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お~いお茶レシピその1【お茶はお出汁編】

そのマニアックなアイデアが日の目を浴びたのは約2年後だった。

料理人が全力で変な料理を作るイベント”俺ビス”でほうじ茶を使った茶碗蒸し作ってから約2年。
あの時のテーマはお茶を使った料理。

ほうじ茶と鰹節で出汁を取り、カマンベールチーズをいれた茶碗蒸しを作った。
仕上げはほうじ茶のペーストで作った餡、そこにウイスキーを数滴。

自分で言うのも何だけど面白い料理だったと思う。

それからというもの、俺は料理にほうじ茶を多用するようになった。
普段から常飲してるのと、茶葉が大量にあるのが要因だが、これが中々いいもんだ。

キノコとほうじ茶の相性が好き。

・レシピを作るということ。

数年連絡していなかった知人から唐突な連絡、悪い予感がしたがその内容は意外な物だった。

『お~いお茶でレシピ作ってくれない??』

おお、なんて楽しそうな依頼だ。
氷上でシロクマとフォークダンスが出来そうなほど心が踊る。


条件も悪くないし、楽しそうだし、あの時に考えたお茶料理のアイデアが使えるかも!!とワクワクした。
が、しかしだ。好条件には裏がある。

期限は1週間。それも1週間で5品。

く~キッツいなぁ~~~
だが、好奇心が勝った。
ちょうど暇があったし。

久しぶりのレシピ作りは難しいけど楽しい。


最初に見せるのもなんだけど、完成形はこんな記事になってます。
嬉しいね!

今後もいくつかのメディアにのるみたいです。

このメディアでも充分に伝わるけど、今回のnoteではそこに至るまでとか、文字数の問題で書き切れなかったのとか、そういうのを書いていきますね。


・アイデア出し

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まず現物を買って飲んでみた。
普段はペットボトルを買うことがほぼ無いのでかなり久しぶりだった。

味や苦味、香り、などを確認しつつ
冷やしたり温めたりしてみて、アレコレをメモしていく。

味の特徴はもちろんだが、どんな食材や味付けが合うかなんかも書いていく。
そっから広げて広げてとにかくアイデアを出す。
その場では使えないと思うような物でも、後で何かに使えることもあるから消さないのが大事。


そんである程度アイデアがでなくなったら、前に書いていたアイデア帳を見返す。
先に見ちゃうとそれに囚われちゃうからね~

あ、あの日の俺はそんなアイデアもあったのか!!とか、今回と被ったりとか、そういうのが面白い。

・お茶は出汁:お茶まぶし豚ご飯

幼い頃、テレビチャンピオンにでた時に作った料理と似てるなぁ…と今さら思った。
豚の脂と緑茶の爽やかさは合うのだ。

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この料理は豚しゃぶ丼がベース。
ごはんに生野菜を敷き、ゴマ油や塩コショウで味つけした豚を乗せる。

そのままでも美味しいお手軽丼。

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そこにお茶をかけて味を変える。
冷たいお茶漬け、冷たいひつまぶし、そんなイメージ。

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元々、夏向けのレシピだったので冷たい料理だが、熱いお茶でも美味い。
熱い場合は豚の脂が溶けて美味いから、冬は熱々で。

・お茶は出汁②:お茶冷や汁

この料理は転載予定だったんだけど、ちょっとタイミングがずれて載せる場所が無くなっちゃたんです。

けどせっかく良い写真を撮って貰ったので、載せとこう。

宮崎の郷土料理『冷や汁』を簡単にアレンジ。
簡易バージョンだけど、水を使う代わりに緑茶を使うので旨味が足されていい感じです。

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味噌を炙ってから作ると美味いけど、これはやらなくても。

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ツナ缶とキュウリ、ゴマ、ミョウガなどをいれていく。
薬味は好きな物を好きなように。

キュウリは塩揉みしてからね。

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いい感じに混ざれたらお茶でのばす。

この写真の見せ方凄くないですか??
ぼやけてるけど、誰が見てもお~いお茶。

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氷を少し入れておくと最後までヒヤヒヤで美味い。
シソとミョウガは必須薬味。

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ツナの脂と味噌の香ばしさ、お茶の爽やかさと旨味、とっても合います。
薬味を食べる料理。

・お茶は出汁:餃子お茶スープ

次の記事で書く予定なんですが、茶殻を使ったレシピがふたつあって、それで4種。

他にも10種くらいはレシピの案があったんだけど、どうもしっくりこない。調理方法が被ってたり、手間がかかりすぎたり、マニアックすぎたりね、、、

で、苦肉の策ででたのがコレ。
もう簡単すぎてこんなんで良いのか??ってなったけど
個人的にコレが一番好き。笑

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作り方は超簡単。
お~いお茶に鶏ガラスープの素と冷凍餃子をいれて温めるだけ。

こんな簡単なのにこんな美味いの!?ってなる、マジで。

お茶の出汁としての魅力に驚く。
そんで鶏ガラスープとの相性もビビる。

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オススメはレモンとネギを少し。
生姜をいれるのもいいね。

ストレートな旨味の鶏ガラスープと、仄かな旨味と様々な滋味を持つお~いお茶が合わさり、複雑で美味いスープになります。

そんでこの餃子を一口かじればまた味が変わる。
こんな簡単な組み合わせなのにこんなに様々な味が出来るなんて驚き。

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匂わせ写真。
青竹の色はお~いお茶の色。

・おわりに(続きます)

とりあえず、今回はこれでおしまい。
次へ続きます。

次は茶殻を使ったレシピをふたつ。
茶殻カレーと茶殻エスカルゴバター。

どっちもかなりの自信作。美味しいし面白いし食品ロス削減にも繋がる。
こういうレシピ増やしていきたいなぁ。

美味しくするために食品ロスな食材を使う。って順番なのが良い。
美味しいから食べる。それがいい。

秋の夕暮れにはこんな曲が聴きたくなる。


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