歩き地蔵_お江戸_面白地蔵物語_VOL.8_扉

歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.8渋谷区 道玄坂地蔵尊

おはようございます。今日も物語を書けること、心より感謝。本当に嬉しいです。ライフワークになっています。そして、このコンテンツが増えることも楽しみです。何よりも、駅からお地蔵さんまで歩くとこが、自分の体と心のリハビリになっています。そして、ちょっと疲れた体と頭をリラックスと、あと、お腹もペコペコになっているので、夕飯をゆっくり食べると眠くなっちゃうので、寝ます。本当にすみません。そして、1時か、2時には目が覚めてくれるので、お地蔵さんと向き合ってきた様子を思い出して、また、お地蔵さんを描いていると、何を私という人間に伝えてくれたのか、私の頭の中の細胞が動き出すのですね。それで、書ける私になります。書ける私にも心から感謝です。

「ありがとうございます」

今回のお地蔵さんは、何気なく「あの渋谷区だったら?」と、検索したら、道玄坂地蔵尊と出て来て行ってみたくなりました。写真を見ると口もとに、口紅をしているような感じで赤くなっているのが印象に残っているくらいでした。ですが、昨日、向かおうと再び検索したら、はじめは気が付かなかった情報が目に飛び込んできました。

ご存じの方もいると思うのですが、このお地蔵さんの別名として「泰子地蔵」と言う名も持っています。泰子とは、東電OL殺人事件の被害者の女性の名前です。東京電力のエリート社員だった女性が仕事が終えてから、このお地蔵さんの前に立って客引きをし、売春を繰り返し、平成9年に絞殺死体で発見された事件が東電OL殺人事件。ご記憶に残っている方も多いと思います。

キャリアだった女性はなぜ、そのような行動を繰り返していたのか?ネット検索で見ると精神的に病んでいたとか、そのなんというか被害者の人間性を疑問視する情報を上げているのも目について、同じ女性として、私は違う考えもあって、お地蔵さんに聞いてみたくなったのですね。

道玄坂のお地蔵さんは、この事件に関係する情報も目にしていたに違いない。

もし、暗い顔してたら、どうしよう。被害者の霊がまだ成仏してなく浮遊してて取り付かれたら、怖いかな?

道玄坂の上り坂を歩いていたら、到着する前に空腹感がやってきて「あ、怖いと感じるとすれば、それは自分のコンデションがベストでないからだ。お腹空いているし、まず、腹ごしらえからだね。腹が減っては戦はできぬだもんね~」と坂道の左側のビルの二階にあったタイ料理の店でランチを食べることにした。そのような心構えで、魚介類と野菜がたくさん入ったタイ風あんかけご飯を食べ、美味で満足の体制を整え、お地蔵さんにご挨拶させていただいたのでした。

では、ここで、道玄坂地蔵尊さんにご登場いただきますね。

お地蔵さん、よろしくお願いします。

道玄坂地蔵


「はい。こんにちは。道玄坂地蔵です。今日は何の用事ですか?」

「用事というか、参拝というか、取材というか・・・とにかく、お会いしたくて伺いました」

「ん?取材?文春?それともフライデー?最近はもう、不倫だとか略奪だとか、本当にセンスないっていうか、暇っていうかね」

「あ、文春でもフライデーでもないんです。面白いお地蔵さんを参拝して 絵描いて、文章書いて、noteっていうサイトに上げてて、道玄坂のお地蔵さんは8番めのご登場で、今日伺いました」

「あら。8番目なの?私、300年前に建てられた玉川街道と大山道を結ぶ三十三霊所では一番霊所なのよ。8番なの?一番じゃダメなの?」

「ん?もしかして、昔、政治家の蓮舫さんの2番じゃダメなんですか?みたいな?みたいな?」

「そんなオヤジギャクってわけじゃないわよ。もう、あなたのことはね、お地蔵さんネットで知ってたわ。お地蔵さんはオヤジギャクが好きだって噂をばらまいているらしいじゃないの?」

「え、え、え、そんなつもりは毛頭なくって、けど、なんていうか皆さん優しいから、参拝すると、面白いころしゃべってくれるので、ついつい、友達にも『お地蔵さんって、みんないい人ばっかりのイケメンぞろいなのよ』って紹介しまくってはいますけど」

「あら~そうだったのね。やっぱりネットの情報をうのみにしちゃダメね。けど、何?何?お地蔵さんってイケメンって言ってくれてるの?いやね。っもう、よくわかっているじゃない。あんた、案外いい人ね」

