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NISSAN PAVILIONから未来のありたい自分を考える

2020年8月1日から10月23日の期間限定で横浜みなとみらいで開催されているNISSAN PAVILIONに行ってきた。そこで多くの気づきがあったため、このnoteに記しておきたいと思う。

NISSAN PAVILIONは、クルマを含めたこれからの家づくり、街づくり、社会づくりについて、ちょっとした体験を通じて理解し考える。そんなコンセプトのつまった展示スペースだ。

日産の次世代自動車「アリア」の展示のみならず、食事をテーブルまで届けてくれる配膳ロボットや、置くだけで食事のカロリーを表示したり、携帯バッテリーチャージをしてくれるsmart deskなどのワクワクするような未来のテクノロジーのレプリカが設置されている。

東京オリンピックの開催に合わせて、海外からの来訪者を狙ったブランド戦略の一環としての企画展示だったようだ。それもあってか、入場無料にも関わらず、かなり気合の入った体験型の企画展示だと感じた。

スペースは、The City, The Life, The Theaterの3つのパートと、Cafeから構成されており、Cafeでのランチタイムを含めると半日くらい楽しめる。私も家族と半日かけて、快適で意義深い時間を過ごすことができた。

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私たちの未来はどう変化するのか?

この企画展示の根底にあるテーマの1つは、Sustainable(持続可能)な生活の実現である。昨今SDGs(Sustainable Development Goals)の活動を認知させ、広めていく動き高まりつつあるが、この展示はその活動を具体的なイメージとして捉える上で大変役立つものであった。

実際、Cafeで提供される野菜の一部は、テクノロジーを活用した水耕栽培により、その場で収穫されたものが使われているようであった。Cafeを運営する電力も、太陽光から得たエネルギーより賄われていた。

私たちの豊かな暮らしを確保した上で、かつSustainableな社会を実現していくには、テクノロジーの活用は切っても切り離せないものだと改めて感じた。

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テクノロジーの進化がもたらす未来

では、そんなテクノロジーの中では、どういったものが活用できるのだろうか?もちろん、太陽光発電、電気自動車、といった技術そのものに特化したものもあるが、これからのキーとなるテクノロジーといえば、やはりAI(人工知能)ではないだろうか?

この企画展示の中でも、AIにまつわるものもいくつか紹介されていた。ミニシアター動画の中に出てくるAIが搭載されたクルマ、食事を配膳するAIロボ、AI Naomi(大坂なおみ選手のアバター)など。

キーとなるのは、こういったAIとヒトとのインタラクション(コミュニケーション)だろう。ヒトとAIがインタラクティブに関わることで、AIは学習し、自身の行動を改善し、より良い関係性(パートナーシップ)をヒトと構築しようとする。そうやってヒトとAIが共にテクノロジーを育んでいく。こんなのが私の未来予想図だ。

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AI共存世界における私たちのマインドセット

では私たちが、今後AIと共にテクノロジーを育み、より「ありたい未来」を作っていくためにはどうすれば良いだろうか?

まずは何といっても大事なことは「テクノロジーの進化を受け入れること」だと私は思う。

昨今よく耳にすることに、「AIは脅威だ」「AIは我々の仕事を奪う」というものがある。実際にこの意見は、あながち間違っていないとも感じる。一方でテクノロジーは、私たちの暮らしを便利で豊かなものにしてきたのもまた事実である。今や携帯電話やインターネットは当たり前のコミュニケーションツールとなっているし、「それらがなかった時代に戻りたい」と感じる人が、今の時代にいったいどれほどいるだろうか?と思う。

私たちの未来は、否が応でもでもこれから進化するテクノロジーと共存することになる。その時に素直にその変化を受け入れ共存していくために、まずは心をオープンに保っておくことを私は実践していきたい。

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次に大切なことは何か?それは「テクノロジーを育てる」というマインドセットを意識することではないか?機械学習はAIの精度を高める上でなくてはならないものだ。私たちはテクノロジーを育てるために、日々テクノロジーを利用し、それをレビュー、評価し、子供を育てるようにテクノロジーと共に歩み育成していく必要があるのではないだろうか。テクノロジーを育てるのは開発者・技術者の仕事だけでなく、私のようなユーザーにも言えること、むしろユーザーにこそそのマインドセットが必要なことだと私は思う。

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テクノロジーが進化した未来における私のありたい姿

ここまで考えてきたことを振り返り、では私はどうありたいか、どう行動していきたいかを考えてみたいと思う。

率直に私は、テクノロジーが進化した未来を「見てみたい」そんなSmart Cityに「住んでみたい」と思う。私にとってテクノロジーは、いつの時代もワクワクを与えてくれたものだし、それを享受することで私自身も成長してこれたと感じるからだ。

ただ、ふと考えた。「果たして、望む人全てが、こんなワクワクするSmart Cityに住むことができるのだろうか?」と。私の答えはNoである。それはお金だけの問題でなく、そういった街に住むには、多様に満ちたテクノロジー、そしてそこに住むヒトを受け入れ、積極的に利活用、改善していくといったリテラシーが自然と求められるからだと私は考える。これは一朝一夕に持てるスキルセットではない。つまり私たちはこの未来の街に住むために、まるで宇宙飛行士が無重力空間での生活に耐えうるよう訓練を重ねるのと同じように、日々トレーニングを積み重ねる必要があると思うのだ。

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では、そのトレーニングはどのようなことを行えば良いのだろうか?私の答えは、テクノロジーに日々触れること、そして使ってみた感想を情報発信をすることだ。

日々のアウトプットほどこれから来るテクノロジーの未来に向けた最適なトレーニング方法はないだろう。私は来るべきワクワクする未来に向け、これからも継続的な情報発信を続けていきたい。そう感じた横浜の帰り道であった。

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