レトロな百段階段
先週末は友人たちと、レトロな企画展を開催中の百段階段へ行った。「懐かしく新しい“レトロ”を旅する 古今東西ニッポンの風景」。
オーナメントも含め、白無垢などの婚礼衣装をアップサイクルしたものだと、後日、友人が教えてくれた。
幹の着物の印象なのか、末広がりという縁起の良い言葉を連想するデザインだったからか、とてもレトロな白さだと思いながら眺めたツリー。
目黒駅前でも大きなツリーを見たのだが、写真は何だか紫色に写っていた。白かったはずなのだが… 写真は少し時間が経ってから見たので、友人たちにも尋ねてしまった。
秋コートで出発したものの、もっと薄手ので出てくるべきだった、と思う陽気だった日。そんな暖かさでも、クリスマスが近かったらしい。
企画展は今も開催中なので、写真は見出しのだけ。私の写真よりも、公式WEB等で見た方がキレイに見られる、ネオンの作品。
ネオン協力としてアオイネオン株式会社の説明も見かけた。今はネオンより、LEDで演出されることが多い気がするが、今でも楽しい素材だと思う。
レトロなネオンだけではなく…
昔どこかで見かけたような菓子パンの袋がたくさんあったり…
昔ながらのお祭りの光景を感じられたり…
昔の冬やお正月を感じる室礼があったり…
こけしがたくさん展示されていたり、動画で制作の光景を見られたり…
百段階段を上りつつ部屋に入る度に、いろいろなレトロな物や景色、資料を楽しめた。
会場が、そもそもレトロな文化財。階段・建具の写真は載せておく。
過去、何度も百段階段へは行っているのだが、おそらく一度も階段の写真を撮っていない。体力不足の私としては、「上り下りするんだよね? 大丈夫かな…」と足下が気になり、写真どころではなかったのだろう。
前回、4月末に行った後、そのことに気づいた。
階段より前に、目黒駅から雅叙園の間だけでも、急な坂道にいつも驚く。
ミュージアムショップのレジの人に、「ネコ好きですか?」と言われた。ネコはかわいいと思うが、ネコ好きという言葉には、全く当てはまらない。何を言われたのか、一瞬わからなかったくらいだが、口から出てきた返答は、淡々と「偶々です。」
後ろで友人がウケていることに気づき、何か間違えたような気がした。
買ったのは、そのポストカード。
それから、同じアーティストさんによる、ネコのイラストのクリアホルダー。今回の企画展とは関係ないが、以前にも気になったように思ったので購入。
あとは、錫製の花留め。
それだけなら、レジの人も何も言わなかったと思われる。が、私が持っていたのは偶々、ネコのイラストが大きく入っているトートバッグだった。私もそれに気づき、「ネコだらけですね」と笑った。
それにしても…
淡々と「偶々です」ではなく、愛想良く「ネコかわいいですよねー」とかナントカ言うところだったのだろう、と帰宅後になって気づいた。
それは、話した夫に「何だその冷たい反応」と言われたから。
にこやかだったレジの人は、きっとネコ好きなのだろう。
愛想の良い反応よりも、黒猫の小さなボード(展示物?)の話を、尋ねてみるタイミングだったようにも思う。友人が百段階段の途中で見つけ、写真を撮っていたもの。
そう思ったところで…
どなたかのnoteで、その黒猫の話をミュージアムショップで教わった、という話を読んだことを思い出した。
スキを押した記事ではなかったか、と気になっていた。
が、今日、探してみても見つからなかった。
ただ、その黒猫と同じと思う展示は、鏑木清方の大きな掛け軸がある最初の部屋で、4月末に行った企画展のときに友人たちと見たんだな、と気づくnoteは見かけた。その頃から、階段の途中にあったのだろうと思った。
真相は知らない。
きっとまた行くので、尋ねてみるのが良いのだろう。
飽きない場所なのは間違いない。