「放蕩記」村山由佳 を読んで思い出された色々

村山由佳 「放蕩記」

読了。500頁みっちりぎっちりヘビーでした。

母との確執とアダルトチルドレン的傾向、性の乱れ、ヒモ的な男

自分の人生そのままで共感というより逆に感想がないほど。ですよねーと。

毒母、エロ倒錯、ヒモは女性のAC3点セットということでいいかしら。

自分、お疲れさまでした。

小説で女性の中の男性性が描かれるのは珍しい気がする。 

浮気する父、娘を束縛する母(専業主婦)という構図は恐ろしいもので

うちの母は小学生のとき遠足に着いてきてしまったり

授業中窓の外をいたら見に来てしまっていたり

放課後友達と遊んでいても

私がここに遊びに行きますと言った公園に来たり(いないと嘘をついたと怒る)

なかなかの依存度であった

私としては給食費も払えずにいるのだし働いて欲しいと願っていたが

母は可能な限りの時間を私への束縛に使っていて家事もろくにしていなかった

反面、父は浮気をしたしギャンブルで借金などもして遊んでくれた記憶もないが

私に干渉する事はなかったのでそれだけで好きだった

あと、父はイケメンだった!!

それが全てを良しとしていたのかもしれない

誰に見られても俳優さんみたいにかっこいいと誉められた

浮気をしている事に対しても

イケメンという武器を持って生まれたのだから

その武器の力で女性を得るのは当然だと思っていた

父にはヒーロー性すら感じていた

母のストーキングが加熱してくると

放課後遊びに行く事も禁じられるようになる

授業が終わると迎えに来て

自分の部屋もないので居間で母の監視のもと勉強をする

土日は母の買い物の荷物持ちに付き合わされる

母は近所の人とも交流がなく友人もいない、父との会話もない

母の全てが私に向かっていた

母の底無しの寂しさみたいなものを感じていたので

そばにいることで紛らわせてあげたい気持ちと

あまりに全力でのし掛かってくる母の重みに子供の私は潰れてしまいそうだった

この時期に例の先生の給食費の凌辱1年間がやってくる

さすがに何かの糸がプツンときれて

自傷行為に走った

その時リストカットも知らなかったし、跡に残ると母に見つけられると面倒なので

もっぱら頭を壁にうちつけるか

アザ(広範囲に及んではいけない、知らないうちにどこかにぶつけた、と言えるように)が残る程度に太股を殴る

がメインの処理方法だった

自傷行為は自慰行為に似ている

終わるとスッキリする

自慰行為で思い出したけど

父はエロ本をすごく沢山持っていた

そして私に見えるところに山積みにしていた

時々両親の不在に出くわすと、よくそれを観賞した。AVも。

幼心に背徳感がゾクゾクしてリフレッシュし

また元気に良い子に母の束縛に応えてあげることができた

まるで麻薬である

となるとそれを知らないうちに提供している父は売人である笑

こうしてうちの共依存ファミリーは上手くサイクルが回されていくのであった。。。

父の浮気を嫌に思わなかったのにはもう1つ理由があって

母はこのようなメンタルだったので奇声を上げたり父に罵倒を繰り返したりもしょっちゅうだったし

いつもスッピンでノーブラで平気という女を忘れた風貌だった

家に帰れば毎日攻撃的なその女房と魚の目をした娘というのもかなり堪えたと思う。

そこに父の癒しになる女の人がいるのに私はホッとしたのだった

ちなみに父のエロ本に2ショットの写真が挟まっていたのを見たことがある

飲み屋のお姉さん風で綺麗な人だった


父に離婚しないの?と聞いたことがあったが

九州から知人の全くいないこちらに連れてきてしまったのは自分だから

見捨てることはできんわな、

あれじゃ会社に出て働くことも出来ないと思うし

と言ってたので父なりに一生添い遂げるつもりで覚悟は決めていたようだった

なおさら息抜きの場所があってよかったと思った


2018年9月にこの「放蕩記」を読んでフラバ気味の状態で書いた連ツイ。

読書記録というより95%自分語り笑

この時に文字に起こすことが必要だと思った

書いてればその最中フラバするけれど

書けば頭の中が整理されて少しずつ癒えていくような

AC脳の膿を出す手術とでもいおうか、そんな感覚。

でも日常アカでやるには内容が少し重いな、と思って

この後にACネタのアカウントを立ち上げて振り返りをした

そのきっかけになった一冊。

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