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#百人一首の日 1番好きな歌🌸

5月27日は藤原定家が百人一首を完成させた日にちなみ、百人一首の日とされているそうです。

百人一首が生まれた経緯が面白いなと思いました。

藤原定家は72歳で出家して、和歌の研究書などを書いて過ごしていたところ、息子の妻の父親から、別荘の障子(現在のふすま)に貼る色紙を全部和歌で飾りたいので撰んでくれ、と依頼を受け、『小倉百人一首』が生まれることになる。

『眠れないほどおもしろい 百人一首』


よっぽど和歌が好きだったんでしょうか。
好きなものに囲まれて過ごしたい。
部屋中に推しのポスターを貼りまくる現代のアイドルファンと似ていなくもないような(?)
初めは個人的なお願いから生まれたところが意外です。


1番好きな歌

久方ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづこころなく 花の散るらむ
     きの 友則とものり

訳:日の光がのどかにさす、この春の日に、どうして落ち着いた心もなく、桜の花は散ってしまうのだろうか。



「光のどけき(日の光が穏やか)」と「しづこころなく(心せわしく)」というのが対照をなしていて、穏やかな春の日に、目の前ではらはらとあわただしく散る桜に向かって、なぜそんなにも急ぎ散りゆくのかと、その心をおしはかっている。

いつの世も、もっと眺めていたいと思う人の心をよそに、せわしなく散っていく桜の花。この美しくも切ない光景は、今も昔も日本人の心をぐっとつかむもの。

『眠れないほどおもしろい 百人一首』

柔らかい日差しの中で、桜の花が散っていく光景が目に浮かぶようです。
きれいな歌だなと思います。


高校生のときに古典の授業で百人一首を暗記するように言われても、あまり興味が持てなくて。
大学の授業でこの歌を教えてもらったときに、すごく共感できる‼︎
と思って好きになりました。

大昔の人も私たちと同じように、散ってゆく桜を見て切ない気持ちになっていたことを知りました。
桜を惜しむ気持ちは時代を越えるんですね。
なんかロマンチックです。


◯今日の学びはここから

『眠れないほどおもしろい 百人一首』

古典に興味があって記事を書いていますが、
特に詳しい訳ではなくて、本などから感じたことを自分なりに言葉にしていけたらいいなと思っています。



また次の記事でお会いしましょう♪


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