ばっと君

九州から中国、四国、近畿、東海、北陸など西日本を中心とした各地の不動産を鑑定評価する不…

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九州から中国、四国、近畿、東海、北陸など西日本を中心とした各地の不動産を鑑定評価する不動産鑑定士です。鑑定先に赴いた際に出会った情景や人々の営みを旅日記と称して綴っていきます。旅先での苦労話や様々なエピソードも披露させていただきます。

最近の記事

広島に降り立つ

鑑定調査のため、広島に降り立った。 兎に角、最近は災害が多いし、新幹線のトラブルも頻繁に起きるため なかなか予定通りにいかないことも多くなった。 予定を前倒しで進めていく・・・。 広島駅からほど近い図書館で調べ物を済ませた後、市内を歩く。 広島城を横目に見ながら歩いていると 銀色に輝く観音様に出くわした。 まるで被爆地広島のこれからの平和を永久に願っているような眼差しだ。 一瞬で厳かな雰囲気に包まれてしまった。 路面電車も走っていて、いつ来ても飽きない街だ 歩いているだけ

    • 大阪郊外より遥か大阪市街地を臨む

      近くに万博公園が見える 太陽の塔が見える あの万博が開催されたのはもう半世紀以上も前の話だ そして、今度は大阪の別の場所で 再び万博が開催されようとしている 今、急速に大阪が変わりつつある 万博に間に合わせようと 大阪各所で建築ラッシュが起きている 太陽の塔は今、そんな大阪の街をのんびりと眺めている 緑豊かな郊外と 都心部のビルが乱立する市街地 このコントラストが浮き彫りになる 大阪は確かに都会なのだが 都心部は意外に小さい 果たして、大いなる田舎なのかもしれない

      • 京都・貴船 とうとう来た!

        京都・貴船 ずっと行きたかった所 やっと来ることができた 清流とホタルの里 和泉式部ゆかりの地 納涼にはもってこいの川床の名所 その日は暑かったが そばを流れる川のせせらぎは暑さを忘れさせてくれる 多くの観光客が急な赤い階段を登っていく・・・ 登り切ったその先には神社があり 一息付くことができる 本当にここは京都なのか? この静かさは訪れた人にしか味わうことのできない 清涼感となって心に沁みてくる 貴船の川床には風情がある 今度来るときは 絶対に絶対に仕事を忘れてゆっ

        • 無人駅の切なさに触れる 東松江

          今回の鑑定の舞台は島根県松江市内の工業地だ 最寄り駅に到着し、現場調査・周辺調査を始める 降り立った駅は「東松江駅」 ひっそりとした無人駅だ ホームに降り立つ人影は無く私一人 松江駅から一駅だというのに、無人なのか? 小さな切符回収箱に切符を入れる 駅舎は小さく小さな券売機が片隅にあるだけだ 恐らく以前は近隣にある工業団地への勤務者を運ぶ重要なインフラとして また、貨物駅としての役割も担っていたようだ あるいは近隣住民の生活の便として 賑わいを見せていた駅であったろうが

        広島に降り立つ

          鶴来のかなたへ

           石川県白山市、鶴来町が今回の鑑定の舞台だ  松任市とともに合併により白山市に編入した街だ     まず金沢から電車で約10分、松任駅に降り立った  早速、白山市役所に向かう  新しい庁舎  駅からやや遠いが歩けない距離ではない  図書館が駅から近いのはいいが  商業施設は少ないようだ  駅前ロータリーがやや殺風景なのには些か驚いた  白山市は広い  内陸部には白山国立公園がある  鶴来は白山麓の玄関口  刀剣の街、蔵元(菊姫)もある  昔は温泉宿がスキーヤーで賑わいを見

          鶴来のかなたへ

          明智光秀公ゆかりの地 亀岡へ

           京都市内から電車で北へ約2、30分、今回は亀岡が鑑定評価の舞台だ。  京都内陸部にあるがこじんまりとして何処となく小京都を感じさせる。  亀岡駅近くには綺麗な公園があり、そこに「明智光秀公」が鎮座する。  街は静かで京都からの通勤圏内ということもあり  住宅地(ベットタウン)として相応の地価水準を維持している。  周辺には工場や大規模店舗、ロードサイド店舗が配置され  一応の賑わいを見せている。  人気サッカーチームのホーム競技場(サンガスタジアム)も最近できて  サッ

          明智光秀公ゆかりの地 亀岡へ

          路面電車の似合う街、鹿児島

          日本全国には路面電車が走っている街がいくつかあるが 中でもここ鹿児島の路面電車は私のお気に入りの一つである。 二両編成の電車だが、それぞれに個性があり カラフルでスタイリッシュで魅力的だ。 一日中電車を追いかけていても たくさんありすぎて お気に入りの車両を見つけるたびに 心が躍ってくる 車両だけではない 鮮やかな緑美しい芝生に覆われた軌道敷も 見ていて清々しい そこに颯爽と登場する電車 すれ違う姿、チン!と鳴り響く発車音 すべてが絵になり美しい 街中を縦横無尽に走り

          路面電車の似合う街、鹿児島

          長崎は今日も暑かった!

           気温30度を超える真夏日の中、長崎での鑑定調査が始まった。  長崎へは以前何度か訪れているが、今回は久しぶりだ。  博多から長崎まではリレー列車を挟んで「新幹線かもめ」に乗る。  道中、車窓から田園風景を眺めることができた。  普段、鬱蒼としたビルジャングルに囲まれた中にいる私にはこの田園風景は癒しそのものだった。空が低い!気持ちいい!    暫くして長崎に着いた。  長崎はつくづく坂が多い。夏場のこの時期には特に歩くのに堪える。  駅前の再開発ビルの変わり様には驚い

          長崎は今日も暑かった!

