遺伝子からの解放=脳の支配=本当の私

最初に思ったのは生理が来たとき。
なんか最近異常な眠気だなって思ってたら案の定来た。アロプロゲステロンっていう物質の発生が原因らしい。
人によっては、生理前後では他にもホルモンによって色んな症状が出るという。
(てかそもそも生理って私にとっては毎月の努力評価だから、来たら食事制限も徹夜もせず過ごした証拠の罰って事で努力不足感じるから悔しいんだけどね。)

そんな事考えてたら、ふと”生き物は脳に支配されている”ということに気が付いた。

脳が”眠りたい”と思えば眠気の物質が分泌されて、起きていなきゃいけない状況でも私は脳に逆らえず眠ってしまう(カフェインを摂らない限り)。脳の糖分が不足すれば私は低血糖の症状に襲われて何も手につかなくなる。脳が私に意味不明な倦怠感を感じさせれば、私はそれに逆らえない。したい事とかすべき事があっても、脳が過去の経験と結び付けて”恐怖”とか”不安”を感じて拒否すれば、私はそれを実行できない。

つまり、私のすべての行動は”脳が決定した脳のための行動”なんだ。

ってことに気が付いて、すっごい悔しくて泣いた。
今までの20年もの間、私は知らず知らずのうちに脳の奴隷だったんだ。

あれ?でも、そもそも脳を支配しているのは遺伝子だから、つまり私の支配者の根本は遺伝子なんだ。私たちは遺伝子が生き残り、進化するために利用されている、ただの媒体に過ぎないんだ!
古くなったらポイだしな。本当に悔しい。

脳を支配する方法を調べてたら、”自由意志は存在しない”っていう研究結果があることを知った。
自由意志は、何からも影響を受けずにその人の気持ちだけで決めた選択 みたいなことらしい。

自由意志の定義を調べて、昔RADWIMPSの「洗脳」って曲の「君じゃないよ君の幸の定義決めた奴は」って歌詞聞いて考えたことを思い出した。
「”何からも影響を受けていない純粋無垢な考え”って無いんじゃないか?」
すべての人間の考えは意識的にでも無意識的にでも誰かの考えから影響を受けてて、その誰かの考えも他の誰かから影響を受けたものだ。
恋愛以外の好きって気持ちだけは自由意志なんじゃないかとも思うけど。

じゃあ本当の”私の本体”は何なんだろう。(「外では本当の自分を出せな~い」とかの”本当の自分”じゃなくて、もっと根本のね)
ただの ”周りからの影響に塗り固められた遺伝子の器” でしかないのか。
じゃあ本当の自由なんてどうあがいても手に入らないのか。
思考を、濾過して、周りから染められた部分は削ぎ落して、最後に残るのは何だろう。



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