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【子育て中の退職】後悔しない退職のために、わたしが行った5つのこと〈脱会社員→フリーランス〉

後悔しない退職とは、「やれることを全てやり尽くして退職したのか」「退職後の幸福度が高いかどうか」この2点に集約されると思っています。

脱会社員をして個人事業主となったわたしの経験をもとに、"後悔しない退職のために行うべき5つのこと"を紹介します。

①会社と"とことん"交渉した

退職を本格的に考え始めた頃、まずは上司に相談しました。

辞めたいと思っている理由を伝え、続けられる条件面を提示して会社としてそれが可能かどうかを確認しました。

●時短終了後の勤務時間や雇用条件の交渉
●キャリアアップのためのパラレルワークが可能かどうかの確認

結論、わたしの希望は叶わないことが判明し、退職を決意しました。ただ、職場としては気に入っていたこともあり、念押しも兼ねて、退職届を出す前に、人事部のトップの方に面談をお願いしました。

面談では、人事制度改定の提案を含めお話しをさせてもらい、退職するにあたり自分に"損がないか"を確認しました。

人事制度改定は検討項目にあるけれど、すぐには対応ができないということ、わたしの望む”子育て世代も活躍できる企業としての受け皿”は整えられないことを確認しました。

退職届を出す前に、「人事権のある人」と「会社の方向性を語れる人」に話を聞くことが大切です。

勢い勇んで退職した後、「上司が変わって環境が良くなったらしい…人事制度が変わって不満点が改善したらしい…」そんな事が起こらないように、自分の思い込みではなく、客観的情報を元に退職を判断するようにしましょう。

②退職の「動機づけ」を明確にした

辞める理由を「会社の不満」で終わらせないことが大切です。何を手に入れるために辞めるのか、わたしは退職の目的を明確に設定しました。

●在宅ワークに切り替えて、子育て生活と自分の生き方を整えるため
●キャリア相談で社会貢献するとともに、自分の経験値を高めるため
●次のステップアップに向けて、自分のリソースを熟成させるための時間を確保するため

この軸があるかどうかで、退職後に"前職に心を揺さぶられる"ということがなくなり、後ろを振り返ることなく次のステップに踏み出すことができます。

心身の不調があったり、過重労働やハラスメントに苦しんでいる場合は、もちろん退職に目的をもつ必要はないのですが、「自分にとって、もっと良い働き方や仕事があるのでは?」と思っている場合は、退職に明確な目的を持つことが大切です。

③幸福度を優先し、手放すものを決めた

わたしにとって仕事における幸福度は、「自由」と「達成」と「貢献」です。「働き方の自由度が高く自分の裁量で仕事を行うことができ、チャレンジングな業務に取り組むことができ、世の中に役に立っていると感じられる仕事」によって幸せを感じます。

それを軸にして仕事を考えると、「ある程度の収入が約束されている」という会社員のメリットは手放すことにしました。(結果的には脱会社員後、収入増になっています)

〜仕事の幸福度を決める7つの徳目〜
・自由:その仕事に裁量権はあるか?
・達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
・焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか?
・明確:なすべきことやビジョン、評価軸はハッキリしてるか?
・多様:作業の内容にバリエーションはあるか?
・仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
・貢献:どれだけ世の中の役に立つか?
引用: 科学的な適職〈鈴木祐〉クロスメディア・パブリッシング2019/12/13

この幸福度は、現職において、自分が「今」どのくらい幸福かを考える指針にもなるため、「退職したい!」と思った時の”客観的視点を持つ”ためにも役立ちます。

④自分に都合の悪い現実にも向き合った

"隣の芝は青く見える"理論は、退職の選択においても意識しておいたい視点です。

人は、自分が信じたい物事を裏付ける情報を探してしまうのです。これを心理学用語で「確証バイアス」と言います。

人の成功を見て「自分もできる!」と自己効力感を高めることは大切ですが、自分に不都合な現実にも目を向ける必要があります。

例)リモートワークする人が増えた。在宅でできる仕事を探すチャンス!
→確かに数年前より確実に増えている。ただし勝機は、業種による。IT系は人材不足のため売り手市場だが、事務系リモート可の仕事は応募が殺到するため、競争率が跳ね上がる。リモート可能ということは、通勤可能範囲の在住者以外も応募するため、日本国内だけでなく海外在住者もライバルになる。経験値の高い人や実績のある人で採用ポジションは埋まりやすい。

自分に不都合な情報もしっかり集め、客観的に自身の退職選択を見つめることも大切です。

⑤脱会社員の前に準備したこと

~退職届を出す前に行ったこと~
●キャリア相談のプラットフォームづくり
 →自分でwebサイトをつくり、開業日にOPENできる準備をした
●開業に必要なモノ/コトの知識集め
 →開業届や税金、年金や健康保険について学んだ
●市役所に連絡し、保育園の条件確認
 →フリーランスでも可能なのか、提出書類や条件を確認した
●自身の事業プラスで行う、業務委託の仕事探し
 →転職サイトやクラウドソーシングに登録したり、ネット検索をしたりして仕事を探した
●職務経歴書/ポートフォリオのアップデート
 →業務委託の仕事獲得のためにキャリアの棚卸しをしながら、自己PRの確認

おまけ〈たくさんの人に話を聞く〉

意思決定をする際、一番役に立つことは、とにかく色々な人の話を聞くことです。

社内にいる同じ境遇の人や子育ての先輩、社外の友人、自分が理想とする働き方をしている人、自分のやってみたい仕事に就いている人、キャリア相談ができるサービスの利用、そして家族。

ネット情報ではなく、直接、本人から話を聞くことが大切。

今はSNSも含め、いろいろな人と繋がれる手段がたくさんあります。一人で悩むのではなく、たくさんの人と繋がることで、あなたの選択肢が増えます。

世の中を知る。その一歩として繋がり、増やせたらいいですね。

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