「Singing from the Floor A History of British Folk Clubs」

数多くの人たちへのインタビューを細かく編集して、ロンドンとその周辺のフォーククラブの盛衰をたどった本です。

マイクもステージも不要だったから、60年代には数百のフォーククラブがあったそうです。クラブそのものよりミュージシャンに興味がひかれます。

昔から活躍していたALロイドやユワン・マッコールら、アメリカから来て影響を残したジャック・エリオットやビッグ・ビル・ブルーンジーら、無名のディランやポール・サイモン、そしてマーティン・カーシー、ウィズ・ジョーンズ、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンなどなど。60年代の懐古にとどまらず、次の世代を通じて現在までその精神が受け継がれているという終り方が素敵です。

マーティン・カーシー曰く、「フォーククラブの自由が好きだ。聴衆は自分がやりたいことを何でもさせてくれるし、聴衆との一体感がある。

2015年12月11日

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