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【11/19更新】11/24(日)、第二十九回文学フリマ東京@東京流通センター第一展示場に参加させていただきます。


どうもこんにちは。ご無沙汰しております。これです。最近noteにあまり顔を出せていなくてすみません。映画は一応観てはいるんですが、感想を書く時間があまりないんですよね。

というのも、今回私これは、11月24日(日)東京流通センター第一展示場で行われる第二十九回文学フリマ東京に参加させていただくことになりました。現在はそちらで頒布する本の制作にあたっているという状況です。


そもそも文学フリマとは何なのか。ご存じない方に説明しますと、

文学フリマとは、全国で開催されている文学作品の展示即売会です。
文学フリマの「場」には一般商業流通には乗らない作品がたくさん集まります。
自費出版の書籍、ホチキスで綴じたコピー誌、手製本の書籍、CDや電子書籍、Tシャツ、豆本、その他……。
本屋さんでも通販でも出会えない、さまざまな形の〈文学〉が一堂に会し、販売・配布されます。 (文学フリマ公式サイト「文学フリマとは」より引用)


というものです。コミケ等の文学バージョンと思っていただければ、分かりやすいかと思います。といっても、文学フリマはオリジナル、一次創作が中心ですが。当日のブース番号はオ-36、『胡麻ドレッシングは裏切らない』という謎の出店者名で参加させていただきます。なんでこの訳が分からない出店者名にしたかと言うと、私が胡麻ドレッシングが好きで世界で一番信用しているからなんですけどね。常備してます。


それはさておき、初参加の文学フリマ東京、現在の予定では中編三冊と、それらをまとめ、プラス短編一作を収録した作品集を頒布させていただく予定です。まだ、全ての入港は終わっていませんが、現時点での詳細を以下に記させていただきます。



―ラインナップ―


①『あの広い屋上に花束を』

(A5判、84p、500円)


 春が来て、僕は中学生になった。小学校での友達とは離ればなれになってしまい、まっさらな状態からのスタートだ。クラスでの自己紹介も素っ気なく終えてしまった僕に、近寄ってくる生徒はいなかった。だが、いつしか僕にも友達ができた。野本君だ。美化委員で一緒になった僕らは少しずつ仲良くなっていく。本が好きでいろいろなことを知っている野本君。僕は彼を尊敬し始める。 だけど、野本君はいじめを受けていて……。  ある中学生の切なく悲しい一年。やがて、彼の胸は張り裂ける。


振り返ってみれば、私も学生時代はいじめこそ受けていなかったものの、あまりいい学校生活を送れていませんでした。会話の輪には入れず、屋上へ続く階段で、休み時間を一人で過ごしていたことを思い出します。楽しい、日の当たる学校生活を送ってきた人に、こんな子もいるんだよと分かってほしいというのが、この話のスタートでした。

今回頒布させていただくのは、以前こちらのnoteで発表させていただいた同名タイトルの短編を加筆修正したものです。3倍ほどの文量で、新たな要素も追加していますので、オリジナルとはほとんど別物になっていると思います。楽しい学校生活を過ごした方も、そうでない方も手に取っていただけると幸いです。ティアドロップの表紙が目印です。よろしくお願いします。




②『柘榴と二本の電波塔』

(A5判、84p、500円)


 関綾香は出版社で働く25歳。文芸雑誌『柘榴』の編集部員として、忙しい日々を送っている。ある日、関は編集長である道岡から人気作家・三澤諒の担当に着くように言われる。自らもファンである三澤と一緒に仕事ができると胸を躍らせる関。 自宅兼仕事場のタワーマンションに向かうと、端正な顔立ちの三澤が迎えてくれた。整頓された部屋。暖かいコーヒー。見晴らしのいい景色。関の期待はますます大きくなっていく。  しかし、三澤にはある秘密があった……。その秘密を知った関は……。  これは全ての「作る人」へ向けた「はじまり」の物語。



noteでいくつか話を書いた後のことです。見返して見ると、これって本当に自分が書いたんだろうかという疑念を持っていました。でも、それはちゃんと自分が書いたもののはずで、ならば書き手を主人公に据えようと思ったのが、この話のきっかけです。結果、小説家と編集者の四万字以上にわたる物語となりました。

