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黄金時代のその後で

私の髪を切ってくれてる美容師さんは、過去にテレビにも出てた方だそうで、今でもお店にはVIPそうな方が来てるし、技術も素晴らしいです。

どこに行っても「くせ毛ですねー(スタイリング剤でなんとかしてね)」と言われたハネが、この美容師さんに切ってもらったら、嘘みたいにストンと納まりました。

エンタメから政治経済まで話題の幅は広く、最新美容にもすごく詳しい。

そんな美容師さんが、世間話のなかでサラッと「俺たちがカリスマ美容師だった時はさー」と言ったのに、ドキッとしました。

今日は、そんな話。

1.終わりの見極め

自分が時代の前線でないことをいつ見極めるかは、すごくその人の価値観が出ると思います。

①「まだまだだ」と永遠に黄金時代を認めないパターン
②「まだまだだ」と黄金時代に居続ける努力をするパターン
③絶頂期で切り替えて、次の金脈にチャレンジするパターン
④憑き物が落ちたかのように、違った価値観で人生を楽しむパターン

スラムダンクの湘北高校は④、サッカーのカズ選手は②ですかね、伝統文化に関わる方は①が多いイメージがあります。

でも、私の美容師さんはどれにも当てはまらない感じがしました。
そこにドキッとしたのかもしれません。

元カリスマ美容師と言ったその方は、今も昔もずっと自分の技術を磨き続け、個人で言うときっと昔より今の方が成長しているのだと思います。
でも、時代の光はもう当たっていない。
そしてそのことに腐ったり、焦ったりもしていない。
そもそも、黄金時代かどうかをあまり気にしていないように見えました。

2.個人は時代に影響できない

自分の一番輝いている時代を知っておくのは、大事なことだと思います。

黄金時代はその人に自信を与えますし、そこでの経験や視野は人生の財産となると思います。

でも、黄金時代はきっとかならず終わる時がくるのでしょう。
それは個人の技術が落ちるから、古くなるからというだけでなく、
自然な新陳代謝であり、どうしようもできないことなのかもしれません。

そして運があれば、また違う黄金時代がくるかもしれません。

ですが、黄金時代だろうとなかろうと、
自分がしっかりと信念を持っていれば、自分の価値は何も変わらないのだとこの方の姿勢をみていて学んだ気がします。

またパワーが欲しくなったとき、自分を強く信じる力が欲しくなったときは、必ずこの人に髪を切ってもらおうと思います。


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