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第三十一回文学フリマ東京参加と感謝のご報告



第三十一回文学フリマ東京(以下文フリ東京)に来てくださった方も、今回は来場を見合わせた方もこんにちは。これです。コロナ禍で開催も危ぶまれた今回の文フリ東京ですが、私これもウー38「胡麻ドレッシングは裏切らない」で参加させていただきました。はい、参加していたんですよ。実は。

今回のnoteはその簡単な振り返りとなります。よろしくお願いします。



東京が500人規模での感染の広がりを見せる11月21日、私は東京に前乗りしていました。リュックとバッグには多くの荷物。収まり切らなかったので、持ち帰り用にエコバッグも持っていっての出張です。

前回の文フリ東京では、あまりにも手作り感あふれるブースで見向きもされなかったため、今回は反省点を生かして、しっかりと準備をしてから臨みました。


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新刊の表紙も簡単ながら自分で作成し、


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目を引くポスターや、自己紹介用の名刺も自分で用意。しまや出版さんには今回も大変お世話になりました。この場を借りて御礼を申し上げます。(ポスターの方は太字だとツイッターに載せるときに字がつぶれてしまったので、そこは反省点かな)

今度こそは売れる。前回の販売部数が2部だったので、今回の目標はその倍の4部。開場時間も短いし、見本誌コーナーもないけれど、この一年間noteだけでなく、小説家になろう様やエブリスタ様でも定期的に作品を投稿してきたので、認知度も上がっているはず。期待と少しの不安を胸に、ホテルのフカフカのベッドで眠りにつきました。


そして、迎えた11月22日。文フリ東京。空は清々とした青空です。感染予防のため、8:20からの事前準備の参加は今年は見合わせました。すみません。

モノレールの中ではお気に入りの曲(the pillowsの「ハイブリッド レインボウ」とか、a flood of circleの「花」とか、フラワーカンパニーズの「深夜高速」とか)を聴いて士気を高めながら、10:45頃に会場である東京流通センター第一展示場に到着。


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今回は感染予防のため、来場者受付と出店者受付が分かれていたので、出店者である私はスロープを上がって、会場イン。マスクと検温。そして、接触確認アプリ「COCOA」のインストールの確認を受けて、ブースであるウー38を目指します。これがなかなか遠かった。

ブースに到着すると、家やしまや出版様からちゃんと段ボールが届いていて、まずは一安心。特に家からの三箱は15㎏の重さを、ゼイハア言いながら500m先のファミリーマートまで運んだので無事に届いていたことに心の底から安堵しました。次の機会があったら、分割して持って行こう。

すでに来場していた隣のウー39、「wishing spring」さんに挨拶をしてから、ブースの設営を開始。ポスターを飾り、イーゼルに本を並べ、テンプレートですが値札も用意し、30分くらいでブースの設営は完了。


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まだ見栄えが悪い感じはしますが、去年に比べれば格段の進歩です。特に効果を発揮したのが、見切れていますけど、アルコール除菌のウエットティッシュですかね。立ち読みされたり、お買い上げいただいた本は、これで拭くことで、感染予防に少しでも寄与できたと思っています。心配して送ってくれた親に感謝したいです。

あと、本に帯がついていますが、これはしまや出版さんがご厚意でつけてくださいました。帯があるだけで人の目を引いてくれたので、ありがたかったです。別のブースにも同じ帯がついている作品があって、全ての作品につけている様子でしたけど、それでも。


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(※ちなみに去年のブース)


設営が完了した後は、「wishing spring」さんと、反対側の隣ブース、ウー37「文芸高等遊民」さんに名刺を渡して、認知してもらいます。お二方とも快く受け取ってくださいました。今回名刺は30部ほど刷ったのですが、あまり配る機会がなかったので、次回はもっと減らしてもいいかもしれない。

