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響き ~想いあい~



兄の話していたこと、、
そうだったのか…
俺は兄に、ちゃんとお礼を伝えられてはいなかったんだよな。


  🌿  🌿  🌿


あたたかい兄の愛のぬくもり・・俺の中に感じている。伝わっている。染み込んでいる、兄のにおい。姿。

あの時、俺の身をかばうように自分の身を差し出して頭にかしら御魂を捧げてしまった様に見えた兄。


兄の姿が無くなって。兄は俺のことを恨んでいるかもしれないと思った。俺をかばったことを悔やんでいるかもしれないと思った。ずっとその事が記憶の隅に刻まれ入って埋まってしまっていた。


兄。俺の御魂を守ってくれてありがとう。


兄が俺を守って助けてくれたから俺はあの時のあの場の…何かよくわからない様な変な感覚のエネルギーに御魂を奪われずに生きて来られた。

俺の御魂を狙い奪おうとしたのはなぜなのかよくわからなかったけど、今はなんとなくわかる気がする。


  🌀  🌀  🌀


俺は、自分自身を見失っていたから。自分の魂をどこか別の場所へと放り出してしまっていたから。

隙…空きが出来た。その空いた隙に何かがヒョイとなだれ込んで入りそうになった…俺が二度とその容れ物のからだの中に戻れない様に俺のからだを支配しようとしていたみたいだ。



何も気づかなかった。気づいていなかった。ただ、あの娘を助けてあげたいと思っただけだった。

お屋敷に住んでいたあの娘は、どうやら単なるこまづかいではなかったように感じた。

我慢していた。耐えていた。辛抱していた。


あのお屋敷の誰かに良いようにされて居たのかもしれない。あの娘はあの娘じゃあなかった。良くわからないけどそんな気がした。感覚で伝わった。


なんでそう感じたのかはわからない。だけど兄が話していたように伴侶だったんだ。あの娘は俺の魂の伴侶だった。だから気づいたんだ。伝わったんだ。感じたんだ。


そうだ。伴侶。



   🙈🙉🙊  🙈🙉🙊


君もあの時、自分のことを放り出していたんだ。だからふたりとも中が空いた。カラッポの様な状態になっていたんだ。

そこに狙いをつけられてしまってたんだね。


兄が助けてくれていなかったらどうなっていただろうね。俺の事を感じなくなってしまっていたら…

君は、もっと、ますます、自分のことを放り出して何もかもわからなくなって、ずっと自分を迷いながら生き歩いていたかもしれないね。


兄はそこまでわかっていたのかな。俺たちを助ける役をしてくれたってことか。自分の身を投じてまでしようと決めていた事だったのかな。。


あの時俺がひとりでお屋敷に行くと言ったら兄は『待て。ひとりで行くな。俺も一緒に付いていく。』と言ってくれたけど、俺は待っていられなくて先にひとりで行っちゃった…。

ちゃんと兄の言うことを聞いていれば、、


『おまえは奥の方の力はまだ出ない。出せない。出てこれない。出す勢いも弱い。微弱少量だ。勢いよく出すことが出来る内側のエネルギーはまだ満ちてきてはいない。これから修行をして行きながら満たしていく事をする。それをやる事になっている。今は何か起きたとき向き合えない。場によっては逃げることも必要になる。だからひとりで動くことはするな。必ず俺を伴うようにしていけよ。』


現場で知った。


ごめんなさい……


 ☆ ☆ ☆


俺は兄が好きだったよ。大好きだったよ。
兄と遊ぶのが楽しくてしあわせだったよ。



あの後、兄が居なくなったことが悲しすぎて自分の心を偽り続けて生きた…よりたくさん偽って生きていたようなところがあった。

「どこを見ても何を見ても目に入るもの映るもの、そこに兄はどこにもいやしない…」


俺、
悲しかったよ。さみしかったよ。
苦しかったよ。つらかったよ。

泣きたいけど思いっきり泣けなかった、泣くことが出来なかったよ。
うまく涙が出てこなかった。流れなかった。涙はどうやって流すのだろう、出てくるのだろう、とも考えた。

俺の中で涙はとっくに枯れてしまったと思っていた。


だけど違った…こうしてまた出てくるようになった。知らないけどいつのまにやら自然と涙が流れて出てくるようになれた、なって来ていた。




   🌳🐦🌳   🌳🐦🌳


『何か言いたいことがあるのか?』

「ちょっと、あの家が気になるんだ…。なんだか変な空気を感じるんだ。」


『あの家ってどの家だ?』

「ほら。あそこに建っているお屋敷。」


『あぁ。あのデカイ屋敷な。デカ過ぎるよな。何が気になるんだ?』

「なんとなく、だけど…何か感じるものが来るんだ。」

『そうか。』

 

「俺、ちょっと見てきてもいいかな?直ぐに戻ってくるから。」

『余り首を突っ込まない方がいいぞ。…なんとなく…俺も変な気がしてきた。』


「そうだろ?気になるだろ?うん。やっぱり見てくるよ。大丈夫だから。直ぐに戻って来るから。」

『ひとりで行くなよ。俺も一緒に行く。あの屋敷に可愛い女の子が居たよな。住んでいるのかな?屋敷の住人なのかな。』


「お屋敷のこまつかいかもしれない。俺、あの娘のことを少し気になっているんだったよ。」

『うぉ?なんだよ、おまえ~。あの娘のことが好きなのか?おい、そんなこと初めて聞いたぞ。』


「好きとかそうじゃないとか良くわからないけど、あの娘はあの娘じゃあないような気がするんだよ。」

『どういう意味だ?』


「何て言うか…本当のあの娘じゃあないあの娘。何かに化けているかのようなあの娘に感じるんだよ。」

『へぇー・・・そうなのか。。』


「うん。。あの娘はあの娘じゃあなくて多分違うあの娘が本当のあの娘の様な気がするんだ。」



    🤗💞🤗   🤗💞🤗


『そいつぁ、おまえの女房かもしれんな。』


「女房・・?って?」


『魂の伴侶の相手だよ。おまえの本当の女房。連れ。許嫁。婚約者。妻。娘。恋人。演者。なんにでもなれる相手。そうか。あの娘はおまえの伴侶の相手か。』


「それってどういうの?」


『まぁそのうち教えてやるよ。だが教えなくてもおまえはとうに知っているぞ。』


「知っている?…よくわからない。」


『まぁいい。そのうち思い出すだろうから。』……



  🌳 🌳 🌳


だね。兄さん。


今まで本当に、ありがとうございました。

俺は兄さんと一緒に歩んだ人生を楽しんで生きてこられました。

兄さんと一緒に人生を生きているとは思ってもいなかったけど、「兄さん。。」と想えばいつでも会えることがわかったよ。


いつまでも兄さんの面影を掴んで離さなくてすみませんでした🙁💦

掴んでいるつもりはなかったけど無意識に掴み続けていましたね。


『やれやれ。やっと離せるな。』


はい🙂離せます。離します。


『良かったな。俺も想い残しなく帰れるぞよ。』


はい。兄さんも伴侶の方と、どうぞおしあわせになっていてください🤗💕


『あったり前だ!ずぅっとイチャイチャしっぱなしだぞ。イイダロ😀?』


はい。いいですね~♡


『おまえも楽しんで生きろよ。』


わかっていますよ🤗


『じゃあ、な。 さらば、よ。』


・・・・・・

ありがとうございましたっ😂😂😂!!












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