発汗【はっかん】

来週から期末試験が始まります。
いよいよ昨日の日曜日から9科目の試験に向けて勉強を始めました。

という話はあくまで学科試験のことでして、
以前にも触れてますが、
2年生になってこの1学期は5つの手技の実技も科目に入っていて、
先週から実技試験が始まっています。

ワタシのクラスは20人。
実技は基本的に20人を出席番号によって2班に分けて、
2週に分けて実施します。
ワタナベさんは出席番号20番。
マッサージだけは後ろの第2班が最初だったんですけど、
それ以外の4つの実技試験は大トリ。
北島三郎の祭。
って感じです。

今日の1限目は灸実技の第1班。
なので、
ワタシら後半組は来週が本番。

実技の試験って、

(この実技はいけるな。ん。余裕。)

なんて思ってても、
いざとなるとサブちゃんのように素敵な笑顔で鼻息振りまく。
なんてのはあり得なくて、、
どうしても緊張してしまって
変な汗が出てきます。
もれなく、
漏れます。

汗がです。
汗腺からです。

で、前半の仲間は今日。
ワタシはサブちゃんとなる来週の灸の実技ってのは、
艾柱【がいしゅ】っていう
モグサを小さくキレイにチネチネして、
米粒サイズの円錐形にチャチャっとチネる。
置いたら線香で火をつける。
これ1回。

ってのを、
5分で10回やりなさい。
って試験。

これが、
手汗したたる。なんて状態だと、
チネチネじゃなくなって、
グッチョグチョになっちゃう。
そんなんはもう、
モグサでも灸でもないわけです。

来週、そんなことを試されると思うと、
もうチラッとiPhoneがベタついてる感じ(^^)

こういう発汗って、
勝手に出てくるじゃないですか。
出るなーー!!
とかって思うほど出てきちゃうじゃないですか?
いわゆる自律神経の交感神経の亢進によって
ワタシという主人の意志に背いてまでも、
勝手に出す。

これ、
出た方が良いから出てる。
ってことでしょうね。
人体なりの、また生命としての理屈はちゃんとあるんですよね。
出るなと思っても、
手洗いしても、
白衣でフキフキしても、
出る。

出す。


なんか、
繋げすぎかもしれませんが、

雨が降る。
というのも、
降るなって思っても、
ダムを作ったり、
ダムに頼らない治水をしたり、
土嚢を積んだらしても、
降る。

なんて、むごいことをしてくれるんだって
悲しかったり、
怖かったり、
何も出来ないって思うことで、
何もしない自分に向き合ったりして、
そんなやつが、
お見舞い申し上げるなんて、
言いづらいけど、
せめて、
お見舞い申し上げたり、
ご冥福をお祈りするくらいでも、
させていただきたい、

大雨。

あれも、
宇宙なのか、
地球なのか、
地球に住む人類の地球の使い方なのか、
降るなって思っても、
降る理屈がある。

勝手に。


地球にも自律神経みたいなのが働いてるってことかもしれません。
主人だと思ってる人類の意志に背いてまでも
それに逆らって、
雨が降る。

降らせてる。

のかもしれないと。

人工的な対処でそれから身を守ることが
人間の意志による、
随意【ずいい】運動なら、
これを十分に必要としつつ、

人間の想像を超えている
自律神経による勝手な、
不随意【ふずいい】なものとの共生。

随意運動だけですべてが解決されることはない。
不随意運動によって、自分の意志に背いた現象を起こすけど、
それにはそれの理屈があって、
実はそれに助けられることもあり、
苦しめられることもある。


お灸の先生が最後にこんなことを言われてました。

「第1班、すごい緊張感がありましたね!
震えや手汗がね、あったりして難しかったろうと思うけども、
それを踏まえて、よく出来てました。
よくね、技術に自信を持てば、緊張しない。
手汗はかかない。
って言う人もいますけど、ワタシはねそうは思わない。
緊張するときはします。
手汗かいちゃうときはかきます。
緊張して手汗をかいても震えても、
一定の技術を提供できるというのが、
医療者、技術者として重要じゃないかな。」

って感じのことを言われてました。


いろいろ、
言い得てるなって、
聴いていました。



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