冷凍保存された夏

私は多分 14歳のまま冷凍保存されて たまにお外に出て陽の光を浴びて外側だけ解凍されて大人になって、心はずっと冷たい14歳のまま レンジで温めてもきっと中だけ半解凍のまま あなたの両手でギュッと抱きしめてくれたら36℃で きゅんって溶けていくかもね あなたは私の中で神様でいて 近づいたら別れが寂しくなるから偶像崇拝 都合良い言葉で脳内騙して楽しいよね？ 自分可愛くするのに5万かあなたに近づくのに5万 どっちに賭ける？
あなたの香水が服にこびりついてしまって幸せだったのに辛くなって指先の間からあなたの愛がすり抜けて生暖かくて生きてるんだって抱きしめられたら鼓動がして安心して 目を見つめたら瞳孔があって、生きてるんだって 死んで欲しいな あわよくば馬鹿になって人生棒に振っても良いから私は幸せになりたかった一瞬の幸せで良いから騙して良いから嘘で塗り固めて嘘に満たされて嘘で私を満たして
あなたの為に生きている私が好きで それはきっと私は私の為に生きていること 気持ち悪い あなたとお揃いのタトゥーを入れることは自己満足とお互い忘れられなくなって欲しいから しょーもない共通点で運命論を信じてしまう愚かな私をあなたはいつも愛おしく見てくれていたよ 写真を見返す度にあなたはいつもカメラじゃなくて私を見るその眼が徐々に冷たくなっていくことで冬の訪れを感じた 私はまだクーラーをつけたまま寒い中その眼で 体温で私が溶けて心まで奪われないようにずっと冷たいままでいたい
だから夏 あなた 電子レンジ 私を溶かさないで 消えてしまうから 香水付けないで欲しいよ君に匂いも声も感触もなければ私は忘れられたのになぁ タールの重いタバコ誰の真似でもないのに男の影響とか言われるの かわいこぶりたかったから そうだよ～泣 ってうそついた 煙も台詞も臭かった
ねれない日にあなたの歌を聞くと夢に出てきてくれるかもって でも私変な睡眠薬飲んでるからあなたがグチャグチャで近づけなかった 夏 コントラストが強すぎて目眩がする 夏 あなたの体温が高すぎてドキドキする 夏 夏に死にたい お盆に私を迎えに来て あなたを連れていくよ