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「いまいち通じない……」を解決!言語化のコツ③~思考力向上~
アイデアは賛成されるのに、プレゼンでの反応はイマイチ……
きちんと指示を出しているのに、部下が戸惑っていることがある……
説明を繰り返してもしっかり伝わっている感じがしない……
話し合っても、どうにも結論が曖昧になりがち……
そんなときに必要なのは、「言語化の力」です。
せっかく良いアイデアを持っていても、
的確な判断ができていたとしても、
鋭い視点で切り込んでいても、
斬新さがあったとしても、
自分ひとりですべて完結するならまだしも、相手に伝わらないとあまり意味がないですよね。
というわけで!
言語化をパワーアップさせるコツ第三弾として、今回は「思考力アップ」について触れていきます。
あなたは、なぜなぜ分析というものをご存じでしょうか?
なぜなぜ分析とは、トヨタ自動車が発案した手法で「なぜだ?」という問いを5回ほど繰り返して問題の真因を分析する方法です。
どうしてそれが言語化のコツなのかといいますと、そもそもこの「なぜなぜ分析」には以下の要素が必要になるためです。
目的と課題の明確化
経緯と問題自体の把握
問題点の論理的な掘り下げ
問題点の検証と防止策の検討
なぜなぜ分析自体は問題の原因究明がメインですが、こういった視点自体は言語化するにあたって働かせる思考に必要な部分です。
第一弾では語彙力を、第二弾では要約力の向上が必要だと触れてきました。簡単に言うと、言葉のレパートリーを増やして、伝えたい内容を簡素化してみようというお話をしてきたわけです。
これらは表現のために追加していくものでした。
今回はあなたの考え自体をより具体的にするため、深堀りする方法になります。
ステップ① 分析してみよう
分析する対象は何でもいいです。
ただ、最初から直接仕事のことや高度なことをするとうまくいかないかもしれません。
例えば、あなたが「赤色」を好んでいるとして、
どうして「赤」が好きなのか
→テンションが上がるから
どうして「テンションが上がる」のか
→夏っぽいから
どうして「夏っぽい」と感じるのか
→太陽みたいだから
どうして「太陽みたい」に思うのか
→刺激的な色だから
どうして「刺激的な色」が好きなのか
→エネルギッシュな気分になれるから
こういう答えが出たとしましょう。
もちろん、赤色が好きなのは本当でしょう。
でも、エネルギッシュな気分になりたい、という隠れた欲求が見つけられます。
分析というよりも「連想ゲーム」と思っても良いかもしれません。繰り返していくうちに、表にいるのはこういう思考や思いだが、その根底には何があるのか?というところが分かってくるはずです。
仕事に関連する例でいうと、
どうして「相手が説明を理解してくれない」のか
→説明が長いのかもしれない
どうして「説明が長い」のか
→必要な内容が多いから
どうして「必要な内容が多い」のか
→重要な事項が多いから
どうして「重要な事項が多い」のか
→優先順位がないから
どうして「優先順位がない」のか
→すべて必要だと感じているから
という感じになったとしましょう。
必要だからといって毎回すべてを説明して「すべてを理解しろ」というのはなかなかハードルが高いように思いませんか?
ここまでくれば、
本当にすべて必要か?
本当に優先順位がないのか?
本当に重要な事項なのか?
と、考えることができるようになってくるはずです。
ステップ② 書き出してみよう
分析した内容を実際に書き出してみましょう。
思考の言語化を練習する感じです。
このステップでは、あなたの言葉で書いて大丈夫。
要約する必要もなければ、身に着けた語彙を駆使する必要もありません。感覚的だろうが専門的だろうが、あなた自身が書きやすいように書いてみてください。
単語を並べてもいいですし、文章にしてもいいですし、箇条書きにしてもいいですし、形なんて気にせずガンガン書き出してみましょう。
これで、あなたは自分の「考え」を「文字」にすることができてきます。
ステップ③ 形を整えてみよう
書き散らしたあとは、そこから「伝えるもの」をピックアップしてみましょう。
そして、伝えること・伝えたいことが見えてきたら、語彙力を駆使して文章化してみてください。
もちろん、最初からすべて上手くいかないこともあるでしょう。
「うーん、いまいち」と感じてしまう場合もあるでしょう。
しかし、何もしなかったときと比較すれば、きっと良くなっているはずです。
もしここで「ちょっと言葉が足りない」「何か抜けているかも」「実際と少し違うかもしれない」という点があったら、あなたの思考力が深まっているのでチャンスです。
だって、言語化できていない部分をきちんと見つけられるようになっているのですからね。
さて、第一弾「語彙力向上」、第二弾「要約力向上」に引き続き、「思考力向上」について取り上げてみました。実践編に近くなりましたが、言語化に悩んでいる方はぜひお試しください!
第一弾、第二弾はこちらから!
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