「白夜」
昨日は久しぶりの完全オフ日で、ドストエフスキー、ヴィスコンティ、ブレッソンの「白夜」を楽しみました。
どちらの映画も東京にいたとき劇場で鑑賞しましたが、原作を読むのは初めて。孤独な夢想家の主人公がまるで自分のよう。
橋で女性が泣いているので、話を聞くと、その橋での再会を一年前に約束した恋人が来ないと言う。孤独な男女は互いにひかれあうが・・・。
1957年のヴィスコンティ版は、マストロヤンニが孤独な夢想家らしくないし、マリア・シェルが健康的すぎ。約束した相手はジャン・マレーで、恋人というより父親。スタジオ内に作ったセットが見事だし、ダンスホールでビル・ヘイリーと彼のコメッツのレコードに合わせてロックンロールを踊るシーンが愉快。
1971年のブレッソン作品の男女のほうが原作に近い。でも、主人公はジャン=ピエール・レオをひょろ長くした感じだし、昔の恋人もなんか変で、トリュフォーの恋愛コメディを真面目な顔で語っているかのよう。
2016年10月1日
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