英語が伸びたきっかけ。

昔の留学時代などを思い出しながら、ツラツラと書いてみようと思います。

私がまず英語を勉強しようと強く思ったきっかけはいわゆる意訳です。

中3の時、私は受験で英語を勉強していました。家庭教師の先生が特に英語が得意で、ぐんぐん成績が伸びたのを覚えています。その頃、私の中学校には黒人のALTの先生がいらっしゃって、職員室で日本語の新聞ばかり読んで勉強しているらしいと聞いていました。

ある日英語の時間、その黒人の先生が、誰かが英語を日本語に訳したものを漢字で書いたとき、、、それを(その漢字を

さらっと訂正したんです。

凄く衝撃的でした。完璧な書き順でした。

その先生の日本語への熱意。漢字書けるの??!っていう驚き。凄い!なんだか怖そうだけど(ここもポイント)、凄く勉強しているんだ!!って子どもなりに思いました。

その頃からfmの洋楽にハマり出し、マイケルジャクソンとか色々聞いているうちに、イギリスのバンドで、take thatというグループに辿り着きました。今でも日本でユニクロなんかに行くとよく流れていてびっくりするのです(だってもういいおじさんのバンドです。

でもそのバンドとの出会いも、なんだか衝撃的で。

初めてそのグループを見たのは、Wowowでの解散記者会見。そのあとコンサートを放送していました。再放送だったか、その映像を見た瞬間からだったか、録画をしていました。ドキュメンタリー調のものでした。

とても、楽しそうに歌っているその4人を見て、なんで?とってもいいのに何で解散なの?!と。

で、CDを買い漁り、ほぼ全部集めました。

それらのアルバムの中には日本語訳の紙が入っていましたが、なんだか不思議な分かりにくい訳で、ん?となったことを記憶しています。でももちろん意味が分かって、さらに曲が好きにはなったのですが。

そして改めてインタビューを見てふと思ったんです。

「本当にこの字幕通りの意味で言ってるんだろうか?」

って。

今まで英語教育を受けていて、なぜこんなにも聞き取れないんだろうかって。そんな教育って意味あったんだろうかって。

好きな人が言ってることを理解したい。

多分そういうミーハーな感覚に近かったと思います。

それから私は留学したい気持ちがもくもくと湧き出てくるようになりました。当時留学していた友達も、「あんな日本語訳には満足できないから。」って言っていた意味がようやく分かったんです。友達は、その分だけCDの値段も高いしと怒ってもいました。

留学し始めた頃も、聞けない、話せない、に特に初めの一年は苦しみました。聞けても返事とか自分の意見を言おうとしたらもう話題は違うものへ移っていました。

その悔しさこそが私の英語を伸ばしてくれた原動力です。

海外で初めて一人暮らしをし出したのは、留学して2年後でした。それまではホームステイにこだわりました。私には家でも英語の先生が必要でした。

例えば、「(スープをすくう)おたま」が英語で分からない。しゃもじは?ゴミ箱は?

そんな当たり前の生活の単語はわからないのに、

Evidence なんていう受験英語は知っている。

それが私の現状でした。

なので一人で暮らしていくら学校に行っても、これではダメだと自分で痛いほど分かっていました。

もちろん、英語を第一言語とする、出来れば年配の方と住むことをお勧めします。ホームステイは必須です。

英語の発音の訂正もしてくれて、とても勉強になった2年間でした。

そのあとはさすがに自由が欲しかったので(その時点で大学に行くことになったので)、一人暮らしを始めましたが、家では「Friends」のドラマのDVDばかりTVでかけていました。何度見ても全部聞き取れない。かけっぱなしでカウチで寝てしまっていたことも。

学校へ行き出したら今度は大学の教科書を5分も読むと眠くなる、、、という戦いの日々が始まりました。

辞書でひいてもひいても、、、もうその日本語の意味すら分からない。

カナダ人の友達を頼って、聞きまくっていました。

“What?” “Why?”

それが私の口癖だったと今でも言われます。

英語で「what?」と言うのは失礼にあたります。でも私の感覚では「なんて?」っていう意味でした。

周りの人はそれをよく分かっていて、いつも助けてくれていました。

分からないことは、聞く。

聞くことを恥じない。

これは本当に英語を伸ばすコツだと思います。

英語を伸ばしたくてこの記事に辿り着く人は多いと思うので、今日から質問しまくる、納得するまで調べる、それをやってみてくださいね。時間はかかるかもしれないけど、必ず身についていきます。


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