旅行4-5

新潟十日町市で縄文女子旅を開催しました

9月5、6日、1泊2日の日程で「縄文ZINEと行く縄文女子旅」というツアーを開催してきました。新潟十日町市といえば、国宝の火焔型土器で有名なので、もちろんそれも観に行くのですが、他にも盛りだくさんのツアーでした。日程はこんな感じ。
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お昼過ぎに十日町駅に集合。歩いて十日町市博物館。実はこの博物館来年から新しくなる予定。なので今年は使い古しの十日町市博物館。
博物館ではもちろん笹山遺跡の国宝の土器を鑑賞。佐野館長のお話を聞いた後、僕からもポイントをいくつか。これから訪れる遺跡の出土品を中心に説明。
博物館の後は田沢遺跡という草創期の遺跡に向かう。もちろん何もない。
遺跡の後はホテルに。「あてま高原リゾート・ベルナティオ」ちゃんとしたリゾートホテルです。部屋も綺麗。ここでトークイベント。国宝の火焔型土器の発掘に立ち会ったと言う渡辺さんと僕とで新潟の土器の話、僕からは火焔型ならぬ火焔系の土器の話、近くにある「ぼんのう遺跡」という素敵な名前の遺跡の紹介などなど。楽しい会でした。
次の日は朝から何もない遺跡に。野首遺跡という国宝の火焔型の出た遺跡「笹山遺跡」にも負けずおとらない十日町を代表する遺跡に。何もないのだけど、前日十日町市博物館で見た野首遺跡の土器の記憶で退屈ではない(はずだ!)。
野首遺跡のあとは笹山遺跡に。この二つの遺跡は徒歩圏内(すこし歩くが)だ。出土しているものも似ていて、野首と笹山は深い関係があったんだろう。遺跡に隣接している収蔵館で「なぜか」博物館に展示されていない笹山の土器たちを見る。その上気に入った土器は手に持たせてもらう。ガラス越しじゃないので写真も撮りまくり。触れると言うのは体験として最高だ。
遺跡には笹山の縄文人という異名を持つツネルペさん(縄文ネーム)が踊りを踊って僕らを歓迎。わけもわからずツネルペの舞を見てその後には、やっぱりみんなで踊らされることに。わけはわからないけどこれもまたステキな体験だったと思う。
竪穴住居内でお弁当を食べ、ひとしきり話した後、駅に向かい解散。

旅行

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博物館、収蔵庫見学、リゾートホテルに宿泊して、トークイベントに何もない遺跡。なかなか盛りだくさんのツアーだったと思う。

正直この企画を聞いた時にちょっとどうかしらと思ったのは、「女性限定」ということだ。そのそも縄文ファンはおじさん(本当はおじいさん)がメインの層。最近になって女性ファンが増えてきたことはその通りなんだけど、まだまだメインはおじさんファン。ちゃんと集まるかしらという危惧(その予感は残念ながら当たる)と、縄文ZINEが女性と旅行に行きたいと言い張ったと思われたらどうしようという危惧、あと、女性限定にする意味がよくわからないという危惧があったからだ。あくまでも女性限定にしたいと言ったのは十日町市の方だということはこの場を借りて言っておきたい。
それでも10名程の女性が参加してくれ、なんとかホッとしている。
女性限定というのもやってみたら悪くないなという感触もあった。半分以上が1人参加で年齢層も幅広かったこともあり、小さなグループに固まらず、みなさんちゃんと仲良くなってくれた。

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それと特徴的だったのは今回参加のみなさん、ほとんどの方が縄文が気になって1、2年くらいだったことだ。好きになったきっかけも、「アート」からの人や「土偶かわいい」からの人も、「地域づくり」を勉強している学生さんも、もちろん「歴史」からの人も、「縄文ZINE」きっかけの人もいて、みんなバラバラ。そこもすごく良かった。みんなそれぞれの視点で縄文を愉しむのが理想的で、たくさんの視点で楽しめるのも縄文なんだと思う。

個人的には久々に十日町市に来れて、田沢遺跡と野首遺跡の風の歌を聴け、ツネルペさんとも再開できたのも良かった。ツネルペさんの縄文服が「宇宙」になっていたのが、パワーアップという感じだった。もう誰もブレーキを踏めないだろうとも思った。

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当日は台風の影響で天気が心配で、実際雨が降ったりやんだりしていたのですが、ツアーの要所要所なぜかピンポイントの晴れ間。100%の晴れ女の存在を感じました。みなさん楽しんでくれて僕らもほんと楽しかったので、もし次回も開催できたらみなさんぜひ来てください。みんなで博物館に行ったり遺跡に行くのってけっこう楽しいですよ!

忙しくてあんまり写真とれなかったのですが、今回のツアーには地元の新聞と、東京から共同通信が取材に入っていたのでそのうちどこかで記事になるかもしれません。

最後にツイッターに動画をあげているのでそちらもどうぞ。これがツネルペさんだ!

あと、クラブツーリズムでもツアーをやります。こちらは女性限定ではないのですがぜひ。まだ募集中です。


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