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中国EV市場を席捲するテスラの行方

2020年の中国EV販売台数は2年連続でのマイナス成長になる見通しだ、市場の停滞は政府の販売補助金の減額も大きい。19年半ばに従来の半分程度となり、需要が急減した。

新型コロナ後の経済下支えのため、農村などでEVを普及させる計画を立ち上げ、各メーカーも独自に補助金を支給するなどの取り組みを進める。この結果、7月の新エネ車の販売台数は13カ月ぶりに前年実績を上回った。

中国に現時点でテスラに対抗しうるブランドは無く、今後数年はテスラが中国で首位を保つだろう。テスラの強みは以下3点になる。

1.高級車イメージの浸透。中国ではこれまで扱ってきた1300万元前後の「モデルX」が、200ま万円が中心の中国EV市場では「高根の花」だった。高級イメージが浸透したところで、満を持して投入したのが手ごろな価格の中国生産版モデル3だ。

2.充電インフラの整備。EVは航続距離の短さがガソリン車に比べて弱点のため、充電インフラを自ら整備してきた。ショッピングセンターやホテルの駐車場などに設置したテスラ専用の急速充電スタンドは19年末時点で2千基以上。20年中にも6千基超まで増やす計画とされる。

3.中古車の価値。他のEVに比べ、テスラ車は中古で売る際に値崩れしづらいのも安心感が持たれている。

#COMEMO #NIKKEI

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