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「習慣化」というマジックワードに惑わされていないか?

(※)メルマガから来てくださった方は、「今、考えていること」パートよりお読みください。


本日の問い

今日は「習慣」をテーマにして、教育について考えていきましょう。

「習慣のつくり方はこうです!」などという書籍や記事は世の中にたくさんあるのですが、今日は以下の書籍をピックアップしたいと思います。こちらの書籍では、とても平易な文章で「習慣化」について綴られていて、中高生でも読みやすい書籍になっていておすすめです!

子どもたちの「探究」について考える時、やはり理想の姿だなと思い浮かべるのは「自身の欲求・関心を起点に、自走をして学んでいる姿」なのではないでしょうか?

この理想の姿を想像した時、現状と理想とを橋渡しする存在としての「習慣化アプローチ」はとても効果的です。

ただ、「習慣化」について考える時に教育者・保護者が陥りやすい罠がたくさん存在すると私自身感じています。

まず「習慣化」はマジックワードになりがちです。「習慣化さえできれば、なんでも解決だ!」と言ってしまいたくなるような、そんな不思議な魔力を「習慣化」という言葉から感じませんか?

「習慣化のhow toを習得した子どもがいたとしたら、もうそれって最強じゃん!」などという思考のもと、習慣化を最上位目標に教育を行っていってしまう...ということは避けたいですよね。

さらに、「習慣化アプローチ」は「目の前にいる子どものことを“よくない状態”と捉えた際」に行いたいと感じてしまいがちです。

「もっと勉強したらいいのに!」
「忘れ物をしないでほしい!」
「寝坊はやめて!」

などなど、「習慣を身に付けてもらえたら嬉しいな...」とあなたが子どもに対して感じる瞬間って、子どもの理想姿と今の姿との間にギャップがある時が多いのではないでしょうか?

これって、全く“よい教育”の実践者としての姿ではないですよね。
そもそも習慣化にはセルフエフィカシーが大事だと言われているのに、こんな「あなたのことを“よくない状態”だと捉えているよ!」という人に、本当の意味でのよい習慣化のサポートはできないと言えます。

「習慣化」というhow toに触れる前に、「なぜ習慣化アプローチを大切にしたいのか」について自分なりに底の底まで考えてみる。

そんな姿勢を大事にできた方ほど、きっと素敵な「習慣化アプローチ」ができていくと存在で在れると私自身感じています。

続く習慣と続かない習慣の違い はどこにあるのか。 それは、「脳が楽しいと感じるか、感じないか」 です。

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難しく考える必要はありません。自分が以前から「できればこうしたい」「時間があったらやりたい」と心に引っかかっていたことをやればいいだけです。 「靴を揃えることが、人生を変えることにどうつながるの?」と疑問に思うかもしれません。  ここで重要なのは、「何を続けるか」より、「自分で決めた約束を守ることができた」という実績を作ること です。どんなにささいなことでも、1日、また1日と続けることで自信がつき、あなたに達成感をもたらします。  第2章で、私たち人間は過去のデータに感情を支配されていると話しました。  だから 何か1つでも続けられたという記憶が増えれば、別のことをやろうとした時も、「自分はできる!」とワクワクしたり、楽しんだりできるようになります。  そして気づくと、いつの間にか人生が大きく変わっています。  その入り口となるのが、「小さな習慣」なのです。

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などなど、習慣化に関するエッセンスが本書にはまとめられていますので、よろしければぜひお読みください!

ということで、以下が本日の問いです。

☆本日の問い☆
・誰かをバイネームで想像し、どんな習慣化アプローチをできるとよいか習慣化の罠を自覚した上で考えてみましょう!
・習慣化の罠って、他にも何かあるだろうか?


考えてみたパート

その前に、いつもの注釈

このnoteは、僕の配信しているメルマガのおまけパートです。

メルマガの大切にしていることから考えると、言ってしまえばこれ以降の文章は蛇足です。

ここからは、ただ僕自身が書きたいことを綴ります。
気の向くままに言葉を綴っていきますので、よろしければお付き合いください。

〈いつもの注釈 : メルマガで大切にしていること〉
“よい教育”について考える時、「問いを立てるという行為」にこそ価値があります。
AIなどの発展により、「問い」があれば「答え」を見つけてくれる存在が私たち人間のすぐそばに現れました。今はまだ「答え」が不正確なこともあるかもしれませんが、この精度はどんどん高まっていくでしょう。そして近い未来にはまるで「ドラえもん」のように、私たちの欲求を叶えてくれる存在になっていくでしょう。

このような未来を想像する時、人間にとって大切なのは「そもそもの問いを見つけること」だということが分かります。「自身の欲求に向き合い問いを見つけること」こそ人間にできることであり、人間にとって自由に生きる営みの土台となるものです。問いが見つかれば、あとは「ドラえもん」と一緒にその問いと向き合い、つくりたい未来をつくっていくことができます。

のび太のように、「助けてドラえもん!」「〜したいよドラえもん!」と表現できる存在。
そんな存在こそ、きっとこれから求められる人間像です。
これは社会的にという観点でもそうですし、一人ひとりが自由に生きていくためという観点に立っても北極星となる人間像だと思います。

この「求められる人間像」を踏まえ、本noteでは「仮の問い」を発信するにとどめています。「仮の問い」から、ぜひ「あなただけの問い」を発展をさせてください。そして「あなたのつくった問い」から、素敵な未来をぜひつくっていってください!

そんな風に、当メルマガをつかっていただけますと幸いです。素敵な物語があなたを起点に紡がれていくことを、私自身心から願っています。

今、考えていること

ちょっと、図示して考えてみる。
習慣化をキーワードにした生徒との関わりを想定して、ちょっと整理してみようと思う。

見えづらいけど、メモ

結局大切なのって、
① 欲望の中心点に近いことをできているか
② 自分の恒常性(現状維持)の働く起点が、リアリティを持ったカタチで欲望の中心点になっているか
に要約されると思う。

あくまでそこに至るきっかけ(一手段)としてあるのが、習慣化アプローチ。本当に①②ができていたら、習慣がどうとか考えるまでもなく、きっとその人の人生は転がり始めている。

「自身で自身を定義している言葉」は何なのか。
自身の恒常性をつくっている自身の観念(have to)は何なのか。
またその観念はどこからやってきたのか。
ここに向き合うことが本質的には大切。

だからまず、習慣化を通じて「自身で自身を定義している言葉」に向き合うってactionは重要な場合も多そう。習慣化をキーワードに、「〜できる自分」って「自身で自身を定義している言葉」を変容させることができる子も多いのかも。

その観点でいうと、無花果で「習慣化」をキーワードに探究していく時間はとてもよいのかもしれない。ある意味で「べき」に出会って生きてきた子が多いからこそ、そのべきを起点にした「習慣化できない自分(頑張れない自分)」を感じている子もきっといる。
その「べき」はそもそも大切じゃないねってコミュニケーションも素敵だし、「べき」から外れる過程での「〜できる自分」と出会う瞬間もとっても素敵。

その過程で出会う「自分」を一緒に楽しみながら日々を過ごせると最高。もちろん、できない自分を含めて。

「習慣化」、いいな。
“よい教育”のための大切なキーワードにしたい。

みんチャレでまずはやってみようかな。
よりゲーミフィケーション要素を含めて、楽しく本質に向き合っていきたいな。

さいごに

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