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アベプラ 子に会えない親たちの後悔と葛藤とは?約束した面会交流が実現しないワケ~vol.3

2021年1月12日22時からアベプラで面会交流について放送がありました。3回に分けて文字起こしをしています。

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平石アナ「実際にこちらは家庭裁判所で無料で受け取る事が出来る“面会交流のしおり”となってるんですね。開きますと子どもと離れて暮らしている方、もう一方は子どもと一緒に暮らしている方、こういう事に気を付けて面会交流をやっていきましょうねと言う事が細かく書かれているんですね。これ家庭裁判所に置かれていて、無料なんですけど、そういう事態になってから受け取ってもしょうがない気もして。なんか産まれたらすぐ配ってもらう事ぐらいの、それぐらいでもいいんじゃないかと」

小藪さん「基本的に先ほど仰ったみたいに、会わさないと言う事に関しては、夫婦喧嘩の延長で会わせへんて言うてる時点で子どもの人格ないと言うか、人間を育てていると言う感覚が預かっている方になくて、相手の嫌な事をさしたらぁ、喜ばす事なんてありえるかいな。うちの可愛い子を何であんな嫌いな奴に会わさなあかんねん。個人的な感想があるんですけど、あんたの感情なんかどうでもいいと言うか、子どもがそりゃどつくとか危害を及ぶような人であればそれは裁判所で訴えて会わさんといてくださいと手続きふんだらいいですけど。そこで会わせへんとか養育費払わへんとかは持ち物として自分の子ども見てますよね。もうリスペクトないかなと言う風に思いますね」

池澤さん「こう会わせない理由の一つに養育費を支払ってくれないからっていう、そこが払われるようになったら会わせてくれる人も逆に増えるから。そもそもその罰則がないと言うところに凄く問題があるんですよね」

平石アナ「そこの問題もあるかもしれない」

武田さん「そうですね。養育費キチンと話がついたら払われるようになるケース、それもあります。ただ私どもの会員全国で552名ぐらい居るんですが、我々の会員は養育費の支払い率は90%です。でも会えてるのは半分。」

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池澤さん「それ以上の問題も」

武田さん「問題もと言うか、何をしようと嫌いなあなたが喜ぶことなんかしてやるもんか。裁判所ではこう言いませんよ。裁判所では別の子どもが会いたくないって言ってるとかの表現をとりますけれども。もう本質的に仰る通りですよ。あの子どもは私のもの。私の幸せが子どもの幸せ。いやそりゃちょっと違うんじゃないかと言うのが私の個人的な意見です。」

小藪さん「だいぶちゃいますよ」

佐々木さん「今伺ってると感情で、善意で片付く問題では全くないんだろうなってよくわかります。子ども居ないんで偉そうなことは言えないんだけど、ただ日本ってやっぱり未だにね、昔標準家庭って言っていた会社員と専業主婦と子ども二人みたいな、そういうモデルが頑として存在していて、それこそ結婚しないで産んだ子ども、昔私生児って今婚外子って言いますけども、そんなのも制度化、戸籍でちゃんと区別しないで表示されるようになったのって2000年代に入ってからですよね、2004年の戸籍法改正って。そんだけそのちゃんとした家族じゃない人たちはアウトサイダー、外みたいな感じのイメージで、だからそもそも根幹に、離婚した親がいてその子どもがどうするみたいな事をあんまり考えないで社会が作られている感じが凄くあるんじゃないかなって。そこをなんかお互いの善意でなんとかしましょうって綺麗ごと言うのは簡単なんだけど、そんなものじゃ対応出来なくなってるし、現実に憎みあうとかは当然ね人間だってある訳だから。しょうがないよね、だったらそう言う離婚もするしシンブルマザーもいるし、シングルファザーもいるしって言うのが普通だって言う前提で社会をちゃんとグランドデザインして、その中で面会交流も養育費も制度化していくって言うぐらいの思い切った政策をうっていかないとダメで、自民党のお爺さんが未だに日本の伝統的な家族は専業主婦だとか言ってる状況だからだめだと思うんですよ」

小藪さん「急激にバーッと変わったから未だちょっとね。お爺さんたちが追い付いていないかも分からないですね。今の30代ぐらいの人らが政治家で与党ばー占めたらガッチリ変わるでしょうけど。それでも一刻も早くしてもらいたいでしょうけど」