「え、ま、いい人かはわかりませんが、私はお地蔵さんが大好きですなのでで・・・・」

「え、今、なんて言ったの?ん?大好きだって?うわ~大好きだなんて言葉、もう何百年も耳にしてなかったわ。お願い、もう一回言って!!」

「え、え、え、また、ですか?しかもラブホテル街の真ん中で」

「そうよ」

「え、え~~いくら私でも恥ずかしいですよ」

「だめよ。言って。言ってくれなきゃ、泣いちゃうから」

「はい。では、私はお地蔵さんが、だ・い・す・き、で~~~~す。ふ~。これでいいっすか?」

「うわ。ありがとう」

こちらのお地蔵さんは、どうもオネ~の要素がかなり入っている面白いお方だった。でも、またまた、私を待っててくれた感じがやっぱりして、来れて良かったと思った。

そして、また、勇気を振り絞って聞いてみた。

「あのですね。東電OL殺人事件ってあったでしょ?その時のこと覚えてますか?」

「ほら、やっぱり結局、文春とかフライデー系ってことぉ~~~~?」

「違う。違う。ただ、同じ女性としてね、被害者が心病んでいたとか、なんて言うのか、片面だけの見解っていうのですかね、なんかネットで出ている情報でいいのか?みたいな気持ちになってしまって、一番現場を見てきたお地蔵さんに聞いてみたくなっちゃったんです」

「そう、そうなのね。そうね~。もう死んじゃったから死人に口なしであれだけど、とても優しい娘だったわ。頭もいいし、人の気持ちもわかる人。だからね」

「だから?」

「ん。だから、、、、いや、もうやめましょう。あの娘は今はいないのだし。ここで私が話すとあの子の本当の意見ではなくって、私のフィルターを通すとこになっちゃうから」

「そう、そうですね」

「あのね、今ね、言えることはね。あの娘があっちかどっちかわかんないけど、ここでない世界でゆったりと安心して暮らしているって信じてあげて、幸せを願ってあげることしかないと私は思うのよ」

「お地蔵さん~~~。そうですね。わ、そうです、そうです。それしかないです。素敵なお言葉です」

「うふ。私もお地蔵さんやって、もう何年になるかしら?年の功でいいこと言う時もある?うふ」

「はい」

私はお地蔵さんの言葉を聞いて、今日も本当に奇跡の日なんだな、と思った。そして東電OL殺人事件の被害者の御霊安らかに、と、手を合わせて合掌した。

すると太陽の光が銀の粉になってお地蔵さんの所に降ってくるのを感じた。

泰子さんは今、安らかな気持ちでいらっしゃるに違いないと思った。

また、泣けた。

お地蔵さんに会うたびに、私は泣く。

お地蔵さん、本当にありがとう。

道玄坂MAP

道玄坂 ランチ チャオタイ

おまけ 1

今回のランチは道玄坂2丁目9-2にある「チャオタイ 渋谷道玄坂店」です。タイ風の餡かけご飯のセットを頼んでみました。餡かけご飯の餡がすごく唐辛子がいっぱい入ってて、辛いの苦手でないはずの私も辛くて、ヒリヒリして、水ガバ飲みしても、辛くって、、、、、口にしてしまった状態なのですが、お店の人に「すみません、辛すぎて食べられないです」と申告したら「あ、作り直しますね~」と一言で承諾いただき、ホッとしました。いいお店なので行ってみてください。美味しかったです。

おまけ 2

この回から、お地蔵さんを拝んで、少しでもいいことなんじゃないかな?と思えることがあったら、書こうと思います。これ、前回の新宿の参拝に同行してくださった、マリアさんのアイデアなのですがね。マリアさん、いつもありがとうございます。ご利益や功徳という表現よりも、「ご褒美」っていう表現で、皆さんに少しでも身近にお地蔵さんを感じていただき、手を合わせていただきたくって。と言うのは、私自身が毎回参拝後、なんとも不思議に嬉しいご褒美を頂戴しているように感じてきているので、そうですね、今回のご褒美って感じで上げてみたいと思いました。

今回のご褒美

「記述途中パソコンが再起動になって、データー消去か?と思ったが、ちゃんと保存されていました。ありがとうございます」

今日も楽しい1日が始まりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今日は大田区方面に行ってみたいと思ってます。8回目の更新できました。ありがとうございます。


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