子どもに3カ国語を教える。

昨日はある意味記念すべき日でした。

私には二人子どもがおり、それぞれ小学生(低学年)なのですが、二人ともインターナショナルスクールに通わせています(現在海外在住です。

実は子育てでどの言語をどういう風に進めていこうか、これは本当に悩み、今も悩みつつ子育て中と言えます。我が家の場合は中国語・英語・日本語の三つです。

私の旦那は中華系カナダ人です。なので、中国語を話せるわけですが、日常生活ではめっきり英語しか話しません。旦那は子どもたちに対して9割英語で話しかけますが、将来少しくらいは中国語を話せるようになって欲しいとの野望はあるわけです。

それに引き換え(?!)、私は中国語は出来ません。当然夫婦の会話は100%英語です。

もちろん彼も日本語はできないので、家での英語率は高いわけですが、お互いにとって英語が母国語というわけではない分、間違っていたりなんてことも。

しかし、彼は海外でしか働いたことがないので、英語は完璧に近いです。なまりもありません。彼は中国にいたときに5歳からイギリス人の家庭教師がいたそうですからもう出発点が私とは違います。

で、子どもの言語。どうやって3カ国語を詰め込むのか。全部出来るようにするにはどうすれば良いのか。

まず、夫婦としての優先順位を決めました。

1、英語 2、中国語 3、日本語 です。

これは単純に、その言語を話す人口順です。

ですが、言語の難しさ順でいくと、

1、日本語

となりました。海外で生活している以上、英語は何をしていても身につく(学校で)。中国語も学校で科目を取らせればいい。日本語はゆくゆくは塾に行かせるけれど、まずこの一番難しいのからいってみようということで、海外に住んでいるにも関わらず、日系の学校へ行かせていました。

もちろん家で軽く英語は入ってくるものの(夫婦の会話やらから)、子どもたちはまず日本語に強くなりました。中国語も単語はチラホラ分かるし、抵抗はない。ここまできて、出来そうな気がしてきました。

そして小学校に上がると同時にインターへ。

ここからは自然に英語が強くなるけれど、日本語を保たせるにはどうしたら良いか、私が日本語で話しかけるのに英語で返事の日が来たらどう対応しようか、色々考えていました、、、が、

我が家は毎朝私の両親とインターネットで日本と会話することで日本語を保つことが出来ています。

やはり、必要性と環境なんです。

私は英語で返事されると、「日本語で言って。」と今までずっと言ってきていますし、子どもたちもそれに自然に応じてくれています。

そして昨日。

上の子は小学校入ってからずっと、いわゆる英語の補習を受けていたのですが、そのクラスを卒業することになりました!!!ネイティブレベルの英語に十分近いということで。あーめでたい。

そして日本語もずっと家で話してくれていて、旦那とは英語にスパッと切り替えるスイッチが出来ています。それを面倒とも感じないようです。下の子はもう学校で中国語も始まっているので、すでに中国語を覚えており、日本語に訳してくれたりします。英語も特に問題ありません。

そして私が日本語保守のために決して崩さないのは、

夜寝る前の日本語の絵本の読み聞かせ。

これだけは欠かしません。読ませている時もありますが、無理はさせない程度。

日本語の単語力、表現力を上げるにはこれが一番だと経験から言えます。

興味深いのは、その3言語のレベルに差はあるものの、今のインターの先生はおっしゃるわけです。

「家ではしっかり母国語の日本語を教えてくださいね!日本語が伸びれば、他の言語も間違いなく伸びます。」

でもまさにそうなんです。それは単純な理由からです。

例えば、「本」っていう言葉そのものが分からない、言葉自体知らないところへ、”Book”と言われたら、、、bookって何?物を見せられるまでわからないでしょう。

でも、あーbookって本のことよって、本を知っていたらもうスパッと頭にコンセプトが入るわけです。ぐんぐんシナプスが繋がっていく感じ。でも実際自分もそうやって英語の勉強は入っていっていました。でもこれがきっと5ー10年するともう英語を英語で楽に理解する様になってしまうので注意ではあると思っています。

でもそうなった時は、どの言語をどれくらい本人が極めたいと思うかにかかってくると思います。やっぱりやる気の問題です。

そして必要性と環境。

英語が強ければ、それで逆に日本語を入れていけばいいっていうわけです。化学について、日本語で語れるようになる必要性はあるのか、とか。本人のその時の環境やしたいことによって決めてくれればいいと思っています。

我が家ではとにかく小学校六年生くらいまでの日本語と中国語力はつけるというのが目標です。あくまでも、親としての目標。

3カ国語以上話せる人は周りにそこまで多いわけではないものの、2カ国語以上話せるとそれ以上は簡単と言うのは良く言われています。それはもう関連した言葉が多い分、暗記がしやすい脳が出来上がっているということ。こんがらがるのかという心配は全くの無駄でした。子どもは、やっぱり凄い。

3カ国語以上での子育てについては本など参考にするものが少なく、まだまだ模索中ですが、もし我が家と似たような状況にいる人がいたら、英語だけにとか勿体ないことをしないで全ての言語に触れられる環境を続けていってほしいと思います。

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