっくり休んで、満タンになったらまた考えよう。




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