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突撃、初見の昼ごはん(丼編)

秋風が冷たく吹き荒ぶ午後ー
こんな日は運悪く、目当てのお店がやってない。

月初に祝日があったからか
店休となっているところが多いようだ。

寒い中、せっかく歩き出したのだから
コンビニご飯は避けたいところ。

駅に向かってトボトボ歩き
辿り着いたのはチェーン居酒屋
県内にグループ6店舗を運営する
地元に寄り添った(?)お店である。

夜は地元で有名な魚を中心にした刺身・寿司に加え、なんでもアリな和風居酒屋ですけどご家族のご利用もどうぞご飯ものも豊富に取り揃えています○○御膳とかどうせ好きでしょ?ホレホレ!というスタイルのお店である。文句は特にない。

普段の職場近くのお店は、ランチタイムに並んでいることが多いが、この店では全く並ばずにすぐに入ることができた。あまり期待できないのかもしれない。

駅すぐのビルの一階、企業テナントと上層階は居住区、店内入口は狭いが通路長く客席がなるべく個室となるように、襖や暖簾で細かく区切ってあり、店内の敷地はかなり広いことがわかった。収容人数はかなりの数いけると思う。

店内は騒がしい。姿は見えないが、どうやら団体のお姐さんたちがランチタイムを楽しんでいるようで。おしゃべりが止まらない。こういうお店は味なんて2の次なんだ。ワイワイ集まれるだけで利用価値があるんだから。

唐突のドンッ!

タレカツ丼とミニざる蕎麦セット880円(税別)

ヘビィーである。

地元のあるある定食セット
たまらないこの重厚感

かなり重たい。食べる前から胃にどっしりとしたものを感じる。20年前の私ならこんなものは一瞬でペロリと平らげてしまうのにええはい嘘です。昔から年齢の割に小食であります。脂っぽいものが苦手なんです、全日本意外とサッパリが好き連盟に所属しているんです活動の方もサッパリです(?)

どうしよう。

注文したからには食べきらなければいけない。
SDGs、
残すな食品、横綱昇進。

見事食べきり優勝パレードとなるか
名横綱に倣い「体力の限界です」となるのか
戦いの火ブタは切って揚げられたッ!

豚カツだけにィーじゃないのよ。わかる?この香ばしくもどこか懐かしいタレの香りが。甘辛く味付けされたタレに潜らせた揚げたての豚カツは多くの場合ヒレである。豚カツ定食はロース派の私もタレカツ丼はやっぱりヒレがお似合いだと思う。一口大に揚げられた可愛いヒレカツと思ったら大間違いで、しっかりとした厚みと確かな肉の旨味を感じる事が出来る。そう、噛み応えは抜群だ!あふれる肉汁と甘辛いタレが白米の咀嚼タイミングを狂わせる。なん..だと..焦っているのか?この俺がッ!?ゆっくりと味わいたい想いと裏腹に加速する箸のスピードに正直目がくらみそうだ。

まて、落ち着くんだ
我々にはお蕎麦様が付いている。
そう、いつも我らのソバに。

これもこの地方特有のつなぎに布海苔を使用したツルツル食感のざるそばだ。そうこれは蕎麦粉のみで作った十割蕎麦とは違いソバの実の風味というよりは喉越しが命ともいえる女性に人気の蕎麦なのだ。なぜツルツルの蕎麦が好まれるのかというと「うどんみたいでたべやすーぃ」だとか、じゃかぁぁぁぁしぃぃぃボケェェェェ!!!!結局、女子はうどんが好きってか!?いいんだよ今そんな蕎麦うどん論争はどうでもいいんだ。のど越し滑らかなこの冷たい蕎麦は、カロリーと糖質過多なタレカツ丼の脂っぽさを帳消しにしてくれる、いや帳消しにしてもらっては困るのだ。あの旨味たっぷりのタレカツ丼の味を忘れてしまうではないか!寂しそうに佇んでいるタレカツに一度戻ってみよう。待たせちゃったねごめんねタレカツ君(擬人化)

ムムッ!この香ばしくもどこか懐かしいタレの香り(以下しばらくループ)


かくして、タレカツと蕎麦の無限回廊を無事に脱出した我々取材班は「午後の仕事など夕飯前だ!」という、よく考えたら当たり前のセリフだけを残し店を後にした。


血糖値の上昇により
強烈な睡魔に襲われたことは言うまでもないZz…


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