【ママ友パパ友×傾聴スキル】あなたの話・話し方は、呪いか魔法か。
わたしは誰かと子育ての話をする時、気をつけていることがある。
呪いではなく、魔法をかけること。
わたしがママ友パパ友と良い関係を築くために、大切にしている"傾聴スキル"を紹介しよう。
キャリアコンサルタント的に言うと、「受容」「無条件の肯定的配慮」「共感的理解」の3つだ。
1.「今が大変」を受け止める
子育ての話をしていてゲンナリする瞬間。それは「これからもっと大変よ!」と子育ての先輩方に呪いをかけられること。
言いたいことはよく分かる。でも…「今、大変なんです。」「今が辛いんです。」「今、困ってるんです。」これからのことを考える余裕はない。
その気持ちを無視して「今はまだまだよ。これからもっと大変よ。」と言われると、もうこの人には相談したくない、そう思ってしまう。
あなたの「これからもっと大変」なエピソードを聞きたいわけではなく、「そっか、今大変なんだね。しんどいね。」と受け止めて相談に乗って欲しいのだ。
妊娠中、つわりや湿疹、切迫早産など次から次へとトラブルが続いたとき、「産まれてからの方が大変なんだから!」とよく言われた。
でも、わたしにとっては、産後より出産前の薬漬けでベッドから身動きをとれなかった数ヶ月、あの頃の方がメンタル的に辛かった。
人によって"大変"と感じる瞬間は違う。だからわたしは、子育てについて相談されたとき、「これからもっと大変よ!」の呪いではなく、「うんうん。今、大変なのね。」と、相手を受け止める魔法の言葉を使うようにしている。
2.武勇伝へのすり替えはしない
こちらはおしゃべりしすぎる自分の戒めとして気をつけていること。
子育ての話をしているとき、自分の武勇伝で相手の話をつぶさないこと。相手の話を最後まで聴かずに「自分のエピソード」ばかり話すとコミュニケーションはストップしてしまう。
「3500グラムで産んで大変で…」「えーうちの子3800グラムだったよ。しかも、陣痛が○時間あってね…」話を自分の武勇伝にすり替えない。
「この前、はじめて立っちしてね…」「うちの子、先月立っちして、今伝い歩きの練習中でね…」話を最後まで聴こう。
トーク中に、相手のエピソードを自分のエピソードに上書きし続けると、気分は良くない。
相手はあなたのエピソードトークを聞きたいと思っているのか、それとも自分の話を聞いて欲しいだけなのか。話を聴く姿勢はとても大切だ。
魔法の言葉はこれだ。「うんうん、それで?」
3.同感ではなく共感しよう
コミュニケーションを取るのが上手い人は、この共感が上手い人なのだと思う。
同感と共感の違い、いろいろな説明があるが、ここではわたし流の理解を紹介。
同感は、相手と自分の重なる部分を探すこと。主はわたし。共感は、相手の経験や思いをそのまま包み込むこと。主は相手。
同感は、相手の経験と感情に自分の経験と感情を重ねて「自分も同じ思いであり、わかる」と感じること。
共感は、自分の経験と感情は横に置いておき、相手の経験と感情をそのまま理解しようと努め、「あなたのことわかる」と感じること。
共感を心がけていると、相手を主役にしたコミュニケーションがとれる。
話の主役は自分?相手?を大事に
子育てしていると聴き役だけでなく、もちろん話したいときもある。
「わたしの話、聞いてもらっていい?」この一言で、気持ちよく話し手になることもできる。
話したいとき、聴くべきとき。このふたつの立場を意識することで、気持ちのよい関係を築きながらコミュニケーションがとれる。
わたしは、ママ友にたくさん救われた。これからもこのありがたいご縁を大切にしたい。
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