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RAW現像を頑なにやりたくなかった理由_大学時代の話

RAWで撮影できるカメラは、2011年よりも前に手を入れていました。
でも、RAW現像はしたくなかった。してこなかった。

その感情を久々に紐解いてまとめようと思いました。
実際は完全な勘違いとエゴの塊です。

今回は、大学時代の部活動での葛藤について書いていきます。
この後、社会人になっての葛藤を書く予定です。

大学時代の状況

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大学時代(2008年頃)にフィルムカメラで部活動をしていた時、
印画紙やフィルムの販売中止が増えてきた頃でした。

部内でもいつデジタル化をするのか?
そもそもデジタル化するべきなのか?
是非が問われていました。
当時、多くの大学写真部はまだフィルムでした。
みんな、デジタル一眼よりもフィルムを選んでいたのです。

デジタル化に関する争点

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その是非を判断する時、
一番の争点だったのは、”合成・加工に対する考え方”でした。

つまり、デジタル化をすることで合成・加工が容易になり、
撮影技術の低下、経験者と未経験者との差が広くなるなど、
部活動としての意義が薄れることが懸念されました。

ここでいう経験者と未経験者というのは、
デジタル写真の加工についての話です。
つまり、JPEGの加工・RAW現像を知っているか知らないか?
という点で技術的な差が開くということです。

フィルムはまず感光するフィルムさえ統一すれば、
後は暗室で焼くだけです。(暗室テクニックは置いといて)
撮影時のアングルの発想など、現場主義の世界。

デジタル化すれば、あとで編集すればいいやとか、
合成で何とかしちゃおうという流れになるのが嫌でした。

撮影時の技術なのか、撮影後の技術なのか?
フィルムとデジタルで境界線が変わることへの疑いが残りました。

デジタル化反対の理由

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僕はこの時、デジタル化は反対でした。
暗室という貴重な設備が失われ、これから入ってくる世代は、
日常の延長線上と同じように、デジカメを持つことしかできなくなる。

加工技術もあるけれど、それ以上に、
フィルムの撮影で感じる一枚の重さ
これが今後継承されなくなることに悲しさを感じていました。

デジタル推進の理由

デジタル化を推進する理由は、手軽さ・コストの面からでした。
暗室の機材、印画紙、ライト等、どんどん物がなくなっていく中で、
当然、コストが上昇することになります。

部費を上げれば部員は減少する。(結果入るお金は減る)
でも部費がなければ備品は揃えられない。

デジタル化の決断は、今ある設備をすべて放棄し、
新たにパソコン等、デジタルの現像環境を用意することを意味します。
ただ、それらの設備は一般的に普及しているため、高価ではありません。

結局デジタル化はしなかった

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結論として、自分たちの代ではデジタル化は行いませんでした。
ギリギリ備品が持っていたというのが大きいです。
また、自分たちの代はデジタル推進派よりも否定派が多かったからです。

元々、デジタル一眼を持っているメンバーが多く、
部活動と趣味活動の境界がなくなるというのも大きかったと思います。

部活動だからみんなでフィルムをやるという一つの区切りが
大きな意味を持っていたのです。

というあたりで大学時代の話はおしまいです。

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