国際結婚って本当のとこ、どう?

私の夫は中華系カナダ人です。他の記事でも書いているので詳しくは省略しますが。。。あくまでも私個人が思うところっていうことで国際結婚について書きたいと思います。

私と主人はカナダの大学で出会っており、7年くらい付き合ってから結婚しました。英語でコミュニケーションを取ることに特に不自由はなく、気持ちの話とかもしっかり出来ているように感じていました。

結婚して9年目ですが、付き合ってから考えて言えば16年。。。長い!!ですがまだまだ浅いように思います。

よく聞かれるのが、国際結婚に憧れはあったか?っていうことです。無かったと言ったら嘘になると思います。でも、、でもですけど、留学し、色々な人に出逢う中で、正直、国際結婚はないわ!!!日本にもう帰ろう!と思っていたときに旦那と出逢ったというのも事実です。

日本人の方とお付き合いしていた時期があったのですが、コミュニケーションの楽さに本当にほっとしました。食とかも、言わずして分かり合える安堵感。もちろん、日本人ってひとまとめに言っても、個人個人違うし、逆に、似てることが当然っていう前提があることはいけないようにも思うのですけれど。

何はともあれ、私は彼氏が出来たら親に報告するという正直な娘なもので、今の旦那と付き合い出してしばらくした後に親に言ったのですが、反対はありませんでした。でも、祖母に言われたのは、

「国際結婚は絶対あかん!そんなんもうあかんに決まってる。おばあちゃんな、国際結婚がどれだけ大変かとかいう新聞の記事、いっぱい切り取って置いてあるねんで!」

でした。。。

そして旦那はある日プロポーズをしてくれたわけですが、私の中ではおばあちゃんだけが不安要素でした。

けれど、プロポーズされてお受けしました、と親に報告をしたら、

「親としてそれは前もって言っておいて欲しかった。もうお受けしてしまったの?」

という父の反応で、本当に驚きました。

よく考えれば、私の親と彼が直接会ったことはその時点ではなく、ただ私が中国の彼の実家に行ったことがあっただけでした。国際結婚はというかお付き合いするなら、親と合わせる機会はプロポーズ前にあった方が良いですね。。。(当然かも。画面上で会ったとか写真を見せたことは何度となくあったのですけれど。

それでさすがにこれはと思い、旦那にお願いしたのが、日本語での私の親への挨拶です。

一緒に来日し、彼はカンペを見て言ったものの、自分で考えた文章を日本人の友達や私の妹にこっそり聞いて発音練習をしたりして準備してくれていました。初めて来日した時、彼を私の実家には泊められず(親がそれはと反対したため)、不便でしたが。。。

彼が日本の家に来て、私の両親と祖母(同居)を目の前に日本語で一通りスピーチした後、少し沈黙があり、不安だったことを覚えています。そんな沈黙中のところへ突然いとこが来てびっくり!という珍事件もありました。

沈黙が突然途切れた(いとこのおかげで??)後、父が少し喋り、祖母は一言も話さないまま、結婚を認めてくれるという流れになりました。

なので未だに祖母が切りためていたはずの新聞の記事の山がふと気になる時もあります(厳格な祖母のことだから、嘘ではなかったと思うのですが見つかってはいません。

それからがまた大変なような、楽しいような、凄い流れとなりました。

彼の実家は中国、私は日本だけれど、実際住んでいるのはカナダという状況だったので、結局3カ国でそれぞれ式を挙げました(でもいわゆる正式なのはカナダのもの一つ。中国、日本での式が済んだ3ヶ月後にカナダトロントの市役所で式を挙げましたが、それが一番緊張しました。神父さんの前で誓いの言葉を英語で言うのにドキドキしたのを覚えています(常日頃使わない言葉も含まれていた為。

その後、トロント日本領事館にて婚姻届を提出しました。

中国の式は向こうのご両親に全てお任せ、日本のは私の家族が仕切りました。その流れはとてもスムーズでした。中国の方は着るドレスや装飾も全て向こうのお母さんにお任せしました。私は日本の式にこだわれたので十分でしたし、正直そこまでのこだわりはありませんでした。

、、、そして子どもたちが産まれて、今に至るわけですが、そりゃ喧嘩もしますし、子どもが出来た後の方が当人同士は大変だと感じます。

育った環境が違うこと、価値観が違う、夫婦の在り方への考えが違うこと。そんなことは当然のように分かっていたはずなのに、とことんぶつかる。

子どもができる前、お互いが個人であった時は別に流せたことでも、子育ては本気勝負。喧嘩のレベルが違います(笑 そして時折出る、「だからそれが君は日本人だなって言うんだよ!」という発言。キィー!!!(笑

けれど、一つ不思議に思うのは、国際結婚アルアルっていうのはもちろん我が家でもありますけれど、夫婦の喧嘩内容とかいうものは、基本的に、国際結婚であろうが、日本人同士であろうが、違いはないと思っています。国際結婚だからで集まっている、、、というのを見かけたりしますが、それは違うように感じています。

ただ、日本人同士の結婚と明らかに違うのは、

離婚手続きの大変さ

かもしれません。

円満な時は考えもしませんが(笑)、このヤロウー!と思って一回調べてみたのですが、大変そう過ぎてポカーンとしたほどです。

日本に住んでいる国際結婚のカップルは、日本の法律に基づいて離婚することができますが、他の国で式を挙げている私たちの場合は離婚手続きを二回しなくてはいけなくなるんです(日本とカナダで。

カナダは離婚は出来ても親権や子育てに両親がずっと関わっていくことが法律で定められており、離婚したからってあースッキリ!なんてわけにはいきません。頻繁に彼に会わざるをえない状況になります。国によっては離婚出来ない国や、制度上物凄く年月がかかるようにされている国など、それはもう様々です。

結婚するときに離婚の手続きも調べておきなさいとは言いませんが、、、いや、でも知っておいて損はないかも、、くらいの勢いです😅

そして思うのは、

その外人のお相手が就職などで日本にずっといるという場合は問題ないですが、海外で出逢って、海外で暮らしていく場合、我が家のように私と彼の母国語が違い、共通言語が英語という場合は英語圏に住んでいることが大切なように感じます。どちらかの国に行けば、どちらかのストレスが大きく増えるからです。もちろん相手が心底そう望むなら引越しもありですけれど、親たちからは少し離れて生活していることで、いい距離感が生まれているように思いますし、キャリアとかいうことを言ってもお互いにフェアな状況にいられると思います。あくまでも私はそう感じています。

そして国際結婚で感じる文化や価値観の違いは、しっかり話し合うことでしか歩み寄れません。それが前提にあるので、そこさえ言語能力的に大丈夫であれば問題なし!かと。

国際結婚のメリットを言い出したらキリがないのですが、とにかく、

尊敬できる人と結婚すること。

これに尽きるかと思います。

つらつらと書きましたが、国際結婚事情というより、我が家の場合ということでした。これから国際結婚という方も、国際結婚真っ只中な方も、みんな幸せでありますように!






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