アフターコロナの中国、日系車は好調
トヨタは中国における1~7月の新車販売台数が前年同期比1.1%増の91万8,700台、今年に入り初めてプラスに転換した。新型コロナウイルス感染拡大からの堅調な市場の回復に支えられ、セダンのカローラやレビン、SUVのRAV4、ワイルドランダーなどが好調。
ホンダの販売台数は、前年同期比13.1%減の74万8,653台。シビックが2万台を超え、アコード、クライダー、SUVのヴェゼル、ブリーズ、CR―V、XR―V」も1万台超の販売実績。日産の販売台数は、前年同期比13.2%減の71万。うち、東風日産と東風ヴェヌーシアの合計は14.7%減の58万2,965台、商用車事業は3.3%減の11万9,099台だった。
一方、プラットフォーム共通化戦略によるコスト削減に成功した日系メーカーは、韓国系・米系などライバル車の低迷が図らずも好機となり、市場シェアの拡大を果たした。日系車の中国乗用車市場シェアは、1~7月に23.5%をみせ、直近10年間で最も高い実績を示した。足元の日系車の好調と韓国系車の低迷は中国における消費高度化の一面を映し出していると言えるだろう。熾烈な市場競争が続く中、日系メーカーにとっては、今後マーケティング戦略の構築やスター車種の投入によるターゲットの明確化を図り、着実に製品競争力を高めていく必要があるだろう。
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