【神戸発】ご褒美レーズンバター|価値観を変える、まるで宝石のようなレーズンバター
はじめまして。
レーズンバター専門店 Jewelry Box(ジュエリーボックス)の薮根るり子と申します。
『まるで宝石のような、ご褒美バター』をコンセプトに、兵庫県神戸市の工房で日々レーズンバターづくりに励んでいます。
このnoteではJewelry Boxのルーツやレーズンバター専門店開業への想いを綴り、自己紹介とさせていただければと思います。
「とりあえずどんな商品があるのか見てみたい」という方は、以下のnoteで各フレーバーをご紹介しておりますので、こちらをご覧ください。
それでは、少し長い文章ですが、お時間が許す限りお付き合いいただければ嬉しいです。
レーズンバターへの想い、そしてクラウドファンディングへの挑戦
レーズン嫌いでも食べられる『まるで宝石のような、ご褒美バター』をコンセプトに神戸で生まれたレーズンバター専門店 Jewelry Box。
王道かつ芳醇な『プレミアムバター』と、色とりどりの宝石をモチーフとした『リッチバターテイスト』の2シリーズを展開しています。
もともと、私は神戸で『憩い処るり』というお店を営んでおり、お店で提供し始めた手作りレーズンバターが Jewelry Boxの原点です。
レーズンバターを提供する中で、「レーズンバターサンド」は世間的に人気だけど「レーズンバターそのもの」はあまり魅力的に感じてもらえていないのでは...?
と、漠然とした違和感を感じていました。
実際に、レーズンバターは市販品が少なく、専門的に取り扱う会社やお店もありません。
「"元祖食べるバター"であるレーズンバターの魅力をもっとみなさんに知って欲しい!」という想いをもとに、インターネットを介して販売するため、2020年の秋から商品開発を進めてきました。
レーズンバターの魅力を伝えるためには、美味しくて見た目も華やかな商品の開発が必須です。
妥協しないレーズンバターづくりをしたい、そして、みなさまからのご意見をもとに、より洗練されたレーズンバターにしたい!
このような思いから、一般販売に先行して2021年の5月〜6月にかけてクラウドファンディングCAMPFIREでのプロジェクトに挑戦させていただきました。
あたたかい皆様にご支援いただいた結果、517名もの方に合計300万円を超えるご支援をいただくことができました。本当に感謝してもしきれません。
クラウドファンディングでのご支援をもとに、現在は2021年8月よりオンラインショップをスタートすることができました。
「レーズンバターと言えばJewelry Box!」と言われるようなお店を目指して、神戸の工房で日々研鑽しています。
以後、お見知り置きいただけますと幸いです。
『Jewelry Box』 コンセプトは、宝石箱。
色とりどりのドライフルーツが詰められたバターの宝石箱ーー。
『Jewelry Box』の店名の由来はその種類の豊富さにあります。
レーズンバターの魅力を伝えたくて、試行錯誤して生まれたプレミアムバターとリッチバターテイスト、2つのシリーズに合計11種類のフレーバー。
Jewelry Boxではレーズンだけではなく、さまざまなドライフルーツを使用しています。
それぞれのドライフルーツに合わせてブレンドした自慢のフレーバーバターをきっかけに、レーズンバターの魅力がもっと伝わるように。
そして、小さな頃に宝石箱をワクワクしながら開けたように、みなさまがキラキラと目を輝かせながら選んでくださるようにーー。
そんな願いを込めて、お店の名前とレーズンバターのブランド名を『Jewelry Box』としました。
ご褒美バターのルーツ『料理長直伝のレシピ』がJewelry Boxの原点
Jewelry Boxのそもそものルーツは、私の主人が料理人を務めていたシティホテルのスカイラウンジにあり、そこで提供されていた人気メニューに遡ります。
当時、スカイラウンジで根強い人気を誇っていたのが『料理長直伝のレシピ』でつくられたレーズンバターで、私自身もファンの一人でした。
そして、私が神戸で営業している『憩い処るり』をオープンする時。
オープンのお祝いとして、料理長直伝のレーズンバターをお店のメニューとして採用させてもらえることになりました。
私がファンだったあのレーズンバターを、自分のお店で出せるんだ!と感動したことを今でも覚えています。
これが『Jewelry Box』のはじまり、原点でした。
専門店立ち上げのきっかけは、お店での小さな成功体験
ある時、複数人のお客様がお店(憩い処るり)を訪れ、レーズンバターを注文してくださいました。
しかし、ひとりのお客様が「レーズンが苦手だから遠慮しておく」と仰いました。
でもご友人が「いいから食べてみろって」とその方にすすめて、しぶしぶ召し上がられたのです。
するとその方は「このレーズンバターやったら全然食べれる!」と喜んでくださいました。
『憩い処るり』でのこの1シーンがレーズンバター専門店 Jewelry Boxの立ち上げのきっかけでした。
自分のつくったレーズンバターで一人のお客様の価値観を変えることができたという経験。
小さなことかもしれませんが、この時の感動は今でも忘れません。
この体験がきっかけで、レーズン嫌いの方でも食べられるほどの「本当に美味しい」レーズンバターをつくりたい!という熱意がさらに高まりました。
より本格的なレーズンバターづくりへの道のりが始まったのです。
研究を重ねて。目指すは特別な『ご褒美バター』
専門店を立ち上げようと決意してから、これまでたくさんのレーズンバターやレーズンバターサンドを食べてきました。
それらはどれも本当に美味しいものでした。
でも、何かが足りない...
