昔の話#2

こういう文章を書いていると、反応があるないでやる気というものは変わってくるなと思いました。反応なかったけれど過去の話を待たさせていただこうと思っています。

小学校の頃、私は活発な人間でした。
授業では積極的に発表していたし、前に出ることが好きだった。
夢というものを抱く時も、目立つもの叶うか分からないようなものを描いてばかりだった。
芸人になりたいと思ったり、漫画家になりたいと思ったり、マジシャンになりたいと思ったりと、自己顕示欲の塊だったように思う。
それは、私にとっていいことでした。今振り返ればあの心を忘れてしまったから、目立ちたいという行動力を失ったから今の私になったのでしょう。

今でも私は、目立ちたいという心だけは失っていません。有名になりたいという心も失っていない。
それでも、そのための行動力を失った。
小学生の頃の記憶は、徐々に失われていった。それは人間という生き物として普通のことなのでしょう。過去を失うのが人間です。
だが、失ってはいけないのはその心なのだと思います。美しく何も考えていなくとも行動出来てきたあの心を失ってしまった。

その崩壊があったのは、中学に進学してから。

私は、曾祖母と二人で暮らしていました。母親の家へ、泊まりに行くことはあれど基本は曾祖母との二人暮し。その暮らしは幸せだったと記憶している。
だが、小学校五年の終わり頃から事態は変わった。
曾祖母が認知症を発症したのだ。

何度も同じことを言うようになり、ご飯を作れなくなっていった。旅館を続けることも出来ていなかったし、生活をすることも難しかった。
そして、私は父親の元へと行くことになる。
隣の市に住んでいた父親と共に暮らすようになり、私の世界は変わった。父親という存在は、今まで長期休暇に会う存在であった。それがいきなり近い存在になったことで、戸惑いが生じたのだ。
今まで遠慮なんてしなかったのに、顔色を伺うようになる。怒られることへの恐怖が強くなり、発言が出来なくなる。私の積極性はそうして失われた。

中学へと進学して、誰も知り合いのいない空間へと飛び込むことになる。
不安に思っていた生活に慣れるのは早かった。それでも、小学生の頃のようにはいかない。
生徒会の役員に立候補することがあっても、落ちてばかりいた。人望なんて私にはなかった。
私についてまわるのはよくない噂に、嫌われているというレッテル。
そのレッテルは、勝手に付けられたと勘違いしていたのかもしれない。それでも、ほとんどの人が私のことを嫌っているのではないかと思うようになっていた。仲のいい友人数人だけと過ごす生活。
決して教室の隅っこにいたわけではない。目立たないようにしたわけではない。だからこそ、さらに嫌われていったのかもしれない。
今まで、持っていた自信は失われた。

自信とは、自らが生み出すものではなく他人から与えられるものなのではないだろうか。

人から蔑まれていたら、自信なんてうまれない。褒められてこそ自信が備わっていくのだと私は思う。

私という存在は、この世界に価値のあるものなのだろうか。私は、生きていていいのだろうか。
そう思ったのはきっと、中学からだ。
私は、そのない自信を他人から必要とされる感覚を恋愛で補おうとしていたのだと思う。
ただ、絶望的にモテなかった。
だから、その行動はただ自信を失わせるものだったに違いない。
よかったことがあるのだとすれば、中学の終わりに忘れられないような恋をしたことだろう。
今でも忘れられていない。短いのにとても長く感じる、あの数ヶ月間。この話は、いつかゆっくりと語りたいものだ。

過去の話をだらだらと添削もせず書き連ねてきた。そういった文章に需要はないのだと思う。これこそ誰にも見せない日記に、書くような内容だ。
それでも見てくれる人がいるなら、私はその人の為にこの文章を書いたのであろう。そう思うことにする。

私が文章を、物語を書くようになったのは、中学からだ。そこには誰かに認められたいとか、有名になりたいとかそんな気持ちはなかった。ただ、書くことが楽しかったのだ。
だけど、そこにはきっと今まで行動で示してきたものを、ノートに示していっただけなのだろう。
私の心は、昔と変わらない。
特別になりたかった。人と同じは嫌だった。
人と同じになってしまった私は、あの頃の心を失ったのではない。行動力を失ったのだ。
そう思うことにする。

色々書いたが、最後は何が言いたいのかわからなかったように思う。それでもいいのだろうか。
また、評価されぬ文章かもしれないが、ここら辺で終わりにしよう。
書きたいことの半分も書けなかった気がするが、好き勝手に書いたんだ仕方ない。
このnoteを読んでくれた皆様、また次のnoteでお会いしましょう。今度はもっといい文章で。もっと、僕の心の奥深くで。

読んでくださりありがとうございました。

髙木 春楡

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