その後はトイレに行ったり、フラフラと会場内を軽く見て回ったりしていたら、いつの間にか12:00。席について、第三十一回文学フリマ東京のスタートです。


実は、最初はウのコーナーまで人はなかなか来ないだろうと、ちょっとブースを開けていち早く目当ての作品を買おうとしていたんですよね。でも、意外と三分くらいで来場者の方がこちらまで来てくださって嬉しかったです。皆さんマスク姿で、服には「B」と書かれた青いシールをつけています。この「B」、文学フリマの「B」かと思っていたら、単なるアルファベット順でしたけどね。

思い思いに会場を巡る来場者の方々。何人かは私のブースにも目を向けてくださいました。ポスターに視線を送っている方々がけっこういてくださって、効果てきめんです。ちゃんとしたポスターを作ってよかったなと心から感じました。

開始から15分ぐらい経った頃、隣の「wishing spring」さんが話しかけてきてくださいました。何でもWebカタログを見たときから気にしていたとのこと。簡単に作品の説明をしたら、なんと快く『アディクト・イン・ザ・ダーク』を購入してくださいました。前回は最初に出るまで三時間ほどかかったのが、今回は何と15分。かなり幸先の良いスタートで、本当にガッツポーズを作るほど嬉しかったです。お釣りの200円を少し忘れてしまうというハプニングもありましたが、お買い上げいただいた「wishing spring」さん、本当にありがとうございました。


その後も、時間を置くことなく二部目が売れ、開始一時間も経たないうちに、早くも前回の販売部数に並びました。これは目標の4部達成にも期待が高まります。

ただ、そこから先がなかなか続かず、暇すぎて聞こえないようにピロウズの横アリのセトリを口ずさむ始末(これで3時間ぐらい潰せた)。やっぱりまだまだ認知されてないんだなと感じてしまいます。そりゃまだ二回目ですからね。

その後は「文芸高等遊民」さんをはじめ、ポツポツと売れていき、2時ごろには目標である4部を達成。こんなにうまくいくとは正直予想していなかったです。どこまで行けるか、だんだんと楽しくなってきていました。


その後は一時間ぐらい全く売れない時間が続き、少しブースを離れて買い物の時間へ。購入いただいたお礼の意味も込めて、「wishing spring」さんの『アウェイ』と、「文芸高等遊民」さんの『迷子』を購入。特に『迷子』は先日、ツイキャスを実施した際に試し読みをさせていただいて、そのシビアな世界観に惹かれていたので、入手できてよかったです(ツイキャスを見たと言ってくださる方もいてくれて嬉しかった。あんなに拙かったのに)。

他にも嬉しかったことと言えば、一気に三冊売れたことや、ブログを読んでくださっている方がいたことですね。特にブログの方は誰にも読まれていないと思っていたので、かなり意外でした。最近、あまり更新できてなくてすみません。

また、その方に言われたのですが、「この本(『これ作品集 午前四時三〇分のモノローグ』)、本当に1000円でよろしいんですか?」と。ええ、よろしいですよ。ぶっちゃけ印刷代だけでも三倍、出店料や交通費を含めたら四倍くらいの値段にしないと黒字にはなりませんけど。こういうのはお金じゃなくて、心ですから。

すみません。嘘つきました。やっぱり合計で八万円くらい飛んでいるので、買ってくださらないとなかなかキツイです。本音ではもっと売りたかったです。同人誌販売で黒字を出すなんて、私には一生かかっても無理な気がします。だって、別次元の話ですもの、もはや。本当に凄いことですよ。出店してみればわかります。


話題を戻します。その後も座りっぱなしだったり、たまに席を離れて去年と同じ旨辛チキンを食べたり、お目当ての作品を購入していると、あっという間に時間は流れ、気づけば16時過ぎに。少しずつ撤去を始めるブースも出てきています。

ただ、私は最後まで出店していました。逆に考えたんです。ブースが少なくなる終了間際こそチャンスだと。そして、その思惑通り、終了10分前に男性二人が私のブースを訪れてくださいました。時間的にもこれがラストチャンス。願いを込めながら、見守っていましたが、結局お二人は購入してくれず、帰られました。うん、これはさすがにちょっと傷ついたかな。立ち読みまでしてくれたなら買ってくれても良かったじゃないですか、お二人さん。えぇ。