確かに美味しいのですが...アイスクリームでたとえるならば、ハーゲンダッツを初めて食べた時のような感動がなかったのです。
Jewelry Boxが専門店として目指すレーズンバターは、感動を与える特別な『ご褒美バター』です。
専門店としてレーズンバターをつくるのであれば、とことん美味しさにも、見た目の華やかさにもこだわろう!
そう決めてからは試行錯誤の日々でした。
商品へのこだわり。1,000本の試作品をつくった先に。
レーズンバター自体はシンプルな素材の掛け合わせでつくられることが多く、レシピサイトには自作レシピもたくさん掲載されています。
「バター+レーズン」というシンプルなレシピだけでも美味しいのがすごいところ。
シンプルな分「誰でもつくれるレーズンバター」では専門店としてつくる意味がない!と決意し、
「バターベースの深み」
「見た目の華やかさ」
「フレーバーの種類の豊富さ」
これら3つの点にこだわって商品化をすすめました。
1.バターベースの『深み』が秘訣
Jewelry Boxのレーズンバターは芳醇なフルーツ感と濃厚なバター感で深みのある味わいを感じられるのが特徴です。
一般的に、レーズンバターの味わいを深めるための工夫として、レーズンそのものをラム酒などで漬け込むレシピは有名です。
でも、果実そのものの味を際立て、深みのある味わいを作り出すためには、実はバターベースのほうに鍵があるのです。
味の決め手は『バターベース』にあり、です。
Jewelry Boxではバターベースに2種類のリキュールがブレンドされています。
さらに、手間は掛かりますが搾り立てのフレッシュ果汁をバターベースに配合することで食べた瞬間の果実感を引き出します。
それぞれのフレーバーごとに最適なブレンドは異なりますが、こだわりのバターベースが土台となることで、それぞれのフルーツの美味しさが引き立つフレーバーバターが完成したのです。
2.見た目の華やかさへのこだわり
開発当初の試作品は「本当に商品化できるの?」と自分でも心配になるようなものばかりでした。
レーズンバターの見た目を決める大切な要素のひとつとして、一口サイズにカットした時に均等にフルーツが入るようにする必要があります。
そしてこれは味にも影響します。一口サイズにしたとき、フルーツが多すぎるとバター感が弱くなり、フルーツが少なすぎるとフルーツ感が弱くなります。
レーズンやドライフルーツの量・割合、洋酒の種類や分量、漬け込みの時間。季節によっても異なるバターの固まる速度。
レーズンバターはシンプルな食材の掛け合わせがゆえに、ひとつひとつの工程が出来上がりに大きな違いを生み出します。
様々な要素をすべてクリアするために、いろいろな形を試しましたが、四角形が最も安定して味と見た目が均等になる形でした。
そして、来る日も来る日も試作品を作り続けました。
様々な試行錯誤を経て、濃厚で後味の良い、満足のいくものが完成したのは、着想を得てから半年経った2021年の4月でした。
これまで1,000本を超える試作品を糧に、Jewelry Boxの特徴である四角型のフレーバーバターが生まれました。
3. Jewelry Boxにしか作れない、種類の豊富さ
Jewelry Boxの原点である『料理長直伝のレシピ』はすでに完成されたレシピ。
そのため、大きなアレンジはせず、昔ながらのレーズンバターの要素が残せるように仕上がりを追究しました。
そうしてまず、味を極めた王道のレーズンバターが仕上がりました。
その過程でたどり着いたのが、先ほどお話したフルーツ感を最大限に引き出すバターベースです。
バターベース次第でフルーツの良さを引き出すこともできますし、逆にフルーツ感を損ねてしまうこともあります。
「フルーツ感」を生かすも殺すもバターベース次第、ということです。
ドライフルーツとの相性が抜群のこのバターベースが仕上がったからこそ、Jewelry Boxの名前の由来でもある、色とりどりの11種類ものフレーバーが開発できました。
「レーズンバターを最高のものにしよう!」と試行錯誤した中で仕上がったバターベースがJewelry Boxの核です。
ただバターとドライフルーツを混ぜるだけでは味に深みが出ません。
このバターベースをもとに、クリームチーズをブレンドし「練乳」「はちみつ」「ザラメ」などをうまく組み合わせることで、様々なドライフルーツにマッチしたブレンドで生み出されたのがリッチバターテイストシリーズです。
さらに、フルーツの味わいを深くするために、それぞれのドライフルーツを漬け込むリキュールにもこだわりました。
