設計課題(代官山リサーチ)
歴史
代官山の地区計画は、高層化開発に対する反発が高まり「代官山駅の復旧を求める会」が発足したことによって始まったことから、代官山に建つ建築は代官山らしいヒューマンスケールの建築であるべきだと考える。また、代官山の人々は幾度となく訪れた高層化の波に建築家を中心として、住民全体で対抗してきたため、「代官山ステキな街づくり協議会」の意見や代スキマップに沿った建築を建てるべきである。
代官山にそぐわない建築を建てることが許されない理由は、代官山の景観に合わない建築は、代官山の住人には絶対に認められず、景観を守る活動家や建築家を侮辱する行為となるからである。そう断定できるほどに、住民の団結と土地愛が強い敷地だと考える。
現在、利益追求型の店舗が増えたことによる環境の悪化に対する新たな変化の中で代官山をどのような街にしていくべきか、「まちづくり」に留意するべきだと考える。
ヒルサイドテラス
ヒルサイドテラスは代官山の街と共に、魅力を高めるようにゆっくりと発展していった。地形をうまく使った建物の配置と公園のような緑と土が、自然豊かな代官山のイメージを定着させる役割を果たしている。さらに、ヒルサイドテラスは代官山のイメージを生み出す役割から、代官山地域の環境を具体的に守り育てる役割を持ち始めていると考える。
代官山に複合施設を建てる際には、今日、代官山の環境を守り育てる役割を内包するヒルサイドテラスを強く意識しなくてはならないと考える。ヒルサイドテラスと呼応するように生き続ける建築を建てるべきだと考える。
集合住宅
環境を守り育てる役割を内包するヒルサイドテラスと呼応し、生き続けるためには、環境に留意した自然が凝縮したような建築をつくる必要があるためエコロジーに配慮した建築とするべきである。また、団結が強くまちづくりに積極的に参加するという住民性がある代官山の建築は、リフォームに対応でき、何十年も建築はその土地に生き続け、代官山に馴染ませることが愛される条件であると考える。
複合施設
建築が街の中で孤立しないために、パブリックなスペースにより街との境界をぼかすことが必要であると考える。また、一見混じり合うことのないこれらの人びとの間に自然な交流を生じさせることで、代官山というほとんど完成されたまちに新たな価値を与える必要がある。
このことから…
代官山・ヒルサイドテラスと呼応する住民とエコロジーに留意した建築であるべきだと考える。また、この土地に建築は、何十年も生き続けることが最重要条件であると考えるため、今回の設計には建築の可変性が非常に重要な要素であると考える。そのため、リノベーション建築事例の可変性や哲学が設計を形にするヒントとなるのではないかと考える。
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