こころに寄り添う心理カウンセラーとして…
待つ 1
近い関係になるほど、(友人関係、家族関係、子供との関わり)感情が先走り、ついつい相手が話す前に聞いてしまうことはありませんか。
聞くと言うよりは質問という方が近いかもしれません。
「どうしたの?」
「何があったの?」
「話してみて」
もちろんその言葉を待っていて、「実は・・・」と話始めてくれることもあるでしょう。
でも、「今はそっとしておいて欲しい」と思っている時もあるでしょう。
特に子供との関わりにおいては、心配が先回りして、「何があったの?」と逆に子供を追い詰めていることはないでしょうか。
「困っていることがあるなら、早く解決しないと手遅れになる」
子育てをしている時は、私もそう思っていました。
早く聞き出そう。
早く解決しないと。
でも、これってこちら側の気持ちであって、相手(子供)の気持ちは後回しになっているんですね。
子供は子供なりに考えている。
話したくなった時に、話してくれる。
そう信じて待つようになったのは、次男が高校生になった頃でした。
遅すぎたキヅキでしたが、気付いて良かったと思っています。
その時思ったことは、相手が話したくなる環境はいつも表しておくということです。
“何があっても受け止めるよ”
その姿勢が伝われば、相手も安心し、「話したくなる」「聴いてもらいたくなる」
そんな気持ちになると思います。
困っている、明らかに問題を抱えている相手を目の前にして、ただ待つなんて、苦しいです。なんとかしたい、そう思うことは当たり前のことです。
“いつもそばにいるよ” “いつでも話聴くよ”
そう相手に伝えてください。
この言葉だけで、ひとりじゃない
そう感じてもらえると思います。