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執狼記(旧題:人間の婿入り) 目次

おかしなことが起こっていた。
おかしなことが起こっているのを私は知っていた。



痛いぐらいはじまりの箇所が甘い
1-1 1-2 1-3 1-4

原始で終着の純潔、密やかに薄くなる潔癖
2-1 2-2 2-3 2-4

美しいはなしはもうやめよう
3-1 3-2

たとえ間違った匣の中にいようとも
4-1 4-2

終/わたしはどうすればいい?

愚かなおとめたち――この話の意味するところは、選択をしなければならぬと気がついたときには、すでに選択はなされてしまっている――なんらかの方向に――ということである。
悪徳と美徳のあいだに立たされたヘーラクレースのたとえ話よりも、ずっと真実味がある。

シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄』田辺保訳 筑摩書房

小タイトル:Lilith and Guillot
ヘッダー:Tobias Tullius @Unsplash


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