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~始業式、絶望~担任に2年間いじめられていた話⑤

↓の続きです。T(担任)の言葉により、クラスの人から距離を置かれるようになった私。なんとか終業式を迎え、「Tが担任になりませんように」と願い続ける春休みを過ごしました。

そして4月、6年生初日を迎えた。5年生から6年生に上がる際にはクラス替えがなく、クラスのメンバーは去年のままだ。
朝から教室は「次の先生どんな先生かな」というクラスメイトの声でいっぱいだった。
そしてみんな口を揃えて、「T先生(5年生の時の担任)じゃないといいね…」と言っていた。
クラスのみんなからしても、Tのすぐ怒る性格や、クラスの雰囲気は嫌だったのだろう。
私もずっと、担任がTでないことを願っていた。

ついに始業式。ここでクラスごとに、担任の名前が呼ばれる。
2年生から順に呼ばれていく。クラスごとに、反応は様々で。「やった!!!」と喜ばれる先生もいれば、素直な低学年だと「えー!!」という声も聞こえる。しかし学年が上がるにつれて、喜ぶ声が聞こえるクラスと、ただ黙るクラスに分かれる。これは、成長した、と言うべきなのだろうか。
そしてついに、私たち6年3組のクラスが発表される番になった。あいにくTの名前はまだ呼ばれておらず、残りは私たちのクラスである3組と、4組だけ。
つまり2分の1の確率で、Tの名前が呼ばれる。
きっとこの時、クラスのみんなが願っていたことだろう。「Tって言うな、Tって言うな…」と。

しかし、私たちの祈りに意味はなかった。
「6年3組、T先生」
そう言われた瞬間、私たちは今までのどのクラスよりも凍りつき、青ざめた顔をしていたことだろう。
そしてその中でも私が1番、絶望に満ちていた自信がある。

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