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小林かいち@「昭和モダンx百段階段」
会期終了が間近だった週末、友人に誘われ百段階段へ行っていた。
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そのときの展示全体からお気に入りを一つ選ぶなら、小林かいち、と思った。一緒に行った友人の一人からも同じ感想が出てきた。
見出し画像は、小林かいちの絵封筒の展示の一部。
星光の間にたくさん飾られていた小林かいち作品。テンションが上がる感じだった。
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絵封筒、という聞き慣れないお手紙グッズ。いわゆる一筆箋サイズの便箋なら入るような気もしたが、それより少し小さいように思った。郵便書簡くらいなのか。
少し前の感染症の頃には、手紙に親しんだ人が増えたのかもしれない。が、紙ベースで、のんびりとやり取りを楽しむ習慣は廃れていると思われる。
手紙が、コミュニケーションツールとしてメジャーだったからこそ流行ったグッズだろう。
絵封筒というのは、やり取りにも使われたのだろうが、その絵の上に住所を書くのも憚られるような…
かといって、絵葉書のように裏側が宛名面でもないような…
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実用品ではあるものの、当時のモダンガールがコレクションして楽しんでいたらしい。後日、その小林かいちコレクション熱が伝わる古い写真を、ネット上で偶々見かけた。
それを、プリクラ交換みたいと表現するのは、確実にトシがバレるのだが… どこか似ていた。
畳の上に、足の踏み場なく広げられた絵封筒は、交換中のプリクラ状態。散らかっていると表現しては怒られそうだが、プリクラよりも大きさがある分か、散らかし部分の面積が広い。絵封筒専用のアルバムも写っていた。
その写真は、「夢二と春陽堂【第4回】春陽堂文具部と、夢二の封筒デザイン」という春陽堂書店のサイトにある。
記事タイトルは竹久夢二だが、その写真「絵封筒をコレクションする女性」の説明には、「大正末から昭和初期にかけては、ここに写っている小林かいち図案(版元:京都・さくら井屋)の絵封筒が女学生を中心に流行。」と書かれていた。
その写真の絵封筒を見るだけでも、ものすごい数の作品が流通したデザイナーだったようだが、詳細はまだ謎な人らしい。着物の図案もあるとのこと。
展覧会場でも、小林かいち作品ではないものも含まれるかもしれない、調査中、というような注意書きがあった。
友人たちと、テンション上がる作品を見られた日。
会期も終了し、イマサラ感ある時期だが、このnoteにまとめておくことにした。
残念ながら、ミュージアムショップで小林かいちグッズは見かけなかった。
竹久夢二グッズの、以前とても便利に使っていたのと同じA5クリアホルダーは、売られていたので買えて嬉しかった。
デザインも使い勝手もお気に入りだったもの。
家でも保留中のメモなど入れておいたりするが、持ち歩く道具。
しばらくすると傷んできてしまう消耗品でもある。
会期終了なので、私が会場で眺めた光景の写真も載せておきましょうか。
以下は、全くまとまってません。6月のこの時期、毎年どうも疲れてます。写真と文字のメモ状態ですので、ご了承ください。
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百段階段では、階段沿いにいくつもの展示室がある。展示室と表現すると、真っ白な余白を作る空間を連想してしまうが、そもそもは昔の宴会場。一部屋一部屋、隙間なく趣向を凝らした感じのレトロな部屋。
部屋の装飾や絵画は、展示品に隠れてしまったり、展示に合わせ部屋が暗かったり、あまり見えない会期のこともある。そのときは見やすくライトアップされていたりもした。
気づかなかった装飾に気づいたり、建築だけでも楽しい場所。
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会場の雰囲気や絨毯などから「昔、在宅勤務があったとしたら?」
という雰囲気にも見えた。
絨毯を踏んだ足裏の感触が懐かしかった
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確実にタイプミスすることでしょう。
タイプライターで打ち間違えた場合は、くしゅくしゅポイ?
不便な時代のカッコイイ道具
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上に写っている黒猫は、昨年のレトロな展示でも、今回のミュージアムショップでも見かけたライト。ライトが点いている状態のも展示室で見かけた。
友人が見かけながら撮った写真を見ると、同じ黒猫は3匹。ドアに引っ掛けるフックの白猫が2匹。いろいろな場所に住んでいた。
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箱も含めて細かな装飾に豊かな時代を感じた
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白いところの名前はスケルトン。耐火粘土製で熱くなると赤くなる素材。 「MUKAI KOGYO CO.,LTD 東京都中央区湊町三丁目4番 築地(55)1135~1139」と書かれている。市外局番ではなく、市内局番55らしい。見慣れない電話番号が書かれていた。
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光や影の広がりも面白く眺めた
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その話は先にnoteで公開した
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そばの椅子には、レトロさが増すアイテム、黒いレースの手袋も
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レトロな窓枠と窓の向こうの緑も重なって見えていた
この日は友人たちとベトナム料理をランチに楽しんだ。この日は先に汐留の「テルマエ展」へ行っていた。その近くでのランチ。
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先に友人用に分けてから美味しくいただいた
予定になかった旧新橋停車場にも行った。「テルマエ展」の汐留美術館に隣接。
鉄道の展示フロアを興味深く楽しんだ。
同じ館内にできた「おーいお茶ミュージアム」も初めて楽しんだ。友人たちと記念写真も。
カフェでは茶ポンスをいただいた。抹茶とレモンと炭酸。さっぱりと美味しかった。レトロなメニューの一つ。
「お茶の文化創造博物館」へは行かなかった。
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2013年に伊藤園が歌舞伎座へ寄贈したものの一部らしい。桜の方を写したが、紅葉の柄も展示されていた。日本画では知られた方らしい、中島千波というお名前が説明に書かれていた。友人の一人は知っていた。
少し追加で調べていると、「調製:株式会社サンゲツ」「製織:株式会社龍村美術織物」という情報も見かけた。
サンゲツは家の中だけでも、カーテンやクッションフロア、壁紙でお世話になったことが簡単に思い出せる企業名。だが、「調製」という工程というのか役割なのかが、見慣れない言葉だった。
織る方は別な企業名。織ったものを、サイズや強度や縁取りなど整えて、実際に飾れるように仕上げるということなのか。
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汐留も楽しんだが、移動した後の百段階段でテンションが上がった、友人たちとの休日。