最後の最後に傷ついたまま、文フリ東京は閉場の時間を迎えました。最後まで粘っていたおかげで、撤収もかなり遅くなり、ちょっと迷惑をかけてしまいましたかね。私より遅い人いないんじゃないかってレベルだったので、ここは改善点です。


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さて、コロナの影響で参加者が、前年度の半分にとどまった文フリ東京でしたが、私は前回よりも多くの部数を売り上げることができました。全体からすれば、全然まだまだではあるんですけど、個人的にはけっこう奇跡的な数字だと思っていますね。まあ一部売れること自体が奇跡ではあるんですけど、今回はその奇跡がかなり起こりました。一年間の成果が少しは出せたのかなと思います。

でも、光があれば影があるように、前回よりも売れた分、売れない時間帯の落ち込みは激しかったです。もう一部も売れないで終わってしまうじゃないかと思うくらい。自分の書いた本を手に取ってもらえる喜びと、素通りされる悔しさを前回以上に味わえました。でも、トータルで言えば楽しかったですけどね。前回よりもずっと。


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※今回の戦利品

「よるのさかな」さん『求職者の福音』

「文芸高等遊民」さん『迷子』

「wishing spiring」さん『アウェイ』

「meri-kuu」さん『ひからないデッドエンドの世界でも』

「いわのふみや」さん『邦画の値打ち2020』

「スタジオおじや」さん『感傷マゾvol.5』

「清水恵利子」さんの『つながらない』も購入しました。


楽しかった文フリ東京でしたが、数多くあります。まず、一番大きいのは一人での出店だったので、ブースを空ける時間があったことですかね。隣の「文芸高等遊民」さん曰く、私がいない時間に立ち読みをしてくださった方もいたそうですし、なによりもっと多くのブースを見て回りたかった。

それと、他の方のツイートでブース番号が分からず迷ってしまう人がいたとあったので、もっと大々的にブース番号を宣伝しても良かったのかもしれません。

また、店番に夢中になって、開催中にSNSでのつぶやきが一切なかったのはいただけませんね。もっと一時間おきにでも、ハッシュタグをつけて呟くべきでした。そうすれば、もっとお客さんが来てくれたかもしれないのに。

そして、これが一番の反省点ですが、日ごろの行いがあまり良くなかったことが大きかったなと。別に悪いことはしていないですが、とにかく何もしてなかった。もっと、映画や小説、他の方の作品の感想をつぶやくべきでしたし、日常的なツイートもして、人柄みたいなものも伝えればよかった。やっぱり小手先の宣伝ではどうにもならず、日ごろの積み重ねが出る舞台だなと改めて実感しました。もっと作品も投稿しなければいけませんね。


というわけで…...


11月26日から、こちらのnoteにて新連載をはじめます!!


連載するのは今回頒布させていただいた『スポットライトが見えずとも~上総台高校アクター部がいる!~』の長編バージョンとなります。もともと今回頒布した冊子は前日譚的位置づけで、こちらの方が本編という認識だったんですよね。私にとっては。まだ初稿段階ですけど、今16万字くらい書いてます。それでも、全然終わりが見えないので、かなりアタフタしていますが、何とか頑張りたいと思います。何卒、よろしくお願いします。


また、今回頒布させていただいた6冊は、準備が整い次第STORES.jpでの通販も行います。

リンク↓

焙煎胡麻ドレッシングは裏切らない

準備ができるのはおそらく来週以降になると思いますが、『柘榴と二本の電波塔』『なれるよ』『あの広い屋上に花束を』は、もうイベントでは頒布しない予定ですので、もしほしいという方がいれば上記のサイトからお買い求めください。


それでは、最後に全出店者の思いを勝手に代弁して終わりたいと思います。


参加者の皆さん、もっとお財布の紐を緩めてください!

我々出店者は、多くが思った以上に売れずに困っています!

後のことは気にせずに、ガンガン散財してください!

お願いだから!



お読みいただきありがとうございました。




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