中途独身の生活と資産運用 シニア夫婦の海外旅行三昧
66歳と62歳のシニア夫婦です。世界遺産を見に行くことが好きで、毎年複数回、個人で計画して海外旅行をしています。年金で生活費をまかない、預金と資産運用で旅行をしている自由人です。
実は私はバツイチです。今の妻とは再婚です。
会社で管理職になり、それまでの機械相手の仕事から、厄介な人間相手の仕事になりました。
管理職にあこがれていましたが、いざ管理職になると人間関係につまずきました。いつもイライラしているようになり、家族にも当たり散らしていたようです。元妻は子どもを連れて出ていきました。
その当時、家計は妻に任せっきりで、給料が振り込まれる銀行通帳は、妻が管理していました。
貯金があったかどうかもわかりませんが、自宅のローンだけが残りました。小遣いももらっておらず、手元に残っていたお金は、ごくわずかでした。
離婚して、数年後に再婚、それから早期退職をしています。
退職は、「ミッド・ライフクライシス 退職の選択」で投稿済
中途独身の生活
今の妻と再婚するまで、離婚してから3年弱ありましたが、自分の貧乏性が役に立ちました。
食事は誰も作ってくれませんので、自炊しなければなりません。料理などしたことはありませんでしたが、外食は嫌いです。
昼食は会社に来るお弁当屋さんで頼みますが、朝食と夕食を自分で作るようになりました。
朝は、食パン1枚にスライスチーズをのせてトーストしたものです。朝食は再婚するまでの3年弱の間、ほぼ毎日同じものです。
夕食は、スーパーマーケットで大きな大根を買っていました。1本100円弱のものを選びます。これを薄くスライスしたり千切りにしたりして、しょうゆやドレッシングをかけて食べていました。
食べることには、こだわりがありません。子どものころから、食事に対して不平を言ってはいけないと思っていました。お腹いっぱいになれば満足です。大根1本を2~3日で食べます。
大根の季節ではない時には、キャベツを買います。大根と同じように、千切りにしてマヨネーズやドレッシングをかけて食べます。
3年弱の間、大根かキャベツでの夕食です。信じられないと思われるでしょうが、食べることにはこだわりがありません。
スーパーマーケットにはお惣菜もたくさん売っていましたが、貧乏性が勝って購入することはできませんでした。
お昼の会社の弁当が、唯一のまともな食事のようでした。会社が休みの日は、お昼が食パンになるか大根になるかキャベツになるかの違いです。時々スパゲッティをゆでて、ドレッシングをかけて食べるのが贅沢と思っていました。
トウモロコシが大好物なので、トウモロコシの季節には、夕食をトウモロコシにしていました。トウモロコシは、1本で100円ほどしましたので、大根やキャベツよりずいぶん高くつきます。大好物ですが、一回1本の夕食でした。
そんな食生活のおかげで、3年弱の間で体重が11kgも減りました。体を使う仕事ではないので、カロリー的には問題なかったようです。栄養面では疑問符が付きますが、健康診断の数値はよくなり、よくやせたと褒められたくらいです。
服はもちろん、下着や靴下も新しいものは買わなかったので、穴が開いたり色が変わったりしていました。それでも、見えるところではないので気にはなりませんでした。ただし、洗濯はきちんとしていました。
会社では常に作業服を着ていました。ほとんど作業現場に出ることはないので、作業服を着る必要はありませんが、作業服が楽でした。
再婚した時に、古くなっていた下着や穴の開いた靴下などは、妻がすべて処分したようです。
そんな生活ですので、生活費はほとんどかかりません。養育費を支払うだけです。
節約するという意識ではなく、単純に貧乏性が勝っていただけです。小さい時の生活習慣が、独身になってよみがえりました。
いつの間にか給料が振り込まれる通帳は、驚くほど貯金が増えていました。
よく考えると貯金が増えるのは当然です。出費が必要なお金は、昼食の弁当代を含め、ほぼすべてが給料から天引きされていました。
現金としてお金が出ていくのは朝夕の食費ぐらいしかなく、しかも1か月数千円程度です。
お金を使わないからたまるばかりです。25年で返済する計画だった家のローンを、わずか数年の中途独身生活で、一括返済をすることができました。
私が52歳のころです。
資産運用
資産運用は、60歳になってから始めました。銀行預金の利子は期待できず、旅行にもっとお金をかけたいと考えたからです。
はじめは、全くの素人なので証券会社に行き相談しました。これが大きな間違いでした。カモがネギをしょって証券会社に出向きました。
証券会社の担当者は、客のほうばかりを向いていません。自分の会社の利益も当然考えて、運用の内容をすすめてきます。それに気が付くまでに2年かかりました。
反省しネット証券に変更してからは、自分で考え判断をしています。まさしく自己責任です。
証券会社や銀行に相談して、資産運用をされようと考えられている方は、営業担当者の話をうのみにしないことを強くお勧めします。
60歳から初めての資産運用は、少し遅いかもわかりません。運用する資産は「100から年齢を引いた数字に%を付ける」くらいが適当だと本で読みました。
30歳ですと全資産の70%、60歳ですと40%ほどの運用が適当になります。現在66歳ですが、全資産の50%を目標に資産運用をしています。
現在の運用資産は、債券を除いたものでも53%(2024年5月末)になっています。
運用の成績が良いので、時々引き出しては調整していますが、すぐに運用している資産が増えます。私が働かない分、私のお金は私の代わりによく働いてくれています。
運用している資産は、運用を始めた時からみると、40%以上増加しています。コロナ禍で停滞した時期を含め、6年間の年平均は7%ほどになります。極端に成績が良いわけではありませんが、銀行利子よりはるかに増えています。
下の折れ線グラフでは、ところどころ大きく下がっていますが、運用金額を調整するため引き出したものです。引き出したお金は、旅行の原資にしています。
仮に、調整をせずにそのまま運用していた場合は、運用金額が70%以上増加していたでしょう。とらぬ狸のなんとやらですが、欲をだすつもりはありませんし、後悔もしていません。
資産運用はプロがやっても失敗します。私の場合は、たまたま運がよかったのだと思っています。
少し前まで、個別株を売買してトレーダーのように株価を監視していました。ネットや新聞・テレビなどで情報を収集し、朝昼晩と株価を確認し、ギャンブル感覚でした。
最近は米国系のETFを中心にして、売買をほとんどしていません。売買を考えなくてよいので、毎日の株価に一喜一憂することもなくなり楽になっています。
私には、妻の連れ子を含めて5人の子どもがいます。資産を子どもたちに残すつもりはないので、予定している年齢になれば運用はやめます。
若い時から、資産運用に関心を持っていればよかったと感じています。若い人は、資産運用をしたほうがよいと思いますが、人には勧めません。自分で考えて、自分で理解してから始めるべきと考えます。
今は、考える時間が十分ありますので、遅まきながら自分たち夫婦のために、資産運用をしている自由人です。
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