武田さん「そうですね。子どもの成長は待てませんので。もう皆さん我々の会員も一日でも早く。少しでも元気なだけでも知りたい。それが正直な皆さんの…」

池澤さん「変わる気配って言うのはあるんですか、法律が変わる気配って言うのはあるんですか」

武田さん「それはですね、実は2019年の2月にですね、国連から勧告を受けてます。日本が子どもの権利条約、我が国も90年代に批准したんですけど、それを守っていない非人道国であると言う勧告を受けていまして、確か昨年のですね11月に法務省が家族法研究会と言うものを立ち上げまして、離婚後の子どもの養育の在り方と言う見当が今進んでいます。私も参考人として意見を述べさせていただいております。ただ未だゴールが見えておりません。」

平石アナ「この面会交流の話をするに当たって一つ外せないですね大事なポイントと言うのが小藪さんからも少し話がありましたけども、DVとかですね、子どもへの虐待が潜んでいるケースと言う事ですね。この際に面会交流をする事によって相手の支配とか被害が続いてしまうと言う恐れがあるわけですね。伊藤さんどうでしょうか、こういうケースの見極めですよね。DVがあると言ってるのが本当にあるのかどうかも分からない事も含めてですけども。どういう調査がなされているのでしょうか」

伊藤さん「具体的には直接的な暴力。あとはその所謂精神的なとか、経済的な締め付けと言うのが色んな形のものがあると思うんですけれど、やっぱり今増えているのはDVって言うとやはり暴力を伴うのかと言う事だし、ただ実際調停の中でそれについて白黒決めるって非常に難しかったりする。ただ私がもし調査するんだとすれば、やっぱりそれはいつの頃から、どれぐらいの頻度で、そしてその結果診断書がありますとかですね、シェルターに避難しました、その記録がありますとか。やっぱりそういう事についてきちっと事実を積み上げて、やっぱりDVが本当にあったかどうかって事を見極めるって言う必要があると思うんですね。ただあの所謂家裁の調停の中で、それを凄く丁寧にやれるのかっていう事を言われると、やっぱり不十分な部分もあるかもしれないと思うところもあります。」

平石アナ「はい件数もどんどん増えていると言う最初にお伝えしている通りですし、ましてやその暴力的なものは分かりやすいかもしれませんけど、精神的なDVって言うのはある意味離婚に至る経緯の中でのやり取り事態がもはやそれに匹敵する可能性もあって。それが相手にとってみれば精神的なDVですよと言われてしまった時に言われた方は反論出来るのかと。非常に難しい面をはらんでいる気がするんですが、ここはいかがでしょうか。」

伊藤さん「よくある売り言葉に買い言葉って言うことでいかないかなって言うのが一つ。あのそう言うものも多いんじゃないかなと思いながら。ただやっぱり確かにパワハラ、セクハラと言わざる負えないと言う事もあるだろうと。そこのところを丁寧に見ていくって言う事だと思いますし、私は武田さんが仰ってる事は、家裁の人間としては分かってるって言ったら申し訳ないんですけど、あのやっぱり離婚するとしても離婚後子どもを共同して養育するって言う、やっぱりそこが大事じゃないかと思うんですね。ただやっぱりそういう風に中々ならずに、裁判所でやる調停だとしても白黒をつける場所だ、勝ち負けを決めるって言う。私はそういう事ではなくて、親の離婚を前にした子どもがこれから幸せに生きていくために、それぞれの親がどういう事が出来るかって言うそこの所をきちっとわかっていただけるといいなって。だから裁判所としては最終的にはどちらかに親権者とか決めますけど、私は調査の中ではどちらのお父さんお母さんもwin-winになるって言うそういう形で解決が探れないかって言う風に思って仕事をしてきました。」

小藪さん「ホンマに、そやから佐藤さんとかね、これから男の人を選ぶ時、顔面やのうて離婚した後も優しいやつを選んでくださいよ。」

佐藤さん「本当にそうですよね」

小藪さん「スポーツ選手ばっかりいこうとしてるんじゃないですかー。離婚した後も優しい可能性あるやつと結婚してください」

平石アナ「佐藤さんこれ(面会交流のしおり)渡しておきますんで。出産前に読んだ方がいい」

佐藤さん「これ(面会交流のしおり)を読んで決めます。」

CM

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