          悠久の都 京都の奥深さに改めて感動!

           初夏の京都、邸宅地の鑑定調査のために訪れる。  京都の川は見ていて飽きない、静かにゆっくりと時を刻んでいる  川沿いの道を歩く贅沢なひととき     川の流れは尽きることなく  いにしえの時代から脈々と時が動いていることを実感する    澄み切った空が私を出迎える  生きている実感をかみしめる    悠久の時を経て  はるか千年昔の物思う人々と同化する瞬間を味わう    一昔前と比べ京都はかなり変貌した  いい意味でも、そうでない意味でも  地価の上昇、インバウンド、

          悠久の都 京都の奥深さに改めて感動!

          ローカル線に乗る・米子

           米子に鑑定出張した。  米子駅から出発するローカル線・境線に乗った。境港までの二両編成の単線だ。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるのゆかりの地にちなみ、鬼太郎をモチーフにした沿線の駅名は妖怪の名称を愛称としていた。例えば、米子駅の愛称は「ねずみ男」という様に。  一時間に一本の、たった二両の電車の中に沿線近くにある中学校、高校の多くの学生が乗っていた。彼らは随分前からホームで電車が来るのを待ち、友達とスマホをいじりながら談笑している。ここでは時間が過ぎるのがとてもゆ

          ローカル線に乗る・米子

          べたな東京紀行

           急遽東京へ出張する。  刺激の多い憧れの街。   日本の最先端の情報が集まる魅力的な街。  どうしてもおのぼりさんになってしまう自分を戒める。  たかが東京、されど東京、大阪ものの性、悔しいが東京に一目し、 憧れざるを得ない。  時間とお金があれば色々満喫できるまち。  スタイリッシュな建物に魅了され、目移りする街をウロウロ歩き回るうちに知らず知らず手のひらの上で踊らされている自分に抗いたくなる。  行く度に新しい発見がある街、永遠の憧れを常に作り出そうとする街  鑑定

          べたな東京紀行

          鹿児島を闊歩する!(その2)

          鑑定調査のため、市内を歩き回る。 街の雰囲気を存分に味わう。 西郷さん、大久保さんなど幕末の志士たちにちなんだ名所が多い。 コンパクトな街の中に集約された名所旧跡。 こんなところにも、あんなところにも・・・。 いいなあ、この街の雰囲気 時間が経つのを忘れさせてくれる。 地元の人々の会話に耳をすますと 独特のイントネーションが心地よい。 観光客も戻ってきている。 食べ物もおいしいし、お酒もうまい! 大きな大きな桜島が街を見下ろしている姿は実に壮観だ。 これだけの観光資源が

          鹿児島を闊歩する!(その2)

          再び熊本

           熊本に出張した。新幹線で中国地方を通り過ぎる間、車窓から移り変わっていく風景を見ると、はるか向こうの山々から朝の息吹が立ち込めていた。濃く色づいた山々の緑の木々が曇り空の下、覚醒を始めようとしていた。  幻想的な世界に浸る間もなく、九州・熊本の地に降り立った。  熊本の街は以前来た時と同じ様に人々が行き交っていた。  東南アジア人らしい観光客が大勢で詰めかけていた。数年前に起きた地震の影響はもう既に表面的には見られなかった。  でも、特に南区内の住宅地を歩いていると、時

          お城と路面電車の似合う街   福井

          今回の不動産鑑定地、福井に降り立つ。 いきなり役所に向かおうとすると、お城の石垣が颯爽と出迎えてくれる。 そういえば、この街にも路面電車が走っている。 石垣は堀で美しく囲まれ、広々とした空間に心が癒される。 朝もやの光が眩しい。 美しい街だ! いにしえの加賀の繁栄を思い巡らす。 一歩一歩この地を歩く幸せをかみしめる。 北陸新幹線延伸で福井の街は今注目を浴びている。 元々魅力的な街並みで歩くのが楽しく感じられる街。 ビルの集積度も程よく空が明るくて心地よい。 兎に角、過ご

          お城と路面電車の似合う街   福井

          筑後の果てへ

           福岡南部・筑後市に鑑定出張した。  博多経由で「羽犬塚駅」へ到着した。背中から羽を生やした犬の銅像が駅前で私を出迎えてくれた。  羽犬塚の名前の由来は、豊臣秀吉が羽の生えた犬が走るのを見たと言う伝説によるとの話もある。面白い地名である。ただ、街は平凡に映った。  駅近くの小奇麗なビジネスホテルに宿を取った。近くにスーパーもあり、市役所からも近く便利だったからだ。ここで一泊し不動産鑑定評価のための調査活動に入った。  ホテルの周りに飲食店がない事に焦りを感じ大通り沿い

          筑後の果てへ

          伊予の海と贅沢な街 松山

          伊予の海 とりとめのない海 そこにあるのは ただ噛みしめようもない 伊予の海 ひっそりと佇む僕 もがいても もがいても 伊予の海はただずっと見守ってくれるだけ ただそれだけでいい ずっとそのまま そのままでいてくれ  松山への道中、海岸線を走る車窓から見た伊予の海を書いた私の詩だ。  そんな感傷に浸っている間に松山に到着した。  やるせない伊予の海とは真逆に見える心地よさ溢れる贅沢な街、松山。  路面電車がおしゃれに走り、生活領域が区画され観光資源も豊富だ。  道後温泉は

          伊予の海と贅沢な街 松山