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タケコプター


晴れた日の午後、河川敷で見上げた空は、一面青かった。

「飛べちゃいそうな空だね」
本気でもない、でも冗談でもなさそうに君は言った。

「青いから?」
「うん。ほら、晴れた日の海とか見てても思うじゃん。泳ぎたいって」

そりゃあ、海は泳ごうと思えば泳げるけど。
そんな事を思っている僕の横で、君はあの歌を歌う。

「空を自由に飛びたいな〜」

そんな、願ったら本当に飛べちゃうような顔で歌う君の横で。
君の隣で、僕も空を飛びたい。

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