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3年生 Let'sTry1 Unit3 数字で遊ぼう

1 離任式に行ってきました

 小学校の先生をこの春引退して早一か月。初めて日程を気にせずに2週間も旅行してきました。頭のどこかで、今頃新学期準備で先生たちは大忙しなのだろうな、と考えたりしながら、新しい時間の過ごし方を実感しました。時間が自由に使えるってことが、退職して一番最初に感じたワクワクです。

 5月に入ってすぐに離任式に行ってきました。Meetでやるものだとばかり思っていましたので、「体育館に行きますので並んでください」と校長先生がおっしゃった瞬間、びっくり。そうか、ようやく通常モードに戻れたのだなとじんわり感動しました。体育館に入ると何とも温かい拍手でのお出迎えにまた感動。花のアーチを持った6年生の気持ちの良いあいさつ。「先生!」と手を振りながら声をかけてくれるたくさんの子供たち。私、先生だったんだ、と久しぶりに思い出した瞬間。今年は大異動だったのでたくさんの先生たちの話を聞くのは大変だったでしょうに、お世話になった先生が前に立つと前のめりで嬉しそうに話を聞いている子供たちのかわいい笑顔。その都度の盛大で温かい拍手。これだけの先生に手紙を書かせるのがどれほど大変だったか、十分想像できました。先生方、準備、本当にありがとうございました。

 夜の大人の離任式?!では、どうしても今回立ち上げたschschプロジェクトについて話したかったので、つまらない話を長々してしまいました。こちらも温かい笑顔で最後まで聞いてくださったり、❤までつけてくださったり、すてきな皆さん、ありがとうございました。異動された方の赴任校の話を聞いても、今の時代どこも大変なことがわかりました。また、今回異動してこられた方々も、今日まで新しい職場で、新しい環境で、必死に頑張ってこられたことも伝わってきました。本当に、この4月・5月は、子供も大人も大変です。それでも、学校そのものはものすごく若返って、エネルギッシュな風が吹いているのを感じました。学校は、いろいろな年齢の人たちが、それぞれのゼネレーションの違いを上手に受け止め、お互いの良さを尊重しながらうまくバランスをとって働く職場です。そのバランスが上手に保てる学校で働けたことは幸せなことだったと、改めて実感しました。私は、これから違った立場で、忙しすぎる先生方をサポートしていきたいと思います。くれぐれも、体を、そして心を大切にがんばってください。応援しています!

2 「数字」で遊ぼう(#Let'sTry1 Unit3)

 このUnitでは、1から20までの数字を使ったたくさんのactivityを準備しました。毎年の学年カラーはそれぞれなので、子供たちの実態に合わせて一番フィットするものを選んできました。いくつか紹介します。

(1)ペアで楽しめる《Let’s make 10!》

 これは既存のゲームです。数字に興味をもたせるためにUnitの導入の段階でやりました。計算力と運が勝負。やっていくうちに自然とペアの友達と会話が弾んでいきます。1年生の算数でも使えそうです。

【準備するもの】各自、1から10までのカード(裏は透け防止印刷)。
※予め、1から10までの個人カードを印刷して切り取らせておきました。
 裏の〇には出席番号を書かせておくと、落とし物対策になります。

表裏印刷 〇には出席番号

【ルール】
①1から10までのカードをシャッフルして、裏にして自分の机に重ねて置く。
②二人で「Let's make 10! 」と言って一番上のカードをひっくり返す。
③数字を足した数が10になったら、ハイタッチ。
④10にならなかったらもう一度。
⑤10枚なくなったらもう一度切ってやり直し。
※10になったらペアを変える、というのも楽しいです。

 このゲームは、one,two,three…と英語で言わせることは強要しませんでした。必ず、ちょっと得意な子が「ワン プラス ナインでテンだ!」なんて言い出しますので、その声を拾って紹介すると、自然とみんなが言い出します。1からは、知っている子が多いのです。

(2)絶対盛り上がる《1・2・アタック!》

 これはALTの方と一緒に考えたゲームです。ただ、勝敗にこだわってもめごとにつながりそうなクラスにはちょっとルールを変えてあげた方がベター。数字の言い方に少し慣れてきた頃やってみてください。ちなみにこのゲームは、覚えさせたい単語が多くて子供がストレスを感じる時、いろいろな学年で使いまわせる便利なゲームです。

【準備するもの】1から10(慣れてきたら20)のA4のカードを2セット。(1セットでもOK)
※フラッシュカードはパワポで作ると印刷しやすいです。

【ルール】
①クラスを真ん中で分けて2グループ作る。(分け方は自由)
②各グループの代表が一人ずつ前に出る。
※この時、みんながやりたがるクラスでは順番にやる方がよいし、英語を発することに自信がなく消極的なクラスでは、全員にではなくやりたい子がやる方がいいです。子供は思っている以上に英語を声に出すことに抵抗が大きいので、無理にやらせずやりたくなるまで待つ(point⓵)。
③互いに見えないように1枚カードを選び、数字を隠した状態で少し離れて背を向けて立つ。
④全員で「1・2・attack!」と叫ぶ。と同時に振り返って、相手に数字を見せる。

振り返ったら相手の数字を大きな声で!

⑤相手のカードの数字を早く英語で言えた方が1ポイントゲット。
※ジャッジは先生。勝敗にこだわり過ぎて雰囲気が悪くならないために、スマイルルール(負けた方のグループ全員で「相手の名前+clap×2+good job!」を笑顔で言う )をはじめに設定(point②)しておくことをオススメします。笑顔で言えたらうんと褒めてあげることで多少空気が変わります。
⑥交代で繰り返し行う。

 これだけでも十分。でも、ボーナスポイント(言い当てた数字を全て足したの合計が多かったチームにプラスポイント)を付け加えるのも上手くいった時がありました。大きな数への興味につながります。でも、このルールを後出しにして失敗したこともあったので、出すタイミングは要熟考。


(3)理解が深まってきたら《すごろく Let's go to the zoo!》

 いろいろなactivityを進めていき、1から20までの数字を理解し、How many?のやりとりがスムースに言えるようになってきた頃、4人ぐらいのグループでやらせました。英語を使わざるを得ない状況を設定するゲームです。すごろくのルールは知っているので、自分たちで進行しやすいです。

【準備するもの】ゲームシート  ダイス  消しゴム(目印)
※A3かB4にカラー印刷してラミネートしておくと使い回せて便利。
※ダイスは百均で10個くらい買いました。いろいろ使えます。

ルールを工夫してみると楽しい

【ルール】
①順番を決める。
ダイスを振る前に「How many?」(point③)と、ダイスを振る子に尋ねる。
※振る前ではゲームに夢中になって英語を使わなくなるので。
③出た目の数だけ、one, two, three…と声に出して数えながら進む(point④)
④ダイスを振った子は、止まったマスのイラストの数を英語で数える。
絶対数えたくなるし、友達が間違っていないか真剣に聞く(point④)。
⑤早くgoalしたら勝ち。

 勝敗にこだわらないように、英語をたくさん使うことが大切であることを繰り返し指導することが、外国語のゲームでは大切。また、ちょっと油断すると、ただのすごろくゲームを日本語で盛り上がっている?!状態になることがありますので、グループを回りながら「Your English is great!」と声をかけていくことが先生の大切な仕事。

 今回のすごろくのイラストは、子育て奮闘中のママ、miii3_3さんに無理言って書いていただきました。ありがとうございました!(これからもよろしくね❤)


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 ■schsch792


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