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45.憧れのキッチンの育て方

家族と暮らしていた時、一人暮らしの時、世帯を持った今、いつでも自分の部屋が好きだった。一人暮らし時代は、部屋まるまる自分の好きなものや好きな色で埋め尽くすことができて、仕事の日も休みの日も部屋が恋しくてたまらなかった。家族や夫、誰かと一緒に暮らしている環境の中で、少しでも自分の好きなスペースがあることで気持ちにゆとりができたり、自分の好きな世界が近くにあると思うことで、ほっとできる。だから、部屋を飾ることはやめられない。

今、自分の住む部屋にはお気に入りの場所が三ヶ所ある。
玄関、リビングの本棚、それからキッチン。今まで少しずつ集めて、お気に入りだけを集結させた雑貨や本が飾れるスペース、毎日立つキッチンでは使い慣れた調理器具や、こちらも長年付き合ってきた食器や暮らしの道具に囲まれる、あたたかい空間。それでも、キッチンの進化に終わりはない。少しずつ新しいものを取り入れながら、もっとお気に入りのキッチンになるよう、終わりのない更新が続いている。

というのも、私には憧れのキッチンがある。
以前の記事で紹介した、「北欧、暮らしの道具店」

こちらのオリジナルドラマ、『ひとりごとエプロン』を観ていると、自分だけのお気に入りキッチン作りに思いを馳せ、ときめきが止まらなくなる。

主人公・夏希の住む団地を舞台に、「料理」と「音楽」を主役としたショートドラマ。夏希の住む部屋はまさに、本人が築きあげたお城そのもの。たくさんのお気に入りと一緒に暮らすって、なんて心強くて幸せなことなんだろう。部屋中のインテリアや雑貨が素敵なのはもちろんのこと、料理中に立つキッチンには特に夢中になる。

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決して広いとは言えないキッチン。
だけど、様々な調理器具や食器が集まって調和している、夏希だけのキッチン。限られたスペースの中で自分の使い勝手に合わせた配置、ただ調理の効率だけではなく、ちゃんと自分の「好き」を散りばめた、このキッチンは大切なお城の一部。楽しくても、ちょっと嫌なことがあっても、お城に帰ってきたら、自分のお気に入りたちが待っていてくれる。どんな気持ちの日も、料理を心軽やかにしてくれる、特別なキッチン。このドラマを観ていると、自分のキッチンにももっと愛着を持てるように、キッチンを育てていきたいと思うのだ。

おわり

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