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某アイドルグループの握手会にて、剥がしのアルバイトをした話~アイドルってすごい~

専門学生になってから、イベントスタッフのアルバイトを始めた。
いわゆる派遣バイトというやつだ。
イベントがあるごとに、応募してきたスタッフを現場に派遣する。
という方式だ。

この日の現場は、某有名女性アイドルグループの握手会だった。
個人的には結構好きなアイドルグループである。
こんな堅い文章の書き方をしている癖に、僕はかなりのドルオタである。

バイト当日。スーツを見に纏った状態で、朝の8時前に現場に到着。
赤い三角コーンを設置するなどの設営作業を行った後、各々事前に連絡されていた担当の仕事に分かれた。

僕の担当は、握手をし終わったお客さんとアイドルを引き剥がす役割。
いわゆる、剥がしという役割だ。

剥がすタイミングは、アイドルとお客さんが握手してから約5~10秒ほどだと指示を受けた。
だいたい、アイドルとお客さんの会話が成立したぐらいで剥がすことにした。

いよいよ、握手会がスタートした。
僕が離れるように指示しても、お客さんはなかなか離れてくれないだろう。
という勝手なイメージとは裏腹に、時間だと言えばすんなりと離れてくれるお客さんばかりだった。

これは、いいバイトだ。
話しかけることは禁止されているが、可愛いアイドルを数時間拝めるうえ、1万円近くもらえる。
そう思っていた矢先、とんでもなく滑稽なお客さんが現れた。

滑稽な客「〇〇ちゃんの笑顔見るだけで、優しい気持ちになれます」

アイドル「うれしいありがとう!また来てね」

滑稽な客「来る来る!」

続けて何か話そうとしていたが、時間が来たので割り込んだ。

僕「時間です。」

滑稽な客「あぁ!?うっさいねんカス死ねや」

優しさとはなんだ。
ロックミュージシャンのような疑問符が頭に思い浮かんだ。
お客さん、半端ない手のひら返しの早さやん。
わずか3秒。時速300キロの手のひら返し。
骨折からの骨片除去手術ルートまったなし。

お客さんは苛立ちを隠すきもない様子で、僕に唾を吐きかけたのち、ブツブツと呟きながら帰っていった。
その後ろ姿、いと汚なげなり。

ベルトには背中の肉が乗っていた。
親父の背中ではない。オヤジの背中。

ちなみに、アイドルはオヤジの背中には見向きもせず、次のお客さんへ、屈託のない笑顔を振るまっていた。
さすがプロ。この程度のトラブルメーカーには見向きもしない。
アイドルってやっぱりすごい。


今週はこんなもんです!
添削しましたが、ほとんど去年書いた日記そのままです(笑)
繰り返すようですが、多くの人は握手を済ましたら速やかに離れていってくれました。
中にはこういう人もいるよってだけで、大半のファンはマナーを守っていると考えております。そこんとこよろしくお願いします。
以上です!お疲れ様でしたー!

※来週は多忙のためお休みです。 

※追加 またまた多忙のため第二日曜と第四日曜投稿に変えました。趣味なんでマイペースに更新します。


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