今回頒布させていただくのは、こちらもnoteに掲載させていただいた、同名タイトルの加筆修正版となっております。こちらは細部を変更しただけで、話の筋にはあまり手を加えておりません。

「文学フリマに来る人は、多くが何か書いている人」という言葉を以前どこかで目にしました。この話はまさにそんな「何かを書いている人、書こうとしている人」に向けたお話です。少しでも気にかけてくれれば嬉しいです。もちろんそうでない方も含めて。窓際の表紙が目印ですので、何卒よろしくお願いします。




③『なれるよ』

(A5判、92p、500円)


線路沿いの部屋に兄弟が暮らしていた。社員としてつづがなく働く兄の仲島洋一。一方弟の仲島祐二は定職にも就かず、日がな一日中動画を見て、怠惰な生活を送っていた。洋一は祐二に働いてほしいと思いながらも、一緒に過ごす日々を嫌いになることはできない。 そんなある日、祐二が働きたいと言い出す。それに応じ、アドバイスを送る洋一。二人の平凡な日々は終わりに向かっていく。 そして、事件は起こった。 どこまでも「普通」な人々が繰り広げる「普通」ではないストーリー。



きっと、誰もが「理想の自分」を持っているんだと思います。でも、現実の自分は理想とは程遠くて、時々自分が嫌になる。「理想の自分」になることができたら、周囲はもっと認めてくれるだろうに。そんな悩みを抱えている人は少なくないでしょう。この話の登場人物たちも同じような悩みを抱えています。理想と現実の距離に苦しみ、悩んだ彼らの行く先は果たして……。

さて、今回頒布させていただくのは、こちらもまたnoteに掲載させていただいた『今日の可哀想は美味しいか?』に加筆修正を施し、さらに改題したものです。25000字程度加筆させていただいたおかげで、より刺さる内容になったと自負しています。青い空の表紙が目印ですので、当日は何卒よろしくお願いします。





④『これ作品集 午前四時三〇分のモノローグ』

(A5判、312p、1000円)



上記の三作品と、書き下ろし短編『No Slander!』を収録した作品集になります。短編は冬が舞台。内容は当日のお楽しみです。312pとなかなかのボリュームですが、見本誌コーナーに展示しますので、ぜひとも手に取っていただければ幸いです。星空の表紙が目印です。当日は何卒よろしくお願いします。



以上で、第二十九回文学フリマ東京で頒布させていただく全4冊の紹介は終了です。もし気になってくださったのであれば、ぜひブースまで足をお運びいただけると嬉しいです。何卒よろしくお願いいたします。



※少しでも関心を持っていただいたのなら、下記のWebカタログから「気になる」ボタンのクリックをどうかお願いします。

Webカタログ「胡麻ドレッシングは裏切らない」



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私が文学フリマを知ったのは今年の5月のことでした。第28回文学フリマ東京がツイッターのトレンド入りをしていることに興味を持ったのが始まりです。タイムラインを覗いてみると、本を媒介にして書き手と読み手が楽しそうに交流している姿がいくつも投稿されていました。それが私の目にはとても好意的に映ったのです。

そこから私の中に「文学フリマに参加したい」という思いが芽生え始めました。その思いは日に日に大きくなっていき、ある日、ただただ勢いだけで参加の申し込みをしている自分がいました。抽選なしで参加できることに若干慄きましたが、やるしかないと覚悟を決めました。

そして、その文学フリマは目前に迫っています。初参加ですが、全ページ、全文字に気持ちを込めるだけ込めました。やれるだけのことはやったという思いがあります。よろしければ、当日その成果を見に来ていただけたらと思います。いくら売れても困らないだけの部数を持っていきますので、いつ足を運んでくださっても大丈夫です。

では、11月24日(日)東京流通センター第一展示場でお会いしましょう。

何卒よろしくお願いします。


文学フリマ公式サイト

Webカタログ「胡麻ドレッシングは裏切らない」



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