三越劇場@東京建築祭
一昨日、特別公開されていた三越劇場を楽しみに行った。
手放してしまった本が多いのだが、好きな作家・長野まゆみは、子ども時代に華やかな百貨店にわくわくした人。レトロな百貨店が出てくる「天体議会」「三日月少年漂流記」を思い出したりした。
1階席の後方から、中に入ったところで見かけた意匠の細かさだけでも、圧倒されるような驚きを感じた。
人は多かったが、広い会場。
のんびりと眺めながら、写真を撮りながら、ゆっくり楽しませていただいた。
見出し画像の天井のステンドグラスを撮ったり眺めたりしながら、舞台に近づいてみた。舞台上の装飾の中に三越のロゴも。
1階席を出て、階段で2階席に上がった。
劇場は6階だった。エレベーターに向かった。
レトロなエレベーターに合わせて作られたように見えた、出入口の上にあるエレベーターの現在階の表示板。
眺めているとR階が点灯した。
屋上にはレトロな遊園地が?動物が?キリンが?
勝手な想像を膨らませてしてしまった。
が、そんな話を伝えた友人の指摘をきっかけに、それは近隣の同業他社の昔の話、と後で判明。
…申し訳ございません。
実際にはキリンではなくゾウが屋上にいた。受付終了しているが、建築祭のガイドツアーの会場にもなっている日本橋高島屋の古い時代。
キリンは、そのゾウの話をベースにした、ほしおさなえ・著「紙屋ふじさき記念館」の話も混ざった勝手な連想。
…怪しい記憶のため、キリンではなかったらごめんなさい。
そのシリーズは友人に教わり図書館で借りて読んだ、日本橋が舞台の本。
「紙屋ふじさき記念館」では、百貨店のレトロな食堂の話も何度も出てきた。それも高島屋の話が多かったように思うが、どちらも出てきたようにも思う。
…怪しい記憶で話題にしてしまい、重ね重ね申し訳ございません。
建築祭のガイドツアーでは、食堂は三越が入っていた。
最後に、家にある1995年出版の長野まゆみ・著「宇宙百貨活劇」から引用しておくことにする。昔の方が良かったかどうかはさておき、リアルに屋上の遊園地を知っていた著者のお話。
激しく歴史音痴な私はこのnoteで、失礼なだけではなく、全く関係ない話ばかり引き合いに出した可能性も大きい。
が、私としては本の中で知った雰囲気を、たくさん連想した日だった。
自分が小さい頃の記憶にも、微かにその雰囲気が残っていたりする。
※写真は全て東京建築祭にて撮影。