火曜日のパン屋さん
お久しぶりです。
書こう書こうと下書きを溜めていたら一年が経っていました。へへ。今日はぼくとパン屋さんのおはなし。
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ぼくは毎週火曜日の帰り道でパン屋さんに寄る。それは毎週、よしっと力が入る用事があって、その帰り道にちいさなご褒美が必要だから。
ふぅーーーっ。と息を吐き出して甘いパンを頬張る。それはもう口いっぱいに。
次にアイスコーヒーをはべらせて、またパン、アイスコーヒー、パン、その時間でゆっくりといつもの自分に戻っていく。寄るのはいつも同じパン屋さんで、毎週ひとつだけと決めている。
いくつもある中から今日は何にしようかなあと頭を悩ませて、ようやく選んだひとつを味わってたべるのが一番贅沢だなあと思うから。そして、夜ご飯は夜ご飯でたべたい(よくばり)。
とはいえ、ぼくがこの習慣を始めたのは5月ごろからで、今が7月だから食べたのはまだ8種類ほど。まだまだパン全種類制覇の道はながいのです。(長ければ長いほどよいぞ)
そして何が好きかって、ここのパンはどれもモッチリとしていて、自然な素材の甘さが口の中いっぱいにひろがる。
とてもおいしい。とっても。きっと何か他のお店にない"なにか"が入ってるんだと思う。よくわからないけれど、世界平和だと思う。
おいしいパンを売るお店では、店員さんもやはり素敵と古代ローマ時代から決まっている。いつも素敵な笑顔と声のトーンで幸せな気持ち(とパン)を袋に入れてもらってかえる。
お会計をよく同じ店員さんがしてくれる(毎週同じ曜日時間なので)。交わす言葉はいつも同じ定型文だけなのだけど、何度か訪れるうちに心の中で「今週もいらっしゃいませ」「今週も来ました。毎週おいしいパンをありがとうございます。」を暗に交わしているような気持ちになっていた。
きっと特定の場所にいくことでしか話せなくて、関係性が決まっているRPGのテンプレートのような会話が心地良くてすきなのだと思う。
(勝手に感じているだけなので訴えられたら負ける。誰に。)
とにかく、毎週心の中でスーパーサイコパステレパスを繰り広げ、ご都合主義のナレーションとともに毎週パン屋さんのかえりはルンルンとしていたのだが、本日、事件が起きた。
お会計の最後にその店員さんから
「いつも、火曜日なんですね...!」
とテンプレとちがう言葉をいただいたのだ。
ええええええええ、青天の霹靂。映画だったら何か始まりそうな台詞。
映画ですか?と咄嗟に聞きそうになり踏み止まる。待て、落ち着いて。
「火曜日はこっちの方で用事があって...(びっくりしすぎて真顔 笑顔であればか)」
「なるほど!そうだったんですねー!○○がんばってください!」
...っっ。。完璧すぎる(何が)回答にふらっとしながらなんとか「お姉さんもいつもお疲れ様です...!」とかえしてお店をでて、おぼえていてくれたんですか!からはじまり口から変な大きな声がでないようにパンでふさぐ。
こうして本日は認知をいただいたファンの気持ちで帰路につきました。今週もおいしいパンをありがとうございます。
帰って曲作りをがんばろうとパンを頬張る。
またね。
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