装丁の想定『ふたりのロッテ』
12/13は双子の日。
ネットでは11/25が「いい双子の日」なんて言われていたりするけども。
『ふたりのロッテ』 著:エーリヒ・ケストナー
私はタイトルに惹かれて実写映画から入りました。
実写版はいくつかあるようですが私が見たのは『Charlie & Louise: Das doppelte Lottchen』。
双子の名前が「シャルロッテ」と「ルイーズ」で、時代設定も現代よりにアレンジされています。お転婆なシャルロッテの愛称が「チャーリー」で、いかにも真面目なルイーズの格好が「ダイアナ妃みたい」と揶揄われていたのが記憶に残っています。グラサンでちょっと不良っぽい?チャーリーとルイーズの対比がおもしろい。
日本アニメにもなってますがこちらはDVD化はしてないもよう。
わかりやすく派手なキャッチーさはないけど人間ドラマとして今見てもおもしろいんだけどな〜
最近「世界名作劇場」がたくさんアマプラに入ったしこれも来ないか〜?
前々から『ふたりのロッテ』を描いてみたいな〜と思っていたところ、11/25「いい双子の日」が近づいて衝動的に描き始めました。
ルイーゼはふさふさの巻毛を広げて、常にロッテを引っ張って走り出すイメージ。表情もロッテより大きく口を開けていたり、それとなく違いが出せたらなと…思いながら描いたのですがイラストだと「そっくり同じ顔」だとわからせるのが思ったより難しかったです。
前髪をそろえるとそれっぽく見える気がする。
ロッテのおさげは今時のゆるふわじゃなくてキュッとひっつめてるかんじ。ポーズも内股でお淑やかな印象になるように。
この物語の年代がいつ頃なのか正確にはわからないのですがたぶん50年代あたり?なのかな?
日本版アニメを見てても女の子がズボンを履くことはまずない時代っぽいな〜とは思ったのですがルイーゼにキュロットを履かせたくて…
お仕事でもないし自分が描きたいの優先するか!とこうなりました。実際のお仕事ならスカートの翻りで太腿が見えるのも自粛する場合があるかもな〜と思ったり。生き生きとした動きはつけたいけど児童文学の雰囲気も崩したくはないのでバランスに迷うところ…
線画と簡単な彩色まではやったけどなんか絵柄がしっくりこないな?
と感じたので描き直しました。
実際のお仕事では許されなさそうな方向転換…
完成
軽い気持ちで始めたのに、仕事か?というくらいがんばってしまいました。
(なんだかんだいつもそうなる…)
このまんまる顔の絵柄はクセが強いので使い所がけっこう難しいのではと自分でも思うのですが、色の塗り方などで児童文学の薫りを演出することもできるのでは…と挑戦してみました。
やわらかで繊細な表現にしたいときはシャーペンでモノクロ画を作ってPhotoshopで彩色という手法を使うのですが、時間がかかるので、今回はすべてPhotoshopでどれくらいそれっぽくできるかも挑戦してみたり。
こんな雰囲気で児童小説のお仕事がしてみたいのですがどうでしょうか。
お仕事ください。