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主体性・自主性はいつ生まれるのか

某企業の採用支援をしていて思ったこと。

採用側の要求あるあるで、主体性のある人、自主的な人、つまり「自ら考えて行動できる人」という要素を求める傾向にあります。

言いたいことは理解できるのです。指示がなければ動けない人(動かない人)も世の中には一定数存在するわけです。決してそれがダメなわけでもなく、企業の事業フェーズによっては貴重な存在にもなる人なので。

創業間もない時期や少人数で経営している場面では、主体性・自主性がなければ商売が成り立たないのです。売上だって自分たちで生み出していかなければならないし、顧客対応も組織づくりも商品設計や開発も営業も会計も全てゼロから作るのですから。

主体性・自主性は磨ける

ではどうやって磨くのかの前に、どうして発揮されなくなってしまうかを考えてみます。

まず、誰もが生まれながらに一定レベルの基礎は持っているとしましょう。ある年齢やある場面において、発揮されたにも関わらず周りの承認を得ることが出来ず、自分でも価値や意義を認識できず自己肯定感が下がる。これが繰り返したり、強烈なインパクトの出来事があったりすると無意識に自主性・主体性は失われ、発揮しないこと、人の指示で動くこと、自分の考えを抑えることが「生き方(あり方)」になってしまうのです。

鬼滅の刃というアニメで「栗花落カナヲ」というキャラクターがいます。幼少期の出来事から主体性・自主性を封じて生きてましたが、主人公である竈門炭治郎との出会いと出来事が価値観を大きく変え、行動に移し、変わってていく様が描かれています。

何歳になっても磨くことが出来るし、失われたのではなく、発揮されなくなっただけで、その種はいつでも誰の中にでも残っているのです。

AIがますます進化している現代において、作業で勝負しても勝てる見込みはありません。人だから出来ること、人にしか出来ないことを磨き続けることがどんな時代の変化にも適用できるのだと私は考えます。

「自分を信じる」ことが自信になり、自分で決めて行動したことが結果になり、例えうまくいかなくても次に向けて立ち上がり前に進むことしか解決策はないのです。行動するからモチベーションが上がるのです。モチベーションが上がったら行動するのは大きな間違いです。

自主性・主体性は仕事以外でもトレーニングが可能です。

例えばDIYやバーベキュー、旅行の計画でも食事に行く計画でも何でもいいのです。日頃の積み重ね、誰かの喜ぶことを考えて実行することがトレーニングに繋がっているのです。

小さな行動、何から始めましょうか。

                           HSCマスター


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