管巻

すぺ〜すじゃんく

管巻

すぺ〜すじゃんく

マガジン

  • 七日目の庭

    雑記

  • 創作

    さくっと短編

最近の記事

七日目の庭

20230202  2023年だって〜?!サボったとかではなくもう辞めたんじゃないの?くらいの月日が経過している...。友達がnoteで文章を書いていて、それを読むのが好きなので、久しぶりにわたしも書いてみる。  恋愛ごとで幸せな思いをした試しがないです。好きになる人はわたしを好きにならない人ばかりで、でもわたしはわたしのことを好きにならないという、その人の正当性みたいなところを好きになる。なんて真っ当な感性なんだろうと大いに安心して。  自分のことが好きで、一等慈しんで

    • 七日目の庭 : 社会人n日め

          こんにちは。GW唯一の一つも予定がない一日なので文章を書いてみようと開きました。脈絡も何もないけど、最近の出来事をつらつらと。  配属が発表されました。就活の時からずっと希望していたところ。まさか一発目で行けるとは思っていなかったので驚いた、と同じくらいやっぱり。という傲慢な気持ちもある。人事に「すごく忙しいけどね^^でもそのあたりも上手くやれると思う」て送り出された、激務で有名な会社の中でもそこまで太鼓判押されるってどんな部署ですか?  人事からわたしへの評価が

      • 七日目の庭

        2022〜 202200101  あけましておめでとうございます。日付が変わる頃まで親戚で飲んで、4:00まで昏睡してました。誰に何も言われてないのに勝手に日本酒縛りしてしっかり死んでしまった、まだ寝てないので元旦の日記ということでいいですよね❔  まだちょっと酔いの残る状態で読んだ山内マリコさんのエッセイが良かった。東京という街は心底居心地がいいです。地元にいる時わたしは、なぜか漠然とずっと寂しくて、友達も家族もいるのになんで?と思ってたな。壁を一枚隔てた向こうに自分を

        • 七日目の庭 : 2021振り返り

          2021ダイジェスト 1〜3月 就活が嫌 身動きが取れない 4〜6月 就活  7〜8月 ニートの夏休み(アイナナ帰沼) 9月 引っ越し 10〜12月 卒論(ハイキュー再燃)  50字で収まる1年を過ごしてしまったってコト?と愕然しています。でも大きな心の動きがあった出来事もある就活とか。就活とか。今までなんとなくで生きてきたツケが全てまわってきた出来事だった、今はもう喉元過ぎてしまったけど()、初めてなりふり構わず必死でやった出来事は就活です。(....…)  就活の方向

        七日目の庭

        マガジン

        • 七日目の庭
          9本
        • 創作
          5本

        記事

          七日目の庭

          202112〜 20211209  日記はとりあえず公開して日毎付け足していくスタイル。前回長すぎて一回しまった。日記読み直すの楽しいので、未来の自分娯楽のためにまた書いてこ〜。 卒論だいたい書き終わった。指導教員に見てもらえる機会が少なすぎて、これで単位こない言われても知りませんの出来になった。書いてる本人は読んでて楽しいけどみんなどんな感じ❓口述試験あるの不安だな〜。  元々極端にメンタルが死ぬタイプではないけど、最近めちゃめちゃ気持ちが安定している。のが半年くらい

          七日目の庭

          明日の記憶

           1  雨が。  雨が降っている。  車は死んだ義兄を乗せて、雨に降られる街に消えていく。雨を吸い込んだ喪服が一層重くなる。 「ミツ。私たちも行こう」 「凪」  喪主として夫の葬式を執り行った姉は、疲労の滲む顔でそれでも毅然と美しかった。明日馬の、死んだ義兄の愛した強さだ。  明日馬はその日のうちに骨となり、二つの壺に分けられた。一つは姉の家の仏壇に飾るもの。もう一つは明日馬の実家に渡すもの。  「受け取ってもらえないかもしれないけど」  ごく小規模な式は終わ

          明日の記憶

          七日目の庭 : 八月の日記

          202008️02  次の土曜日に海へ行くことになった。体型コンプを拗らせて実に六年水着を着ていない話を一緒にいく友達にしたら、それは買おう。今年は買おう。と言われたのでアマゾンですぐに届く安い水着を探しています。布、すくな❕と深夜に絶叫が聞こえたらまず私の家です。今すぐ布の面積が増えるか私があと五十キロくらい痩せるかしてほしい。というか二十歳までの期間を海に行かないか行っても短パンとTシャツで過ごした私のコンプレックスの根深さ、一周回って、なんかすんげ〜〜・・・になる。

          七日目の庭 : 八月の日記

          愛の降る季節

           この人が雨を連れてきたんだ。 教壇に立つあの人を初めて見た時、そう思った。 きっとこの人が、雨の季節を呼び寄せたのだと。 「弥永です。よろしくお願いします」  地方のとある女子校への、季節外れの着任。弥永という先生は、進級早々病気で入院した担任の代わりにやって来た。短く自己紹介をした弥永先生は、一見すると地味な人だった。年代は二十代後半ぐらいだろうか。肩の上で切り揃えた髪に、白とグレーで固めた衣服。それでも白い頬はほんのりと色づき、よく通る声が漏れる唇がめまいがする

          愛の降る季節

          心臓に消えない愛を

             ママが死んだ。まだ四十にもならなかった。  ママはまるで魔物のように美しい人で、私はずっと、この美しい人が人間だなんて、私の母親だなんて思えなかった。この人は若く美しいまま生きていくのだと思っていた。私は、桐箱に納められたママの頬が、まだやわらかく、冷たくくぼむのを見てようやく、ああこの人も人間だったのか、と思ったんだ。 「おねえちゃん」  まだ小学生になったばかりの妹の都が私の喪服の袖をくいと引く。不安げな顔をしていた。膝を折り、良い子ね、と一等優しく頭を撫で

          心臓に消えない愛を

          ねこのはなし

          そとで猫が鳴いている。けんかだが発情だかわからないが、ぶみゃあぶみゃあとやたらと濁音のおおい声で鳴いている。 クローゼットで眠るまさむね(最近のおきにいりの寝どこである)を見ると、グリーンのひとみをまんまるに覗かせていた。そとに返事をするようにナー。と鳴く。なんだなんだと言うのである。 まさむねはクローゼットからぴょこんと降りて部屋のとびらへ向かう。途中でいちど立ち止まって、やはりこちらの窓でいいか、ええいでも。と逡巡したようすを見せたあと、 それでも行かなければという

          ねこのはなし

          死にゆく人

             最寄りの駅から坂を登り続けること十五分。お兄さん、着きましたけど。愛想のない運転手の声で微睡みから目が覚める。領収書をもらい、帰りも迎えに来るように頼む。同じ道を下ってゆくタクシーをぼんやり見送った。しんしんと雪が降っている。到着地である『水無瀬』の屋敷にも、うすらと雪が積もっていた。  出迎えたのは老年の使用人だった。屋敷の中は玄関まで温かく、預かられたコートの代わりに手触りの良いタオルを渡された。濡れた体を軽く拭いていく。広い屋敷は静かで、限られた人間の暮らしを

          死にゆく人