【小説】ロックバンドが止まらない(81)
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「そういえば、先週ショートランチのライブ見に行ったんだけどさ」
一つ前の話題がひと段落着いたタイミングで、おもむろに話し出した園田に神原は内心身構えた。与木や久倉も少し「ん?」とでも言いたげな、引っかかるような表情を見せている。
バンド練習を終えた四人は、スタジオの最寄り駅の近くの居酒屋チェーンにやってきていた。四人で一緒に酒を呑みながら夕食を食べるのは、レコーディングが無事に終わった日以来だ。
とはいえ、神原たち