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第二十九回文学フリマ東京出展と感謝のご報告


こんにちは。これです。タイトル通り11月24日(日)東京流通センター第一展示場にて行われた文学フリマ東京に出展させていただきました。今回のnoteはそのご報告です。最初に言ってしまうと、あまり売れなかったので反省がメインになりますが、それでもよろしければお付き合いください。



当日の夜、期待と緊張でなかなか眠れなかった私。眠い目をこすりながら6時の新幹線で、長野から会場である東京流通センターに向かいました。


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看板を見ていよいよという気持ちが高まります。会場内に入ると、既に人が20人くらいいて、皆さん和やかに談笑していました。私はあまりしゃべれなかったですけど。この日は8時30分からの会場設営からの参加でした。何も物がない開場は4ホールぶち抜きで文字通りがらんとした雰囲気です。

軍手を配られて、机や椅子を設置します。普段デスクワークをしている私にはなかなかの重労働で、翌日めでたく筋肉痛となりました。それでも、10時前に設営を終えると、今度は各人のブースの設営に入ります。私は搬入方法を直接搬入にしていたので、自分の机に行くと下に段ボールが置かれていて、開けてみると、ちゃんとした本になっていて、鳥肌が立つような感動を覚えました。それと、作品集300ページもあると分厚っ、とも。

テーブルクロスを敷いて、イーゼルに本を立てて、さらにその前に本を置きます。用意したコルクボードに簡単な紹介を留めて、値札も表示。さらに持参したホワイトボードにも立ち読みOKなどの文面を書き込み、ブースの設営は無事終わりました。


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設営したときには手ごたえがありましたが、いざこうして見てみるとなんと酷いことか。まず手書きの文字が多すぎますよね。あらすじなんかも汚い字で見づらいですし、値札もチープで購買意欲を削ぎます。極めつけは、コルクボードに貼られた画用紙。ふざけてんのかという気分です。やはり印刷した文字の方が見栄えはいいですし、目に入ってきやすいですよね。次回からはシールや値札もちゃんと作っていきたいと思います。

それと、隣のブースの人はチラシやポスター、名刺なんかもしっかりと準備していました。私もあった方がいいとは分かっていたものの、執筆に時間を取られ準備できず。まあ買われなかった以上ただの怠慢なんですけどね。宣伝も含めて、今回は本の外で勝負は決していたのかなと思います。

さらに、本自体もあまりいいものではなく。今回、何もわからなかったので印刷所さんのテンプレートを選んで表紙を作ってみたんですよ。で、出来上がった表紙を見てみたらまあタイトルが小さい。これでは印象に残らないのも当然です。ただ、これは印刷所さんが悪いわけではなく、かまけて表紙を作らなかった私がいけないですね。次回は花子なりなんなりを使って、ちゃんと自分で表紙を作っていきたいと思います。

加えて、今回見本誌に312ページの作品集『午前四時三〇分のモノローグ』を提出しましたが、これも不味かったのかなと。だって、良く分からない未知の参加者の300ページ以上の分厚い本を誰が手に取るでしょう。きっと見本誌コーナーでもその厚さ、重さから敬遠され続けたはずです。単行本を3冊出しておけばよかったなと今になって思います。ここも反省点ですね。


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見本誌を提出し終わり、一度会場の角から見渡してみると、いろんな本が並んでいるのが見えて、文化祭のようでしたね。準備のときから文化祭みたいだなと思っていましたが、ハンドメイドの楽しみがあります。とても規模の大きな文化祭。


そして、11時になって一般開場。私の出店していたエリアにも少し時間が経って人が来るようになりました。しかし、予想以上に売れない、手に取ってもらえない。絶対完売することはないと考えていましたが、来た方は私などまるで存在しないかのようにスルーしていきました。愛想よく挨拶をしてもあまり意味はなく、事前準備の不味さ、知名度のなさを思い知らされます。ただ、同じく初参加だった隣の方もそうだったので、全体的にはそんな感じなのかもしれません。

売れない間私が何をしていたのかと言うと、ホワイトボードを掲げてただ挨拶をしていただけ。今になって思えば、もっと隣の方やほかの参加者の方と話しておけばよかったなと感じます。コミュニケーション能力が抜群に低い私にはかなり高いハードルですが、やはりリアルでのつながりは強い。何の武器も持たない私だからこそ、ガンガン話して認知される必要があるなと痛感させられました。やっぱり世の中コミュニケーション能力が一番大事です。


