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はじめて、自分で人生を歩いていると感じている。

25歳の誕生日は北海道で迎えた。

ここ数年は社会との繋がりが比較的薄く、狭く深い人間関係のなかで内向的な側面の自分が強く出ていたように思う。

そこでの気づきや体験もとても大きなものだった。
具体的には、幼少期からの抑圧癖が身体や脳の思考パターンに今も影響を与えていたこと。

自分も周りも幸せにならないと頭ではわかっているのに取ってしまう行動。

何をしていても強い罪悪感があり、自分の中に「私は犯罪者みたいなもんだから〇〇する資格はない」「社会に出ても害なだけだけど、引きこもっているのも社会貢献じゃないし害だし何をしていても害でしかない、どうしたらいいかわからない(言葉がキツいことに無自覚)」というような思考が常に渦巻いており、何か選択するたびに責めてしまう。

常に身体は緊張し、思考力も下がっていて状況を改善するために考えることがうまくできなかった。
常に金銭的にも困っていた。
人にもうまく頼れず、それでいて自分ではどうにもできない状況で最終的に爆発して人に縋ってしまう瞬間もあった。

このような状況の根本原因となる思考と身体の癖がわかり、感覚的には脱洗脳のような感じで、「ええ!みんなはこういうふうに感じながら生きているのか!」と日々覚醒のような体験を繰り返し、自分の内面も、自分を取り巻く状況も改善されてきた。

これが2023年の末の所感。
その時期に、もっと外に出て色々な人と関わって、社会の中で生きたいと思うようになった。

私はこれまで健全じゃなかっただけで、本当はもっと頭が働くし、本当はもっと身体も動きたがっているし、経済的自立を楽しめるかもしれないと思えるようになった。

2024年1月16日、誕生日の2日前、人生ではじめて一人で飛行機に乗った。
今、人生ではじめて週5で働いている。

実際、新しい生活が始まると、人との関わりの中で「なんでこんなに不器用なんだ…」と思う瞬間があまりに多い。咄嗟に出てくる言葉が「ごめんなさい…」だってところに如実に現れている。

それでも、周りの環境はとても穏やかだし、人に恵まれ、前を向こうとする今の感覚が清々しい、けっこう、いい感じ。

部屋を掃除しよう、とか、丁寧にものや人と関わろう、という瞬間が増えてきて、歩き方も変わってきた。

しっかり週5で働いて、お金を貯めてプロから打楽器を習おう。

思えば、高校も芸術科、大学も芸術大学で、自分の価値と音楽が常に結びついていた。

入試で実技試験があるからと中1から入試対策をし、常に全国のライバルと比べては一喜一憂していたことを考えると、「何もない自分」「音楽関係なく存在していていい」という感覚の豊かさを、今、久しぶりに味わっている。

音楽とは直接関係のない仕事は、会社が求める動きをした分だけ、わかりやすく成果が出る、そしてコンスタントにお金が入ってくる。とてもありがたいことだ。そこで自分の価値が揺らぐことはない。

寮のメンバーは、私の過去をほとんど知らない。
とても新鮮で、とても心地良い。

自分は、思っているより過去に縛られていた。
今は、人と比べず、穏やかなコミュニケーションや生活を楽しんで、一歩一歩ステップを踏んでいきたい。

とても耳が痛いのだけど、「アーティストだから出来ないことがあってもしょうがない」と半ばアイデンティティの一部にしていた(自分含め)誰も幸せにならない癖と向き合い、日常に散らばる人間として大切なことをひとつずつ学んでいくなかで自分の表現したいことをこれから見つけていきたい。




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