リキュールの種類も配合分量もドライフルーツにより異なります。
それぞれのドライフルーツを絶妙に引き立てるブレンドを実現できるよう、数十種類のリキュールを試したうえで厳選したものを使用しています。
リッチバターテイストシリーズは「レーズンバターを知らない世代」「お酒を飲まない人」「女性や子供」そんな人達に、スイーツ感覚で食べてもらえるように開発し、今では合計7種類のフレーバーを仕上げています。
プレミアムバターシリーズ4種、リッチバターテイストシリーズ7種の合計11種類のフレーバーバターはJewelry Boxの自慢です。
小さな頃に宝石箱をワクワクしながら開けたように、みなさまがキラキラと目を輝かせながらJewelry Boxのフレーバーバターを選んでくださるようにーー。
選ぶ時の『ワクワク感』を感じていただけること。
これがお店の名前とブランド名がJewelry Box(=宝石箱)である所以です。
また、さらなる挑戦として他のドライフルーツでも挑戦しており、今も試行錯誤の毎日です。
手に取っていただけるよう見た目にもこだわり、贈り物にもできるレーズンバター。
そんな商品を提供することによって、レーズンバターの美味しさや魅力に気付いてもらえたら嬉しいです。
Jewelry Boxのレーズンバターについて
これまでのレーズンバターのイメージを刷新しつつ、往年のレーズンバターファンの方にも楽しんでいただけるよう、Jewelry Boxのレーズンバターは2シリーズご用意しております。
純粋なバターを感じられ、食べるバターとして開発したプレミアムバターシリーズ(現在4種類)。レーズンバターファンに是非お召し上がりいただきたい逸品に仕上がりました。
クリームチーズをブレンドしたリッチバターテイストシリーズ(現在7種類)。「練乳」「はちみつ」「ザラメ」などがバターベースに含まれ、スイーツ感覚でお召し上がりいただけます。
※写真奥が『プレミアムバター』、手前が『リッチバターテイスト』
11種類すべてを紹介しているととても長くなります。詳細は下記のnoteにまとめておりますので、ご覧いただけますと幸いです。
専門店オープンに向けて立ちはだかる課題。そもそもレーズンバターってマイナー?
冒頭でお話させていただいたように、「"元祖食べるバター"であるレーズンバターの魅力をもっとみなさんに知って欲しい!」という想いをもとに活動しています。
レーズンバター専門店を立ち上げようと決意した当初は「美味しいレーズンバターをつくるぞ!」ということがモチベーションでした。
しかし、いろいろと研究していく過程で「レーズンバターサンド」は世間的に人気だけど、「レーズンバターそのもの」にはあまり魅力を感じてもらえていないのでは...?という課題が見えてきました。
レーズンバターは市販品が少なく、専門的に取り扱う会社もありません。
そもそもレーズンバター自体の存在を知らない人、レーズンバターそのものを食べるという発想がない人が多い、という現実があります。
お店でお勧めしたお客様の中には「レーズンバターって何?」と首をかしげる方も多く、認知度の低さに亜然としました。
今は、多くの人にレーズンバターの魅力を知ってもらおうとSNSなどを通じて発信しています。
Twitter
https://twitter.com/2020_jewelry
Instagram
https://www.instagram.com/2020_jewelrybox/
一人でも多くの方にこの魅力を体験してもらうには、何より私自身が多くの方にレーズンバターの魅力をいっぱい伝える必要があると考えています。
今後、専門店だからこそ出来る様々な商品を提供し、これぞ「専門店」と思ってもらえるようなお店を目指しています。
「今まで食べたことのない人」においしさを伝えたい。食わず嫌いで食べたことのない人、時代の流れで食べたことのない人、食べたことはあるけど口に合わなかった人。
そんな人に「あっ、美味しい!」を味わってもらいたい、こんな食べ方もあるんだよって伝えたい!
より多くの人に、より多くの楽しみ方でレーズンバターが楽しめることに気が付いてもらうこと。これが私の小さいけれど大きな野望です。
こんな拙い文章を最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
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