ただ、そんな中でも3時間が経過して、開催時間も折り返しに差し掛ろうかというときに、ようやく一冊購入していただくことができました。自分が作った本が認められるということは、想像以上の喜びで、釣銭を渡す手も少し震えていたように感じられます。隣の方は拍手をしてくださったのも嬉しかった。その後に下のローソンで食べたLチキの味はきっと来るたびに思い出すことでしょう。購入していただき本当にありがとうございました。

一冊売れて上機嫌になって、この調子で行けるかなと思いもしましたが、実際はそれほど売れず。考えるに、挨拶をし過ぎたのがいけないんだと思います。道行く人全員に挨拶をする勢いでしたからね。売ろうと必死になり過ぎました。ゆっくり回りたい来場者の方や、隣のブースの方はさぞ迷惑に感じたことでしょう。本当に申し訳ありませんでした。


また、一度ブースを抜けて会場内を回ってみようとしましたが、そのあまりの膨大さ、情報量の多さに、少ない時間内に最後まで回りきることはできませんでした。何冊かは購入することができましたが、もっとWebカタログを見て目星をつけておけばよかったのかなと思います。それでも、いくらか本を見て回るのはあわただしいながらも、楽しかったんですけどね。


ちなみに今回の文学フリマでの戦利品はこちら↓

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トウフさん『※ただし、幽霊出ます』

ヒラメ・トロさん『零るる序数―昭和99年の壁』

ネネネさん『雑踏の祈り』

尾崎昴臣さん『小学校には、バーくらいある』


以上四冊です。頒布してくださりありがとうございました。ゆっくりですが徐々に読んでいきたいと思います。




そうこうしているうちに17時の閉場時間になり、第二十九回文学フリマ東京は終了。ごっそり余った本たちを宅配便で実家に送り、これで私の文学フリマ初出店は終了しました。あまり寝ていなかったこともあり、終わったときにはドッという疲れが私を襲いました。


今回の文学フリマを終えて、まず感じたのは達成感です。自分が書いた本が形となって並んでいること自体が素晴らしいと思いましたし、何より買ってくださった方がいたことは感謝してもしきれません。今回は初参加で知名度もないこともあり、「一冊でも売れたら勝ち」のように思っていましたが、その意味では今回の文学フリマ出展は、紛れもない勝利だと強がりたいです。

ただ、想像以上に売れなかったという意味では、敗北でもあります。今回は奇跡が起きて完売したとしても、赤字になるようなダメ設計をしていたのですが、出展料分すら回収できなかったのはきつかったですね。とても悔しく思います。現時点で、また出展するかどうかは未定ですが、もし出店するならば、事前準備をもっとしっかりとして臨みたいなと感じています。

それでも、今これを書いている私が感じているのは純粋な感謝です。あとがきにも書きましたが、印刷していただいたしまや出版様、本を頒布する機会を設けてくださった文学フリマのスタッフやボランティアの方々。そして、何より購入していだたいた読者の方に最大限の感謝を述べたいと思います。

本当に、本当にありがとうございました!!



最後に少しだけ告知をさせてください。

まず一つ。近日中に今回頒布させていただいた4編のうちの1編を、こちらのnoteで全文無料公開いたします。公開するのは、以前こちらに書いた小説を大幅に加筆修正したものです。ご高覧いただけるとありがたいです。

こちらからどうぞ↓

【小説】なれるよ



次に、現在私は自身初の長編小説を執筆しております。文量で言うと、もうすでに10万字を突破しました。進捗にしてあと2割ほどなので、何とかして年内に仕上げ、こちらのnoteで全文無料公開したいと思います。全十何回と長くなりますし、また内容的にもぶっちゃけ逮捕ものですが、こちらも公開時には、ご笑覧いただけると幸いです。

最後に、今回頒布した4冊を現在通販でも買えるようにしようと構想しております。詳しいやり方は分からないですし、そんなに需要があるとも思えませんが、興味のある方は以下のページの方を覗いていただけると嬉しいです。

焙煎胡麻ドレッシングは裏切らない - STORES.jp

https://ritalin203.stores.jp/


以上、これで文学フリマの出店と感謝の報告を締めさせていただきます。お読みいただきありがとうございました。



(以下、備忘録)

―やることリスト(もし次回出展するならば)―

・新刊を用意して持っていく

・ちゃんと印字で作られたシール、値札、ポスター、チラシ、名刺を用意する。手書きのものは用意しない。

・名札も用意して認知されるようにする。

・表紙を自分で作る。

・Webカタログに書影を載せる。

・SNSでの宣伝も画像を用いて行う。

・道行くすべての人に挨拶をしない。興味ありそうな人だけに抑える。

・同じ参加者の人ともっと会話する。

・SNSでも事前に繋がっておく。

・事前にWebカタログを確認して回り方を考えておく。





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